ぼくらが作った「いじめ」の映画: 「いじめ」を演じて知った本当の友情 (感動ノンフィクションシリーズ)

著者 :
  • 佼成出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333023080

作品紹介・あらすじ

群馬県にある大胡小学校の映画クラブでは、「いじめ」の映画を作ることになった。撮影は順調に進んでいく。しかし、架空のいじめは、演じていくうちに、現実のように、出演者を苦しめていった-。社会問題にもなっている「いじめ」に、新しい形で取り組んだ、子どもたちの一年間を追う。

感想・レビュー・書評

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  • 「小学校学年別知識読みもの240」のコラムで紹介されています。
    勤務校の一つにも「寄贈本」として平成20年度に入っていました。

    実際学校で先生方に接していると、特に大規模校ではいじめをなくすことに真剣に取り組んでいる様子を見たことはありません。教師間でさえあるのですから、あるのが当たり前ととらえられているような気がしてなりません。そして、こういう本を勧めようとすると、「デリケートな問題だから」とか、「傷つく子がいるから」と、避けられてしまう。

    コラムによると、毎年5年生の課題図書にされているとのこと。司書への信頼度が高いのだろうなあ。

    蔵書にあった学校では、人権週間に紹介したい。

  • いじめのことをよく知れます

  • なんだか読んでいるこっちまで辛くなってくる本だった。
    しかし、小学生とは思えないような考え方、アイディアで、いじめを見事に描き出しているように思える。
    巷にはいじめに対して安易な言説が溢れているけれど、しっかりと考え抜いたからこそ、この子達のとって、すばらしい体験、意識になったのだと、実感できる。
    オススメできる本である。

  • 「いじめ」を演じるだけで、ここまで友情が深まるものなのかと感動しました

    全員が全員本気で取り組んだこの映画

    いじめられる役の子は本当に心が苦しそうでした

    ぜひ読んでもらいたい本です

  • 群馬県のある小学校の映画クラブが「いじめ」の映画を作ることになった。
    いつもは仲良しの子達が、いじめる側といじめられる立場に立って演技をして行くのだが、ホントじゃないって分っていてもつらくて気分が沈みこんでゆく。
    一度いじめ始めるとつい雰囲気に流されてしまう。
    最後はどうなるの?「自殺?」
    どうしたらいい?
    迷ったクラブ員は、途中までの作品を全校に上映する。
    低学年の女の子が、いじめられ役の子のそばに来て、手をぎゅっと握ってくれた。
    大勢の子から、反響があった。
    「ホントの友だちって・・・。」
    学校中で考える機会を得た映画製作だった。

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著者プロフィール

1942年、東京に生まれる。幼稚園教員を経て、創作活動に入る。現在は児童文学とともに、こどもの遊び、文化、生活に広く関心を持ちながら活動している。作品に『小犬の裁判はじめます』(童心社)、『琵琶湖のカルテ』(文溪堂)、『永遠に捨てない服が着たい』(汐文社)、『大久野島からのバトン』(新日本出版社)、『三河のエジソン』『ぼくらが作った「いじめ」の映画』『津波をこえたひまわりさん』(以上、佼成出版社)など多数。

「2018年 『デニムさん 気仙沼・オイカワデニムが作る復興のジーンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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