- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331654286
感想・レビュー・書評
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世界史上の有名人をピックアップしてわかりやすく書いてくれている。アッチラ大王やジャンヌダルクなど、名前だけしか知らなかった人達が実際にどのような役割を果たしたのかよくわかった。
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世界の英雄を取り上げて紹介する、軽い話。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」や吉村昭の「大黒屋光太夫」など読みたくなった。
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世界史についても興味はあるのですが、ローマ人の物語以外には読んでいないので、まずは歴史上で人気のある英雄について学んでみようと思いました。
「逆説の日本史」で有名な井沢氏が、そんな私にうってつけの本を書いてくださり感謝しています。時間を見つけて、モンゴル帝国を一代で築き上げた「チンギス・ハン」について近い将来に学んでみたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・英雄とは、歴史に指導的影響力を振るう個人であり、それは天から彼等に課せられた使命である(p10)
・記録に残る限り、大量殺戮者であることに悩んだ初めての英雄は、古代インドを統一した「アショカ王」(BC 268-232)である(p21)
・アショカ王は自分の財産の大半を仏教財団に寄付しようとして、王子や大臣に反乱を起こされて失意の死を迎えた(p24)
・始皇帝は度量衡を統一した以外に、車軌(荷車の車幅)を統一した(p29)
・スキピオはカルタゴ本拠を突くべきと主張し連戦連勝、ハンニバルを南イタリアから呼び寄せたので、無血で取り戻せた(p35)
・劉邦が漢王朝を建てた四川省にあたる地域は、その血を引く劉備が三国志の時代に蜀を建国した(p41)
・ヒトラーは第一次世界大戦後のドイツで、最も民主的と評されたワイマール憲法のもとで選挙で政権を握った独裁者(p43)
・最高位の皇后は一人、貴妃は4人まで、その下に六儀、美人、才人(p63)
・中国は結婚しても女性の性は変わらない、女性を尊重しているではなく、父系の血統しか認めていないから、子供は全員父親の姓を名乗る、則天武后が帝位についたことは、唐王朝が滅んだことを意味する(p65)
・フランク王国(カール大帝)の最大領土は、西ヨーロッパ全域と重なる、カトリック国家として統一したのでバチカンも感激した(p69)
・イギリスでは当初は王侯貴族はフランス語、一般庶民は古い英語を話していたが、融合して英語となった(p77)
・第一次十字軍は、エルサレムにいたイスラム教徒をすべて虐殺して、エルサレム王国を建国してキリスト教の教会を「岩のドーム」に建てた(p87)
・1431年に火あぶりの刑で亡くなったジャンヌダルクは、1920年に名誉回復した(p113)
・毛利元就は陶晴賢を厳島の戦いで破ることで、大内氏が領有していた三国を手に入れただけでなく、中国との貿易の利権も得た(p118)
・スペインもアジア進出を狙っていたが、グラナダが落ちないために身動きできなかった、陥落した1492年にポルトガルとは異なる西回りでアジアに至る航路を発見した(p122)
・スペイン王フェリペ2世は、当時無敵とされたオスマントルコ海軍をレパントの戦いで撃破したこと(p122)
・ヘンリー8世がアンとの結婚を望んだとき、王妃キャサリンがいたが結婚したかったので、ローマ教皇に許しをもらないので、イギリス国教会が誕生した、その子供がエリザベス1世(p127)
・欧米をはじめ世界のどこでも完全には実現できていない政教分離が、日本では信長によって完成した、聖戦は許さないが信仰の自由は許可した(p137)
・アメリカ大陸を発見したスペインはメキシコ以南、ポルトガルはブラジルを領土とした、荒れた土地の多い北アメリカはイギリスにおけるプロテスタント人たちが移住してきた(p165)
・もともと「お茶」を飲んでいたアメリカ人が、コーヒーを読むようになったのは「ボストン茶会事件」である(p167)
2012年2月5日作成 -
面白い!
世界史まったくわからない私でも、かなり気軽に楽しむことができました。 -
2008/5/20 Amazonにて購入
2011/9/7〜9/11
神話時代の英雄に始まり、アレキサンダー大王からチャーチルまで時系列的にたどり、最後はアーサー王でしめる井沢氏版世界史。高校時代世界史は途中で履修しなくなったので中世以降私の知識も断片的だが、ジャンヌダルクの生きた時代については全く認識違いであった。こうやって楽しみながら世界史を概観するのも良いなあ。