ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 503
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334034443

作品紹介・あらすじ

IT化したのに、なぜか書類の量が激増!SEに痛い目に遭わされたユーザ、ユーザの無理難題にぶち切れたSE、ともに必読。

感想・レビュー・書評

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  • 情報システムに対しては多くの人が不満を持っている
    これが普通の工業製品であったら「欠陥品」と呼ばれてもおかしくないはずである
    なぜそんなに不満が出るようなものができるのか
    それはどうしてなんでしょう、というのがスタート

    では、そのような欠陥品を作らないためにもどうするのか
    それには依頼するほうも要求項目を明確にし、わからない点は開発側に説明してもらうなりすることが大切ですよ、というお話

    ポイと丸投げしただけなら、そりゃ「欠陥品」が出てくるのは当たり前ですね。
    一応、資格上はプロマネまで持っていて、元サンデープログラマですけど、仕事としてそっちの業界にはいたことがないので、楽しく、時には笑いながら読ませていただきました。

  • まじめなタイトルがもったいない!SIerの仕事内容をクソ面白く語った本。本書の想定読者は顧客側だが、これからIT業界を目指す人に読んでほしい。大体こんな感じだから。そして同業者にも。1部2部で「あるあるww」とニヤニヤしつつ、3部で爆笑できる。人におすすめしたい良書。

  • 発注する側だとしても積極的に話に行くことがシステムの導入成功に繋がる

    SRにまつわるトラブルが色々書かれているが結局のところコミユニケーションエラーが主な原因となっていると思った。発注する側と受注する側もそうだけど、タスクを振る側と振られる側、社内外両方におけるコミユニケーションにどっか問題があるせいで、しっちゃかめっちゃかなシステムが作り上げられているのかもしれない。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1部 SEという人々(SEという生き物/開発系の人々/開発技術者の周縁の人々/運用系の人々)/第2部 SEと仕事をするということ(間違いだらけのIT企業選び/システム開発を依頼する/SEへバトンタッチ/システム開発の工程を追う)/第3部 ユーザとSEの胸のうち

  • 理由はコミュニケーションにある。努力が不足しているのではなく、前提が悪いというのは響いた。

  • コンピュータシステム開発をお客様の立場として受け取る側の人たち向け、として書かれた、SEの「仕様書」。なのですが、面白かった!電車の中で、マスクしているのをいいことににーやにやしまくりでした。
    特に第三部の創作だけどこれはある!という感じの物語仕立てのがもうにやにやしっぱなしでした。私はお客様ではなくて、システムをつくる側、つまりSEと呼ばれる人種なのですが、いや、システム開発ってこんな感じっすよ、ということがわかりやすく描かれています。それも、皮肉(アイロニー)たっぷりに。もう内田百間ばりに(笑)。
    SE本ってあまり読まないのですが、これはものっすごく面白かった。多分私の皮肉っぽい性質に合っているからだろうけど。SEになろうかな?と思っている人にも、おすすめです。SEの分類とかもあるので、参考になると思います。

  • 【要約】


    【ノート】

  • タイトルが失敗学なので、失敗から何を学んだのかを知りたかったが、特に学ばなかったようだ。だから次も失敗するのだろう。 著者は何を伝えたかったのだろうか。タイトルにだまされた感じ。

  • システムの発注側の視点から、ベンダーの営業・SEとの付き合い方を多少おもしろおかしく書いています。,ベンダー経験が無い人にとって「SEとは?」がわかりやすいと思います。,ちょっとSEを小バカにした感じが気になりましたが、筆者自身があとがきで「悪役として書いた」としているので、まあOKです。,,第3部のケーススタディはかなり笑えます。

  • 非常にありそうな話で既視感がすごかった。

    同じ領域の人たちと仕事をしていれば基本的には大きな間違いは起こらないと感じるが、例でもあったような(極端だが)今川焼の個人商店向けにIT導入となると、まぁなんでもありのような、うまくコミュニケーションをとることもできないんだろうなーと。

    とはいえ、そういう専門外の人にも説明ができることこそ必要だし、そんなになぁなぁな感じで仕事してたら競合に一瞬で抜かれてしまうんだろう。

    この業界での営業は立ち位置が難しい、だからこそ技術的な面の理解が欠かせない、両方できるように、と思っていたが、本書では技術的役割と業務的役割に分かれていてうまく存在意義が表されていた。

    情シス部門が顧客ではないため、ITの知識のみならず顧客の製品の知識も求められるため日々大変ではあるが、こんな感じで達観して面白おかしく仕事が出来たらなと思う。

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著者プロフィール

中央大学国際情報学部教授

「2021年 『デジタル/コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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