地球の内部で何が起こっているのか? (光文社新書)

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  • 光文社 (2005年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033149

地球の内部で何が起こっているのか? (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 【資料ID】17723
    【分類】450.4/Ta23

  •  テレビやネットの画面に映し出される緊急地震速報。2011年3月11日に起こった東日本大震災以降、日本中が改めて地震の脅威に震撼し、恐怖を抱いている。本書は、なぜ巨大地震が起こるかを地震のみならず、地球の構造や地球生命科学という新たな学問の存在、そしてまだまだ未開の地球深部の探求について述べている。私自身、文系の出であるため、出てくる言葉や表現に難しさや理解度を超える箇所が所々あったが、全体として構成や話題の流れがよく、入門書としては良かったと思う。
     テーマとして、「巨大地震」「花崗岩地質地殻」「地下微生物」「地球の生命」「メタンハイドレード」「地球温暖化」「気候と人類」「大陸移動説」「海洋地底拡大説」「プレートテクトニクス」「ちきゅう」など、地球科学の最先端を説明している。
     中でも、地球深部探査船「ちきゅう」の話が面白かった。深海部の下で起こっている現象を観測し、そして分析することで、地球システム科学を押し進めることができる。地球の深部を海底から掘り下げていくことで、地球の歴史を詳細に紐解くことができ、災害対策や環境の問題、資源対策、生命種の起源など様々な分野に活かされていくことができるという。そして、その中心的なプロジェクトを主導しているのは日本である。海洋国家である日本は、海への恩恵や恐怖を先祖代々体感してきた民族であり、科学技術立国を明言する国として申し分ない。毛利さんの言葉を借りれば、宇宙がアメリカなら、深海は日本、「スペースシャトル」に対して、「ちきゅう」なのである。
     未来予測として、「ちきゅう」により、①巨大地震メカニズムの解明 ②メタンハイドレート生成メカニズムの解明 ③地下微生物の実態とその利用 ④海洋地殻とマントルの掘削 ⑤気候予測モデルの精緻化とその検証 ⑥地球システム変動に関する基本理解 ⑦地下利用に関する様々な方法の確立ができると予測されている。しかし、それは現在進行中であり、10年20年かかるプロジェクトである。資源の乏しい日本が、科学技術立国として世界に認められるには日本主導で行うべきプロジェクトであるし、今後の研究者の育成にも力を入れていくべきであろう。ともすると、某議員の「2番じゃダメなのですか?」と言った発言は間違いであり、その部分だけを暗に促すマスコミの報道もおかしいと言える。

  • ―――巨大地震、生命誕生、気候変動。地球科学の歩みと現在がすっきりわかる入門書。


    地球を卵に例えたとき、殻にあたるプレートが年間数cmの速さで動き、様々な現象を起こすプレートテクトニクス。
    それを更に進めたプルームテクトニクスや、地下3000m以下に生息する微生物、海底をマントルまで掘り抜き地球の歴史を解明する壮大な計画まで
    ものすごく楽しめました
    人類は、宇宙と同じぐらい地球内部の事を知らないのです。色んな人に読んでもらいたいです

    誰も知らないと思いますが俺は、宇宙の果てや地球の内部にロマンを感じる男なので笑”

  • 最先端の学者が問いかける問題である以上、読み終えた後も地球の内部で何が起こっているのかはやっぱり分からない。

  • 2011/7月
    大地は常に大きく動いてる。静かな大地でなくエネルギーの塊のマントルから脈動するもの。地場がひっくり返ったり、何千メートルも突き上がったり、水が全部凍ったり、今までそんなことを繰り返してきてるんだ。地震、火山、津波、長い歴史で見れば起きて当然なのかも。むしろ起こらずに暮らせている瞬間が絶妙なバランスな奇跡な瞬間なのだ。
    研究内容は日々変わっていくと思うが、本として分かりやすく良書だと思う。

  • [ 内容 ]
    なぜ巨大地震は起こるのか?
    地球だけにみられる花崗岩質地殻はどのようにしてできたのか?
    地下微生物は地球環境でどのような役割を果たしているのか?
    地球の生命はどのように誕生したのか?
    次世代の重要な資源といわれるメタンハイドレートと、地球温暖化の関わりは?
    われわれの住むアジアの風土はどのようにつくられ、人々はどこからやってきたのか?
    大陸移動説、海洋底拡大説、プレートテクトニクス、地球システム科学、マントルトモグラフィー、プルームテクトニクス、全地球史解読などをふまえ、地球科学の最先端の見取り図を示す。
    地球科学入門書としても最適。

    [ 目次 ]
    第1章 プレートテクトニクスの創造?深海掘削計画の働き
    第2章 日本列島とプレートの沈み込み
    第3章 激変した地球環境
    第4章 新しい地球観の構築
    第5章 「ちきゅう」の建造と運用
    第6章 未踏の地球深部へ
    第7章 地球の発見

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • なぜ巨大地震は起こるのか?地球だけにみられる花崗岩質地殻はどのようにしてできたのか?地下微生物は地球環境でどのような役割を果たしているのか?地球の生命はどのように誕生したのか?次世代の重要な資源といわれるメタンハイドレートと、地球温暖化の関わりは?われわれの住むアジアの風土はどのようにつくられ、人々はどこからやってきたのか?大陸移動説、海洋底拡大説、プレートテクトニクス、地球システム科学、マントルトモグラフィー、プルームテクトニクス、全地球史解読などをふまえ、地球科学の最先端の見取り図を示す。地球科学入門書としても最適。

  • 海底掘削の歴史と「ちきゅう」が出来るまでの話がコンパクトにまとまっていて、これまでのことを軽くおさらいするのに非常に参考になりました。今ではもうこの本が出てから3年以上経ちますが、現状を追いかける前段階としては非常によい本だと思います。

  • 地球の海底掘削の科学史みたいな本。宇宙に並び地球内部の探査が困難かつ謎が多いことを教えてくれる本。
    日本はこの分野でまさにリードしているのだが、あまりにそのことが知られていない。専門に近いこともあり、頑張らないと、って思わせてくれる。全体的にどろどろした話がカットされているのが個人的には残念だったが、地球の歴史を知るという意味でも是非一読することをお薦めしたい。

  • これは非常に良書。
    適度なボリュームといい、内容の簡潔さ。
    わかりやすさ。昨今の温暖化現象の別の見方も
    みえてきます。

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