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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
いい加減な科学情報が、いかにして世間に広がるのか。
メディアの責任を追求するドキュメント。
佐藤健太郎の「化学物質はどうして嫌われるのか。」に参考図書として書いてあったので読んだ。
社会科学よりの書き方だが、メディアだけに責任を押し付けるのではなく、科学者や受取り手の責任もしっかり書いてある。
科学的事実だけから攻める暴露本や批判本ではなく、社会現象として捉え直すことができた。
そういう意味でおもしろかった。
松永和紀さんというライターを初めて知った本。分かりやすくてかつ正確な知識に裏付けられた良書。消費者団体の人に読んで欲しい。
かなり読みやすくまとまっている。
食品添加物から疑似科学まで例を挙げつつ具体的に話していて分かりやすい。
あやしい健康情報・ニセ科学は、今日も相も変わらず垂れ流されている。
専門知識がないわれわれにとって、それを看破するのは至難の業である。ほとんど不可能と言ってもよい。
そして、われわれは権威をちらつかせた学者サマにめっぽう弱い。
エラそうであればエラそうであるほど、信じてしまう。
この本以外にも、いくつかメディア・バイアスについて取り扱った本をよんできたが、食の問題というアプローチからメディアの嘘を論じている本書は目新しく、楽しく読めた。
筆者も本書中で触れている中西さん同様、筆者のような現実的で中立的な主張は、世の中のモンスター消費者を焚き付けて視聴率を稼ぐことしか頭にないバラエティー横並びマスメディアと、思考停止症候群国民に袋叩きにされるんだろう。 筆者が指摘するようなバカ騒ぎが起き、ブーム中は本書のような冷静な指摘は徹底的にバッシングされ、ブームがさるとバカ騒ぎの根拠がまゆつばだったことが判明しても修正も反省も総括もされず、... 続きを読む »
昨年から食を巡る不安が世間を覆っている。毒入餃子はともかく,賞味期限改竄等,本当に大問題なのか疑わしい事実まで,詳細に報道されるのには閉口する。被害者とされる消費者の,最も俗なコメントは「何を信じたらいいのか分からない」であるが,もっと自分の目・鼻・舌を信じたらどうだろうか。 本書では,食と健康にまつわるものを中心に,世にはびこるニセ科学情報を批判する。環境ホルモン・化学物質過敏症・マイナ... 続きを読む »
少し昔に読んだもの。
これ読んで以来、提示された数字をすぐに信じ込まず、まずは距離をとって考えてみるいいくせができた。
そういった視点で見ると確かに世の中には偏った情報がいっぱいあります。
記者は「これはあぶなくない」といっても記事にならないから、
「これはあぶないかもしれない!」という記事を書くんです。
危険の可能性について書くのは簡単、でも無害だと立証するのは大変。
科学的な内容が含まれる報道をする場合に、マスメディアがどのようなバイアスをかけて報道しがちなのか、をわかりやすく多くの実例をあげて記している。ニュースの選択や、演出と合わせてメディアリテラシーの基本となる内容と思う。「フードファディズム」や「天然農薬」という言葉はこの本で始めて知りました。
「日本の伝統食」は戦後に国の指導で普及されたもの。それ以前の庶民は少ないおかずで米飯ばかり食べておりバランスが悪かった。「昔はよかった」が食に関しては当てはまらないという、意外な事実。
【本の内容紹介】 世界に氾濫するトンデモ科学報道は、メディアの構造、そして、それを利用する企業や市民団体の思惑が作り上げている。しかもそれを一般人が歓迎している節もある。科学におけるメディア・リテラシーの在り方を問う。 【メッセージ、エピソード】 理系の人間は、一般人のものの考え方・感じ方を理解できないために、いくら事実を述べたところで彼らの耳に入らないという現象をよく起こします。 し... 続きを読む »
メディアの内情を踏まえた、メディア本。
メディアの受け手である一般大衆が求める限り、センセーショナルで心情を煽る記事が書かれ続けるのは仕方ないのかなあと悲しくなります。
「視聴率を上げたい」「部数を伸ばしたい」というマスメディアの根源的欲求が科学的情報を単純にセンセーショナル化していく現状の例が多数。実際には、研究者の売名行為や市民団体の思惑、国際間の政治的駆け引きなどが科学情報を歪める、とも。専門知識をメディアも読み解けないまま、誰かの思惑に乗せられて複雑な話を切り捨て、誤った報道をする。
似たような構図は報道の側面だけでなく、社会の色々な場面で当てはまるのではないかと思った。もうちょっと時間をかけて考えてみようと思う。
図書館で借用して読了。
環境ホルモン、マイナスイオン等、日常的にメディアから発せられる非科学的な警鐘報道に踊らされてはいけないという警鐘。
とくに健康、食品に関しては、身体にいいものを生活に取り入れ、危険を排除したいと思うのは自然のこと。
自分には各メディアの情報をひとつひとつを吟味する時間も能力もないわけで、
専門的な知識を持たない私は何を拠り所にすればいいのかわからなくなりました。
有機農産物は天然農薬や微生物汚染のリスクが高く、有機農産物と普通の農産物でどちらが安全かなどわからない、というのは知らなかった。
いままで安全と思い込んで有機食品を選んでいた!
バランスが大事ということか。
バイオ燃料の話がかなり興味深かった。具体例が多かったのも高評価。
ただ、この本も結局似非科学の「危険を煽る本」なわけで。「危険を煽る記事を書く」っていうことは同じだわな。
そういった内容が必要以上に好まれるということ、すなわち読者のリテラシーの低さ自体が根本的な問題だと感じる。
メディアは偏った正義を抱えて問題に対して危険を警鐘する。国民はリテラシーがないと多くの情報に踊らされ間違った知識を刷り込まれるだろう。危険(マイナス)な情報は注目されやすいし、違った時は逆に良かったと言えるから性質が悪い。メディア(何においても)を絶対視はするべきでない。
某ブログで紹介されていた同著者の『食の安全と環境 「気分のエコ」にはだまされない』を読んでさらにフォローしたくなったので購入。興味深い話題がてんこ盛り、という印象を持ちました。いかに自分が無自覚無批判にテレビの情報番組を見ていたか、また見させられやすいか、ということを思い知らされました。 テレビ局や番組制作会社・新聞社・出版社の従業員、科学ライター、研究者などがそれぞれメシを喰うために行う活動の... 続きを読む »
最後の章が「なんとか駆け込んだ」という印象をもちましたが、なかなかの迫力です。抽象的な言葉で一般論を語るよりも、具体的な話しなのでパンチがあります。
こういった事例は今後も出てくるのですから、継続的に発表を期待してます。リテラシの向上に努めたいと思いますが、一般人が論文を集めて検証するのは無理がありますから。
科学的態度あるいは合理的理性を持つことが難しいということと、しかしそれらを身につけなければいとも簡単にメディアに騙されてしまう・・・ということである。悪意を持たずとも、科学の装いをして正当性を声高に主張するが、実は全くの出鱈目である、ということも良くあるのである。さらに、例えば「有機野菜はそうでない野菜より美味しい」というのはまるで自明の理のように言われているが、科学的な態度からすれば実はそれはあやしかったりする。「有機」以外の条件をすべて一致させた上で、「有機は美味しい」ってはたして言っているのか、ということである。自然農薬という言葉もはじめて知った。
まあ、松永さんの言っていることも疑ってかかる、というのが科学的態度かもしれない。
健康食品、農薬、生活していくうえでメディアに踊らされて知識を得て、恐怖を感じさせられたものがそうではないということ、認識を変える本です。
農薬も食品添加物も使い方次第。
天然がよくて、人口が良くないというのも幻想。
自分で調べて納得して、取捨選択していくために読むには良い本だと思う。

ドライヤーのマイナスイオンに科学的根拠がないと知らない、全ての人にお勧めします。私も知りませんでしたが。
あやしい健康情報とニセ科学、という副題の通りに、現代社会に氾濫する「身体に良い・悪い」に...





