あとかくしの雪: 十一月(大師講のはなし) (行事むかしむかし 11月)

著者 :
  • 佼成出版社
3.09
  • (2)
  • (0)
  • (6)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333015351

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 旅のお坊さんを泊めた貧しいおばあさん
    たきぎも不足しているのにどこかからたきぎや大根を持ってるくる
    あとをつけるとさっに泊まるのを断られた立派な家からだった
    畑に足跡が残っているのでバレてしまう
    お坊さんが祈ると雪が降って足跡を隠してしまう

    弘法大師

  • 子どもの頃は「へー」って感じで特に何とも思っていなかったんですけど、大人になって改めて読むとどう解釈したものか、自分の子どもには何と説明しようか若干迷ってしまうお話です『あとかくしの雪』。

    旅の僧侶が立ち寄ったある村で一晩泊めてほしいと頼むと、大きくて立派な家の主人は門前払いを食らわせ、ボロボロの家に住む老婆は快く招き入れた。貧しい老婆は僧侶のために囲炉裏に火をくべ僅かな食事を提供するが、実は薪も食べ物も老婆のものではなく、他所からの盗品だった。このままでは外に残った足跡で老婆の犯行が村人たちにばれてしまうところだったが、その晩降り積もった雪が老婆の足跡を隠してくれたのだった。

    ↑私が小さい頃に読んだ『あとかくしの雪』はこんな感じだったような。
    再読してみてそうだったんだ!ってなったんですが、この旅の僧侶は実は弘法大師で、雪はその祈りによってもたらされた仏の加護なのですね。なるほどなるほど。

    老婆の盗みを肯定するところが子どもには難しいかなあ。
    大きな家の主人はたくさん持っているくせにケチだし、お坊様に対しても全く敬意を払わないし、仏教説話的にはこの人にバチが当たってもおかしくないんだけど、このお話はそうじゃないんですよね。
    心が美しく信心深ければ、仏様も大目に見てくださるということ?善悪の二元論だけでは割り切れない部分を描いているんですかね?
    この辺のニュアンスを子どもにどう伝えたものか、いろいろ考えている途中です。

    ※ちなみに本書(佼成出版社「行事むかしむかし」シリーズ版)では「(おばあさんが)盗んだ」という表現は使われていませんでした。大きな家に続く足跡で「おばあさんがなにをしたか」を匂わせる書き方。

  • 4-333-01535-9 32p 1991・10・1 1刷

  • 25年度 (5-1)
    8分程度。遠くから見やすい。

  • H24年2月 1-1

  • シリーズ11月。版画の縁取り黒のラインが遠目までくっきり伝わる絵本。
    節目の季節に伝えたい。

  • 旅のおぼうさんが一晩の宿を借りたのはちょーーびんぼうなおばあさん

    たきぎと大根を泊めてくれなかった大きな家からかっぱらってきてくれたので、お礼にその足跡を雪をのんのん降らせて隠してあげました
    ってお話

    失敬するのはよくない・・
    けどお坊さんのためならいいかなー
    うーん

全7件中 1 - 7件を表示

谷真介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ドン フリーマン
酒井駒子
ポール・フライシ...
トミー=アンゲラ...
くすのき しげの...
なかがわ りえこ
A.トルストイ
にしまき かやこ
モーリス・センダ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×