座標軸としての仏教学: パーリ学僧と探す「わたしの仏教」

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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333023806

作品紹介・あらすじ

人は必ず死ぬのだから、そのための心構えが必要だ。釈迦が説いた「最善の死に方」とは-。多様化した仏教のなかで、自分の信じる仏教が、仏教世界のどこに位置するのか座標軸上での位置を確認する。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを見て勝手に「仏教全体を俯瞰的に見るための座標
    軸を提示する」本だと思っていたのだが、読んでみると、
    現在の日本において仏教に関わっている人間が思っている
    「自分の仏教」が幅広い仏教の中でどのような位置にある
    のかを理解することができるよう、仏教の歴史を概観する
    そういう本であった。東南アジアの仏教史はあまり目にした
    ことがなく興味深かったが、歴史を扱った他の部分は今まで
    目にしたことがあるような内容で少し残念。それよりも著者
    が今の日本の仏教者の実情や今後を書いた最後の章「ひと
    とおりでない<仏教の実践>」の部分を膨らませて一冊の本
    にして欲しかった。

  • 第1章 もとはといえば<覚りの仏教>
    第2章 うまずたゆまず<解脱への修行道>
    第3章 あいまいもこ<小乗と大乗の境界>
    第4章 よりどりみどり<大乗仏教の教義>
    第5章 めぐりめぐって<東南アジアの仏教>
    第6章 つまるところ<日本の仏教>
    第7章 なにはともあれ<日本仏教の変容>
    第8章 ひととおりでない<仏教の実践>

  • 1、もとはといえば「覚りの仏教」
    2、うまずたゆまず「解脱への修行道」
    3、あいまいもこ「小乗と大乗の境界」
    4、よりどりみどり「大乗仏教の教義」
    5、めぐりめぐって「東南アジアの仏教」
    6、つまるところ「日本の仏教」
    7、なにはともあれ「日本仏教の変容」
    8、ひととおりでない「仏教の実践」

    分かりやすくて、ざっと日本の仏教のことが分かりました。

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著者プロフィール

1955年(昭和30年)、大阪府に生まれる。1991年に天台宗青蓮院門跡にて得度。佛教大学文学部仏教学科卒業、京都大学大学院文学研究科文献文化学専攻博士課程単位取得退学。博士(文学・花園大学)。専攻はインド仏教学、パーリ学。花園大学非常勤講師、叡山学院専任講師、天台宗教学財団特別研究者、姫路市立生涯学習大学校講師、スリランカ国立ケラニヤ大学パーリ学仏教学大学院客員研究員等を経て現在、東方学院講師を務め、執筆を中心に活動。著書に『チャリヤーピタカ註釈――パーリ原典全訳』(国際仏教徒協会、2007年)、主な論文に「菩薩と菩薩信仰」(『大乗仏教の実践――シリーズ大乗仏教3』所収、春秋社、2011年)等のほか、研究論文を多数執筆。また最近は、『尼さんはつらいよ』(新潮新書、2012年)など、一般向けの仏教書の執筆や雑誌等への寄稿も多い。

「2009年 『座標軸としての仏教学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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