- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334031657
作品紹介・あらすじ
現代アートはワカラナイ、現代アートはムツカシイ。そう、決めつけてはいないだろうか。しかし、一枚の絵は人生を変えうる力を持ち、同時代を生きるアーティストの作品と出会うことで、刺激に満ちあふれた世界が始まる。現代アートの現場を見続けてきた若きプロデューサーが、日本と世界のアートシーン、今見るべき作品、行く価値のある美術館、作品を見るときのちょっとしたポイント、オススメの現代アーティスト達までを公開する。
感想・レビュー・書評
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発刊後20年経つ今、著者がこの20年間をどう捉えているのかお話を伺ってみたいものです。
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アート・プロデューサーとして、現代の日本人の芸術家たちの活動をサポートしている著者が、現代アートの現状や現代アートのたのしみかたについて語っている本です。
日本の現代アートの歴史についての簡単な解説や、著者のおすすめの美術館や現代アーティストの紹介も含まれていますが、それ以上に現代アートを取り巻く日本の状況について批判的に論じている部分がめだちます。著者の来歴を知らない読者の多くは本書のタイトルを見て、現代アートの見かたなどをわかりやすく説明している本を期待するのではないかと思うのですが、そうした内容ではありません。
現代アートに興味をもつ読者にとっては、日本の現代アートを取り巻く困難な状況について知り、アーティストを支える仕組みをつくることの重要性について知ることができるという点では、有益な内容だと思います。 -
入門の入門って書いてあるけど、入門くらいの内容やと思った。
人の価値観に流されるんじゃなくて、自分で好きな物は何かを自問自答して明確にしていくことによって、現代アートを楽しめるようになるんやと思った。
1つ買ってみたいけど、やっぱり高い。
あと、保管方法とか処分方法がわからん…。 -
<u><b>題名変更「画家・美術館の置かれている苦境」</b></u>
<span style="color:#cc9966;">現代アートはワカラナイ、現代アートはムツカシイ。そう、決めつけてはいないだろうか。しかし、一枚の絵は人生を変えうる力を持ち、同時代を生きるアーティストの作品と出会うことで、刺激に満ちあふれた世界が始まる。現代アートの現場を見続けてきた若きプロデューサーが、日本と世界のアートシーン、今見るべき作品、行く価値のある美術館、作品を見るときのちょっとしたポイント、オススメの現代アーティスト達までを公開する。</span>
美術館に一日いないといけない用事があって(それも作品を見ることはできず、チケットカウンターの近くに座っているだけの用事…)、暇すぎて、ミュージアムショップにおいてあった手頃な新書を買ってみた。読んでみて…前から思っていたんだが、新書において題名のチョイスミスは致命的だと思う。「画家・美術館の置かれている苦境」についてしかほとんど書いてないじゃないか!「現代アートの入門の入門」をしたかった私は、この本を読んでもできないままである。
美術にしろ、何にしろ、鑑賞するのに、「理論なんていらない、自分の感覚で見ろ!」という理屈はもっともだけれども、それだけで、「はいはい」とひっこめないからこういう本を読むんじゃないか!と言いたい。 -
【資料ID: 1117008293】 702.07-Y 24
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA59226391 -
モダンアートはとっつきにくいむずかしいものではない、ということを伝えてくれた書。
説明書きをすぐ読むのではなく、まず自分で感じてみるということ。
子供の時には難なくできたそのことが、知らず知らずのうちにできなくなってしまっていたのだなあ…と気づく。
日本ではまだまだモダンアートに対する意識が低く、優秀なアーティストが評価されずにいるという状況を知り、もどかしい気分になった。
モダンアートに限らず、日本人は「世界で(すでに)評価されているか」を重視して、自分で新たな才能を発掘し支えていこうという考え方をしないような気がする。
とてももったいないと思う。 -
欧米と比べての日本の美術業界の問題をあげ、コレクターとして、現代アート、現代アーティストとの交流を勧め、業界を盛り上げていこう、と主張する本。
書名につられ現代アートってわけわかんないしと思い手にしてみたんですが、この本は現代アートについて解説したものでなく、現代アートを理解するのにどう行動するべきかを示した本でした。
著者の経歴をみれば納得なのですが、現代アーティスト側の立場でなく、作品を観たり買ったり受け入れたりする側の立場で文章が書かれていて、ひとことでいえば、美術コレクターのすすめといった内容。
熱の入った啓蒙的な文章ですが、そのわりにあまり深く問題に突っ込んでいかないので説得力がなく、現代アートについて理解が進んだわけでもなく、なんだか納得できない感じの読後感でした。 -
現代アートの概念や代表作家、作品を
なんとなくかじったことがある人向けの本。
とくに入門者向けなわけではない。
どのようなものが現代アートと呼ばれるか興味のある人に向けて、
「もっと日本人に目を向けて!買って!接して!できれば援助して!」
という強い主張をしている。それには同意できる。
後半の美術館・アーティスト紹介が面白かったので、
もっとボリュームがあっても良かったかも知れない。 -
新しい扉が開くような本。考えるのではない、、、感じるのだ。