かぐやのかご (こころのつばさシリーズ)

著者 :
  • 佼成出版社
3.52
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本棚登録 : 115
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333026807

作品紹介・あらすじ

-わたしじゃないよ。わーん、わーん。学校からの帰り道、大きな声でないていた清香に、竹のたばをかかえたおばあちゃんが、話しかけてきました。「じょうちゃん、わるいども、ちょっとこれもってけれ」竹のたばをおしつけられ、清香のなみだは思わず止まりました。おばあちゃんは、ザル作りの名人だったのです。まほうのような手さばきで、やわらかく形を変えていく竹を見るうちに、清香の心はしだいに安らいでゆき…。小学3年生から。

感想・レビュー・書評

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  • 2015年度課題図書(3&4年)

  • 偶然出会ったおばあさんと話していく中で清香の心がほぐれていきます。
    このようなおばあさんの存在は素晴らしいなって思いました。

  • 2015年課題図書を子供に読んでもらいましょう、ということで購入。おならの濡れ衣を着せられて大泣きしている清香と、籠を編むおばあさんとの出会い。昔はそういえばこんなおばあちゃんが近所にいたなと思う反面、今は声掛けしても怪しい人扱いされてしまう寂しい現実。おばあちゃんの「とがを負う」話は子供には難しい話かも知れないが、やってしまったことは素直に謝ること、出来ない子がいれば助け合い、「トガ負いさん」になってあげる。とはいえ、簡単ではないな。

  • 誰にも言わないかと問う小3主人公に、先の事は誰にも分からないから簡単に約束できないと答える場面、お姫様に代わり罪を被るトガ負いの話、顔を拭いてから帰りなとタオルを渡す場面等が印象的

  • 子どもの頃の、嫌な奴に会って体が硬直する感じ。とてもリアルで、私まで硬直してしまった。
    いいおばあちゃんだなぁ。
    強いて言うなら、他人の罪を背負うと美しくなる…というのが、腑に落ちなかった。なんで、と思ってしまう。

  • 「トガ負いさん」 かぁ~初めて 聞く 言葉。

  • おならって…。
    ちょっと竹籠編みたくなった。
    いい、二人です。

  • 転校生のさやかと竹かご編みのばあちゃんとの出会い。光る竹の話とかぐや姫。ばあちゃんの話とへっぷりに心温まる。

  • 2015/6/16 ブックトーク 朝3年生
    2015/6/16 ブックトーク 朝4年生

  • 嫌なことのあった学校からの帰り道、誰もいない林の中で清花は思いっきり泣いていた。と、竹の束を抱えたおばあさんが現れた。そのおばあさんは竹でザルを編む名人で、清花は目の前のその指捌きに目を奪われる。その上、おばあさんは清花の悩みをその指捌きのごとく爽快に解決してくれた。(i44)

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著者プロフィール

1947年秋田県角館町(現仙北市)生まれ。作家。東京理科大学理学部応用化学科卒業。アウトドア雑誌の編集に携わるかたわら執筆活動に入る。小説で芥川賞候補4回ノミネート。『木のいのち木のこころ』『失われた手仕事の思想』『手業に学べ』『大黒柱に刻まれた家族の百年』など、聞き書きによる著書を多く著す。2003年に絵本『なつのいけ』(絵・村上康成)で日本絵本賞大賞受賞。1950~60年頃の子どもたちの生活を描いた絵本『おじいちゃんの小さかったとき』(絵・松岡達英)がある。他に『正吉とやぎ』など。

「2022年 『少年時代 飛行機雲はるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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