グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033699

感想・レビュー・書評

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  • この本は面白いです。グーグル・アマゾンという2大新興勢力の強さを理解できます。

  • おもしろい!
    そんな風に思った本ですね。

    やっぱりこういう本は勉強になりますね。

  • だいたいにおいて、IT〜ネット村のオピニオン連中には、自らの棲む世界、そこで開発される技術は(割合無前提に)素晴らしいもんだ、という語り方をする向きが多い(それはそれで、その牧歌的部分を差し引いて読めばいいのだが)。その意味で本書は、一連の類書とはやや異なるアプローチからのネット事情考察を試みている。
    つまり、多様化を金科玉条の如く掲げるネットの世界において、逆説的に進む一極集中化現象への違和感……。このことである。昨今のネット界、web2.0、グーグル、ロングテール、etc...で要約できると思っていたが、スケールフリーネットワーク、一極集中、沈黙の螺旋……というあたりも加味してみたほうがよさそうである。

  • Web2.0の潮流とそれが現代にどういう影響を与えているのかを主軸としつつ、グーグルやアマゾンの分析を加え、現代の「グーグル・アマゾン化」が果たしてどのような危険性や利便性をもっているのかを分析しています。

    何よりも、Web2.0を概観する意味においては、この本は非常に分かりやすいです。また、様々なデータを豊富に使用しているので、感情論ではなく、理論としてしっかりと全体的にまとまっている点が良いです。

    最後に多少楽観的な意見が付記されているものの、著者の森氏は、「グーグル・アマゾン化」には深い懸念を抱いているのではないかと思います。確かに、Web2.0の技術は、使いようによっては素晴らしい。でも、その反作用として出てくるマイナス部分もその分大きい、と。ロングテールという考え方も、実は多様化の象徴としての言葉ではなく、一極集中の言葉であると、この本を読むと考えさせられます。

    内容も素晴らしいし、それに加えて、何より日本語が丁寧で、上手い。こういう難しい内容で、こういう上手い日本語を書ける人は貴重だと思います。
    きれいな日本語を使ってくれると、違う著書も読みたくなります。

    Web2.0に興味のある方のみならず、情報化社会という言葉に少しでもピンとくる方、どうぞ!

  • 常々、自分が思っていたことが書かれていた。やっぱりそういう時代になりつつあるんだ

  • タイトルが良くない。中身は良いのに。

  • 2006/11/29読了

    ロングテール、ロングテールといわれる一方でますます進む一極集中にスポットをあてていて、「Web2.0」を手放しに楽天的に賞賛する風潮とは一線を画した分析が良。

  • 一極集中が今の時代のトレンドらしい。それは言い換えれば規模の経済が働らいとるってことで、ロングテールは結局は規模の経済を支配できる業界のヘッドが支配するってお話

  • 一極集中が進む社会。それを証明しながらこの先どう考えるべきかの疑問を投げかける。いま読んでおきたい一冊。

  • グーグル、アマゾンについて詳細に書かれている。後半の内容はかなり難しかったです。

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著者プロフィール

森 健(モリ タケシ)
野村総合研究所(NRI)未来創発センター、グローバル産業・経営研究室長
野村総合研究所(NRI)未来創発センター、グローバル産業・経営研究室長。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)経済学修士課程修了。専門はデジタルを含むグローバル経営環境分析。共著書に『デジタル資本主義』(2019年度大川出版賞)、『デジタル国富論』(いずれも東洋経済新報社)、『グローバル・ビジネス・マネジメント』(中央経済社)などがある。

「2022年 『デジタル増価革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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