チョークの橋 (HUG COMICS)

著者 :
  • 廣済堂出版
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本棚登録 : 98
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784331900895

感想・レビュー・書評

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  • 2014/12/21
    【普通+】タイトルが秀逸。 恋人同士:六藤千聖×波多野仁。 仁が中学時代の同級生:城崎と邂逅する。 仁には中学時代、同級生:中村に告白して他の生徒にバレるという黒歴史があり、中村の親友であり今は恋人:城崎との再会で過去の記憶がよみがえる。 忘れたつもりで本当は開きっぱなしだった苦い初恋の思い出という物語を時間が経った今、ゆっくりと閉じて本当の過去にしていく話。 傷つくのが怖い仁が、城崎の思いやりに気付き、千聖の想いに答えていくことに前向きになり少しだけ成長してくれて良かった。 まぁ、幸せ過ぎて怖いとかリア充爆発しろ的な悩みではあるんだけどね( ̄∇ ̄)

  • テーマはゲイバレかなと思いました。
    ただ人に言っても平気だとか、恥ずかしくないと思うことが愛情だとかのライトBL ではなく、
    双方がその問題を一回租借して諦めて一周回ったところからお話がスタートします。
    主人公は受で、クールで理解のある完璧な彼氏がいる社会人。
    過去に学校と家族にゲイバレして理解を得られず苦労した経験があり、彼氏のことを隠して生きたいと思っている。
    その意見を受け止めて合わせてくれる彼氏…
    そんな主人公が、同級生と初恋の人に会って、過去のことを思い出したり、彼氏の更なる忍耐力を知って苦悩したりするという話です。

    イラスト的なオシャレな画面で重くない雰囲気なのですが、
    BL というより同性愛者の人生や幸せについて描かれていて、すごく面白かった。
    でも言葉数の少ないラブラブなシーンや、髪の毛の動きみたいな些細なところに萌えが詰められているのがちゃんとBL でした。
    できれば出来すぎた彼氏目線で、主人公のいいところも見られたら、もっと納得だったのになあと思います。

  • バーテン×リーマン一年目

    新入社員の重要なお仕事・花見の場所取り。朝早くに公園で場所を探していた主人公に中学の同級生だという男が声をかけてくる。
    男に告白して玉砕した過去が蘇る主人公に、その男は遠慮なく喋りかけてくる・・・しかも、その告白した相手と現在付き合っているというが・・・。
    忘れていた初恋の傷、つきつけられる現在の相手との溝・・・。

    お話としては短く、その中でおきる出来事は淡々としているのですが、その淡々とした調子が絵柄とマッチしてぐぐぐっと徐々に迫って来るかんじでした。
    セリフの表記が独特だったのですが、その書き方すらも納得させてしまう話の展開はこの方の持ち味かと思います。
    男同士の恋愛の影の部分をサラリと描き切った名作と言いきってよいかと。
    いわゆるえっちシーンもほとんどありません。
    入門書としても向いているかと思います。

  • 会話がポンポンと出てくるお話。絵で見せるというより言葉で見せる方が強いと思いました。ぎっちり言葉が詰まっているわけじゃなくて、ポン、ポンと置かれていく感じ。そこにザクザクとした絵柄が加わって不思議な世界観ができあがっているよな気がしました。
    人によっては物足りなかったり、さらっと読めてしまうような漫画ですが、私は好きでした。
    一度、二度と読み返してキャラクターの持つ言葉の意味を考えながら読むのが楽しいです。
    話は最初から付き合っている設定なので結構ラブ度が高いです。主人公が臆病で現実的でだけど彼氏が大好きでっていうのが良かったです。主人公カップルがいかにお互いがお互いを好きかっていうのがしっかりと伝わってきて、なんてラブラブ。
    タイトルにある、「チョークの橋」がとても好きです。そういう意味なのね、と読みながらしみじみ。
    次回作も楽しみです。
    それにしても攻めの千聖がかっこよすぎて困りました。素敵。

  • 店頭表紙買いで初めての作家さんですぐ紙カバーをかけたので気がつかなかった。

    いいタイトルです

  • この方の漫画は、ただ喋ってるだけなんだが、何でか良い。
    主人公ズも好きだが、スキンズの方ももっと掘り下げて欲しかった。

    チョークの橋渡しは個人的にすごく良かった。ちゃんと行って帰るところが。

  • 独特な方だなと思います。作品に独特さがある…と思ってる。語彙が少ないのでそれくらいしか言えないのですが。
    最初に城崎が出てきたとき、もしかして黒髪の彼氏(ちとせ)との関係が終わったりする感じの話なのか?と思ったりもしたけどそんなこともなく。後半はちとせとの話で、とにかくちとせのことが好きなんだなーと。ばかって言われてるけど可愛いなv後ろ向きで臆病で現実的で。もっともっとでろでろに甘やかされてちとせにおぼれればいいんじゃないかな!って思いました。好きだー。

  • 5話に渡って語られる、2組のカップルのお話。
    始めのカップルから変更になりそうで怖かったのですが、そういうこともなく。
    どちらのカップルもパートナーのことが好き過ぎて、両想いなのにどこか切ない。
    不思議と話に引き込まれてしまい、この感覚どこかで味わっていたなと思っていたら、この方の別の単行本を読んでいました。
    それと知らずに衝動買いした作品ですが、やはり魅かれるものがあったんだろうな。

  • 大好きな和果さんの最新刊。 最近よくあるけど、好き過ぎて期待が大きかったかも…

    和果さんの醍醐味は、淡々とした日常に投じられる一石によって、穏やかだけど綺麗な波紋が楽しめるところだと思う。
    今作は波紋が小さかった。 好みの問題もあるだろうが、石が小さすぎた気もするし、逆に「そんなに波紋なくね?」と思ってしまった箇所もある。作風は相変わらず大好きだけど、今回は主人公が私の好みより後ろ向き過ぎた。
    中学のトラウマや親からの勘当など、重いバックボーンがあるのはわかるが「(千聖を)好きでいてもいいのかな」の台詞の後が何故「千聖と別れたい」になるのか全く意味不明!! 乱丁本かと思ってページ確認したよΣ( ̄∀ ̄;)
    日常淡々過ぎて、ページは進むが話は堂々巡りに感じて若干イラッときた。 でも主人公以外の3人はとても好きだったのよ(´・ω・`)

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