幻の時刻表 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334032906

作品紹介・あらすじ

戦前の時刻表に当たっていると、現在とは違う鉄道の姿をそこに見出して驚かされることが多い。戦後生まれの著者は、これらの路線が現役で活躍していたころのことを知らない。時刻表を眺めたり、資料に当たったりしながら、当時の姿を思い浮かべるばかりである。本書は、そんな戦前の時刻表の頁をめくりながら、今では「幻」と化した路線の面影をたどる試みだ。読者に代わって筆者が時刻表のページを繰り、ときには乗客役に、ときには車掌役になって読者を「幻」の時刻表の世界に誘うつもりである。旅支度は特に要らない。読んでは目を閉じ、読んでは目を閉じするごとに、あなたの瞼の裏に、ありし日の路線、かつての日本の様子が立ち上ってくるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 幻の「東京発パリ行き」時刻表(昭和一二年一月/「富士」と「桜」 ほか)/第2章 本線ー支線「逆転」物語(本線と支線の区別がなかった/遠回りしていた東海道線 ほか)/第3章 消えた盲腸線をたどる(戦争と鉄道/有馬を一大温泉地へと発展させた路線 ほか)/第4章 「国鉄」になった私鉄たち(戦中に強制的に国有化/「強盗」と「ラッパ」 ほか)/第5章 日本の旧領土などを走っていた路線(沖縄にも電車があった/今こそ路面電車の復活を! ほか)

  • 新書文庫

  • 感想未記入

  • 林芙美子:三等旅行記という本があることを、NHKの英語番組,J文学で知りました。
    ちょうど、本書でも紹介しているのでよかった。

    日本からヨーロッパへ、船以外に、鉄道を利用して行く時代があったことを思い起こさせてくれます。

    細かい情報は、関連書籍で確認しながら読むとよいでしょう。

  • 宮脇編の「時刻表昭和史」の焼き直しの感が大きいが、曽田氏独自の文章も多数あり、因って★3つという処でしょうかね。一寸甘目の。

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著者プロフィール

鉄道運輸史研究家

「2022年 『まちづくりの統計学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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