昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)

  • 22人登録
  • 3.50評価
    • (2)
    • (0)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
  • 4レビュー
著者 : 小室直樹
  • 光文社 (1989年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334012304

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  外交的につくす手があったからとてそれを打つ外相ではなかった。天皇の意志など何のその。陸軍は牙山の清軍を攻撃し漢陽の王宮を占領した。天皇は嚇怒されたが大日本帝国は明治二十三年二月十一日をもって律令国家をやめ立憲国家に変身していた。天皇は宸念に反する対清開戦の閣議決定を裁可した。ここに大日本帝国憲法第三条及び第五十五条の解釈が確定した。

    『そのこと(明治天皇の悲劇が昭和天皇の悲劇として繰り返されたこと──引用者)を、十分理解されたい。そのうえで、本論に入ることにしよう。 昭和六十四年一月七日 小室直樹』11頁

  • 気になっていたし、興味もあったのだけれど、狭く浅い知識
    かない私には小室直樹は難し過ぎるんじゃなかろうかと
    思って作品はひとつも読んでいない。

    しかし、先日、実家の本棚を発掘していたら本書が出て来た。
    買った覚えはない。だとしたら、友人が置いて行ったものか。
    いい機会なので読んでみた。

    「昭和天皇に戦争責任があるって言っている人って、おかしい
    んじゃないの?」という論調の作品である。

    1.15事件や2.26事件は勿論のこと、キリスト教やイスラム教、
    中国仏教や韓国儒教。あらゆることを引き合いに出して、
    戦争責任どころか、終戦の「聖断」がなかったら日本と
    日本人は滅びていたというお話。

    これはこれで一理あるのかもなぁ…とも思う。議会を無視して
    天皇の意向を押し通したのであれば、それは議会制民主主義
    ではなく、天皇独裁の国家になってしまうから。

    だから、開戦を決定した議会に昭和天皇は反対を唱えられ
    なかった。これが著者の言い分。

    著者の言い分を丸呑みする訳じゃないけれど、天皇制が
    温存されたのは日本の為であったとは思う。

    天皇制を挟んで右と左。方や天皇制を有難く戴き、心の拠り所
    とする。方や天皇制があること自体が悪いと、憎悪の対象に
    する。

    共に天皇制を裡に抱えることで終戦後の日本人はそれを
    核にして来たのではないか。な~~~んてね。

    「先の大戦に対して、実際どう思われていたのですか?って
    昭和天皇に聞いてみたい。

  • 小室直樹の読みづらさの原因は、本論と補助論と余談・脱線の三者が明瞭な区切りなく相まって叙述が進められるところにある。

全4件中 1 - 4件を表示

小室直樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
小室 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)はこんな本です

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする