行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033545

作品紹介・あらすじ

「経済人」という特別の人々をご存知だろうか?禁煙や禁酒やダイエットに失敗するなんてことはありえない。しょっちゅう電車の中に傘を忘れたり、ダブルブッキングをして友人を不愉快な気持ちにさせたり、当たるはずのない宝くじに大金を投じたりはしない。経済活動を行なっている人、つまりわれわれすべてがこのような人物であるという想定の下で、標準的経済学は構築されている。感情などに振り回されない、超合理的な経済人を扱う経済学は、どこか現実にそぐわない。感情、直感、記憶など、心のはたらきを重視し、私たちの現実により即した経済学を再構築しようとする新しい学問、「行動経済学」の基礎を、詳しく解説。

感想・レビュー・書評

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  • ずぶの素人にはなかなかに読み応えのある本であった。
    行動経済学の入門書ともいうべきもので、多くの事例を紹介して、興味深い。
    人間は合理的に行動をしていても、そこに何らかの諸要素(それが心理的なものであれ、社会的なものであれ、環境的なものであれ)に意識的、無意識的に行動を決めているとすれば、それがある意味合理的か。
    最後の方では脳の働きと関連を持たせており、新しい分野なだけにさらなる研究が進んでいくのでしょう。

  • マーケティングの理論に行動経済学を取り入れてみたくて読了しました。

    確証バイアス。
    裏付け情報を集めたがるということ。

    言い方を変えれば、行動してほしい方向に情報をもっていくことの有効性と反面の危うさ。

    再読したい書籍です。

  • 教科書的に書かれていて、解説も網羅的ではあるが、素人には理解するには少し難しかった、脳科学の進歩から人の行動と心理についての脳科学的基盤が証明され、それが経済活動に応用されてきているようだ。

  • 経済学を「人間くさい」「感情」で経済がどう動いているかと実験を通して検証。
    たとえば、成功率99%なら手術を受けるが、失敗率1%なら躊躇する。など。
    興味があった内容では、スーパーマーケットで6種類と24種類のジャムを陳列。通りかかった242人うち40%が6種類のジャム訪れたのに対して、60%の人は24種類のジャムの陳列を訪問。しかし実際に購入した人は、6種類では30%、24種類では3%と商品者は多様な選択肢は用意されている方に魅力を感じるが、結局選択肢が多すぎると決定できない。チョコの実験でも同様。

  • 感情で行動することに、異論はない。俺はそう学んだ。(ヒイロ・ユイ@ガンダムW)

  • こちらは、行動経済学入門といってもいい本だ。依田さんの本より少し厚く、事例も豊富に感じる。感情の動きが決断に影響しているという話が面白かった。

  • 面白そうだけど、結構難しい

  • 経済学を人の感情、直感、記憶など、心のはたらきからとらえようとしている。実際の会社などのマーケティングの観点としても参考になる。

  • いかに人の脳はヒューマンエラーを起こしやすいか

  • 行動経済学の理論について様々な例を用いて分かりやすく解説されていました

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著者プロフィール

1954年埼玉県生まれ。早稲田大学商学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程退学。明治大学短期大学教授を経て、2004年より明治大学情報コミュニケーション学部教授。専攻は行動経済学、ミクロ経済学。主な著書・訳書に、『行動経済学ーー経済は「感情」で動く』(光文社新書)、『慣習と秩序の経済学』(訳書、日本評論社)などがある。

「2011年 『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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