- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334033255
感想・レビュー・書評
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現代アートに対する見方が良く書かれている
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[ 内容 ]
ゴッホ、モネ、ルノアールからデュシャン、リヒター、ロバート・ゴーバーまで、実際に作品と対話し、その読み解き方、楽しみ方を解説する。
今までにない、最高に贅沢な美術ガイド。
[ 目次 ]
第1章 メトロポリタン美術館―絵を読む鍵(千住博)(いい美術館は壁の色と照明が違う;ゴッホの絵具 ほか)
第2章 MoMA―現代アートを楽しむ(千住博)(モダニズムを否定するモダニズム;美術館もつねに変わる存在 ほか)
第3章 チェルシーのギャラリー―最前線を見て歩く(野地秩嘉)(美術館のようなギャラリー;デミアン・ハースト ほか)
第4章 フリック・コレクション―絵を見る練習(野地秩嘉)(美術館を選ぶ;フリック・コレクション ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
メトロポリタンやMOMAに早く行きたくなる。「えっ?なにこれ」な現代美術の見方のヒントがあるのは楽しい。
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敷居高く感じる美術絵画を楽しむために、非常にわかりやすい手引きとなる。
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さあ ピカソです。の ピガソが余りわかっていません。彼が、居て 現在のアートが あるのに・・ ミロや マティスなら 楽しく観れるのにです。 初めに 抽象画を描きだした彼は 頭の中で 立体を分解していったのでしょう。 フレスコ画の書き方、 なんでバックが綺麗にながれていないのか いままで 画家の力量かと・・ お勉強になりました。 面白かったです。
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メトロポリタン美術館の歩き方から、難解な現代美術の鑑賞方まで、ニューヨークのアートシーンを舞台に楽しく学べる本。
まるでニューヨークのギャラリーを見て回っているように、肩の力を抜いて楽しく読める。
「現代美術って・・ちょっと・・」という人には、是非オススメ! -
読み易い。売れない画家ゴッホの絵の具の質が良いのは、弟テオが必死に援助してくれたお陰とか、アート巡りが楽しくなる話満載。
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ニューヨークの旅行に行った時、MOMAやメトロポリタン美術館などの本場の芸術に感動して、美術に関する知識が欲しくて思わず手に取った一冊。ピカソの絵があんなにたくさんあったのは、生涯に3万点もの作品を残したからなんだね。すごい情熱。良い美術館は照明や壁の色が違う。ゴッホは生活費を削って最高の絵の具を使ったから、今でもその色彩は色褪せていない。中世の作品に細部までこだわったものが多いのは、絵画は絶対普遍の「神との対話」だったから。モネにとっては、絵画は五感で感じるもので、印象派というものは、記者が「実体も存在感も何も書いていないじゃないか。あんなものはただの印象だ。」と皮肉をこめて投げつけた言葉だった。ルノアールは、大戦の影が差し込む当時のヨーロッパをまるで飲み込むような、豊かで甘い絵を書く、偉大な画家である。耳を見れば、1流かどうかがわかる。ポップアートは、コミックや広告のようにマスメディアによって大量生産された商品を自然の一部として扱うことが特徴である。アンディ・ウォーホルは、メディアのように繰り返し伝えられればそれがいつの間にか当たり前の風景になっていく、そして麻痺感覚が生まれる、意味を失った虚像だけが溢れていく、それが情報社会の欠点だと伝えているようだ。ポロックはドリップという手法で絵の具を「垂らした」のではなく、「描いた」のだ。ポロックは画面にのめりこんでいるうちに、筆の制限、限界、リミット苛立ち始めていた。インディアン美術から影響を受けた彼にとって絵は崇高なもので、重力との共同作業としての大地と対話をしていたのだろう。
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12/9
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千住さんは良く考える日となので素晴らしい。
一度話を伺ってみたいです。