グローバル・メディア産業の未来図: 米マスコミの現場から (光文社新書 18)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334031183

作品紹介・あらすじ

インターネット・バブルが崩壊し、数多くのドット・コム・メディアが消えた今、静かにまたダイナミックにメディア業界が生まれ変わろうとしている。新聞、テレビ、音楽、映画、ゲーム各業界の現状を徹底的に取材し、融合し巨大化するメディア産業の未来図を描き出す。メディア産業の最前線・ニューヨークで活躍する筆者の現在進行形の報告。

感想・レビュー・書評

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  • ◆音楽・映画・ゲームなど、国境を超越したメディアの在り様を、アメリカの実情分析から解読を試みる◆

    2001年刊。
    著者はニューヨーク在住のフリー記者。

     タイトルどおり、インターネットの勃興と各種メディアの関連性を書いた書である。
     しかしながら、こういう業界の内訳本とすれば、相当古く、例えば、音楽・映画・ゲームについては90年代後期の実態粗描でしかない。
     ブロードバンドが実現したら云々、との箇所も多く、技術面と通信環境において現状との乖離顕著な叙述である。またデジタル導入如何?というテレビも同様。
     もっとも著作刊行時の時代的制約があるので、非難すべき点ではない。

     ところで個人的には、CDがほぼ駆逐されて、レンタルすらが絶滅危惧種?にまでなった音楽は却って縁遠くなった感。まあ心に響く新曲を探すエネルギーが枯渇してきただけとも言えるが…。
     その中で、米国でのMP3の勃興と、大手レコード会社からの袋叩きに遭遇した過程は、技術革新と法規範との相克、新興事業の拡充と絶滅という実例として興味を引く。
     とはいえ、あえて今読むべき価値があるかと言えば疑問符はつくかも。

  • アメリカがまだITバブルが崩壊した直後の本。
    SNSとかがない時代。
    これから新聞はどうなるのか、3Gは2006年までは浸透しないなどといった内容。

  • いかんせん鮮度が落ちているのでこの本から私たちが仕入れられるものは“情報そのもの”ではなく、“情報の扱い方”について、です。

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著者プロフィール

1963年群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』『仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実』(以上、講談社現代新書)、『ブレインテックの衝撃 脳×テクノロジーの最前線』(祥伝社新書)、『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるか』(中公新書ラクレ)など多数。

「2022年 『ゼロからわかる量子コンピュータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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