スクラム 駆け引きと勝負の謎を解く (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033798

感想・レビュー・書評

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  • フロントローやっててこんなにうれしい本はないですね。
    学生時代の厳しい練習を思い出しました。

  • 「松瀬学」がフロントロー(プロップ、フッカー)にスポットあてたラグビー本『スクラム 駆け引きと勝負の謎を解く』を読みました。

    ラグビーでは大切なポジションにも関わらず、地味なフロントローというポジションに焦点をあてた貴重な?作品です。

    -----story-------------
    スクラムには、誰も足を踏み入れられない空気が張り詰めている。
    迫力ある肉弾戦にはラグビーの醍醐味が凝縮されている。
    でもスタンドからでは、理解できないことがヤマほどある。どっちが組み勝っているのか。
    どうして崩れるのか。
    いまこそ、スクラムが市民権を得るときである。
    本書は、スクラムと、その最前線に立つフロントローにスポットをあてる。
    -----------------------

    プロップとして活躍した著者が、フロントローの名選手や現役選手に取材し、フロントローについて徹底的に語った作品です。

     ■第1章 ジャパンのスクラムは強かった
     ■第2章 失われたスクラムを求めて―二〇〇六年のジャパン
     ■第3章 スクラムはなぜ崩れるのか?―コラプシングの謎を解く
     ■第4章 大学チームスクラム進化論
     ■第5章 一・五メートルルールで失われたもの
     ■第6章 おとなのスクラム、駆け引きの妙
     ■第7章 汗と涙と笑いのプロップ人生劇場

    ラグビーって、華やかなバックスの活躍が目立つし、見ていてとてもわかりやすいし記憶にも残りやすいのですが、、、

    フォワードのプレーは地味でわかりにく… 特にスクラムやラインアウトにおけるフロントローの役割は非常に重要なのですが、脚光を浴びることがないんですよねぇ。

    スクラムでの微妙な駆け引きから、1番と3番の正確の違いまで、ディープな内容満載です。

    私はフロントローでプレーしたことはありませんが、、、

    本書を読んで、少しはフロントローの気持ちがわかったような気がします… ラグビープレイヤー(フロントロー以外)やラグビーファインには、ぜひ、一度読んでもらいたい作品ですね。

  • フロントローをやったことがなければ、読んでもほとんど意味がわからないに違いない。そしてフロントローをやったことがあれば、ここに書いてあるようなことはたいていわかっている。「あるある」的に楽しめなくもないが、そのためにはもうすこし筆の力が必要だと思う。(私はフロントロー(1番、2番)経験者です)。

  • 「ラグビーはテレビでちょっと見るだけ、ルールはよく
    わかんない。 」
    という人には絶対お薦めしません!

    経験者、スタジアムに何度も足を運んで試合を見ている
    人ならついつい読み進んでしまうでしょう。

    1番と3番の違い、足の使い方、そしてなぜスクラムは
    崩れるのか、など日頃疑問に思っていたことに対して
    一応記述されていました。

    でもやっぱり、組んだ人にしかわからない世界なんだ
    なというのが実感。

    とはいえ、スクラムを熱く語る面々のインタビューに
    はぐっときました。特に秋田工業のところ。

    一つ注文をつけるならば、早稲田の「ずるさ」(汚さ
    とは言うまい)をもう少し率直に書いて欲しかった。
    この作者には無理な話なんですが。

    スクラムを見る楽しみが増えます♪

  • ラグビーの中で地味なスクラム。正直なところ、ただの押し合いだと思っていたが、押し合いの中にも、様々な駆け引き、そしてそれに至るまでの試行錯誤があることがよくわかり面白かった。スクラムを見る目が変わり、ラグビー観戦の楽しみが増えたかもしれない。

  • 地味な役回りの「プロップ」にスポットライトを当てて、ラグビーの違った魅力を伝えてくれる一冊。

  • ★次の試合は目を凝らしたくなる★プレーしたことはないけど見るのは好き、でもスクラムの良し悪しがどこにあるのか分からない、そんな自分にはぴったりだと思ったラグビーのスクラム第一列に特化した技術論と人物記。大学時代にプロップだった元通信社記者の思い入れはとてもよく分かり、やや筆が滑りぎみだが人間模様は楽しめる。ただ専門誌の記事を元にするだけに、未経験者には「首を取る」「内に入る」など技術面がよく分からない。図解や写真をもっと使えばより広い範囲に訴えられるだろうに。

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著者プロフィール

松瀬学(まつせ・まなぶ)長崎県生まれ。福岡・修猷館高校、早稲田大学ではラグビー部に所属。ポジションはNO8、プロップ。83年、共同通信社に入社。96年から4年間、米NY支局勤務。02年に同社退社後、フリーランスのスポーツ・ジャーナリストに。日本文藝家協会会員。元RWC組織委員会広報戦略長、現・日本体育大学教授、ラグビー部部長。著書は『汚れた金メダルー中国ドーピング疑惑を追う』『ノーサイドに乾杯!』『ONE TEAMのスクラムー日本代表はどう強くなったのか?』『東京五輪とジャーナリズム(共著)』など多数。モットーが「感謝」。

「2024年 『まっちゃん部長わくわく日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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