- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334034580
作品紹介・あらすじ
色のあいまいさ、不透明さをいいことに、「色で人の心がわかる」「色で幸せになれる」「色でモノが売れる」など、色に神秘の力や過剰な役割を求めた色彩論があふれています。しかし残念なことに、色にそこまでの力はありません。また現在、色彩検定がブームですが、検定で級を取ったからといって喜んではいられません。なぜなら、驚くべきことに、色彩検定の多くは現場では使えない色彩システムをベースにしているからです。-本書では、デタラメや詭弁に近い従来の色彩論に惑わされず、明確な根拠をもって自分で色を選び取り、使いこなすことができるように、色をその本質から正しく理解していきます。
感想・レビュー・書評
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色の力による生理的反応
赤・・・アドレナリン分泌促進。まれにピンクや橙、黄も促進。
橙・・・インスリン分泌促進。
黄橙・・・自律神経に働きかけ、グレリンを分泌(食欲増進作用)。
黄・・・エンドロフィン分泌促進(抑圧感軽減、朗らかにさせる)。
黄緑・・・成長ホルモン分泌促進。
緑・・・アセチルコリン分泌促進(覚醒、創造、記憶を活性化)
青・・・セロトニン分泌促進(リラックス)、メラトニン分泌に関与。
青紫・・・オブスタチン分泌促進(食欲抑制)、レプチン分泌促進(食欲抑制)。
紫・・・ノルアドレナリン分泌促進(不安、恐怖)
ピンク・・・エストロゲン、プロゲステロン分泌促進、成長ホルモン分泌関与。
白・・・全てに影響。刺激をリセットし、スッキリさせる。
黒・・・刺激なし(安心)。
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色の新しい捉え方
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色彩検定が使えないとか、色彩心理学は経験則で根拠がないとか、旧来の色彩論に根拠がないと批判・否定し、科学的に色を捉える「先端色彩学」なる説を述べている。しかし、他者を批判する割に、自説の科学的根拠が甚だ曖昧で、トンデモ感を否めない。そのうえで、多くのページを費やした「色」や「色遣い」の解説は、一般的に言われる内容と大差無いように読めた。どうにも独りよがりな感じがする本だった。
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前半は興味深かったけど、後半がイマイチ ただ、色ってそもそも何だろう?光として存在していて、人の脳を通して物体の色がそれぞれに見えるのなら、そもそも物体の元はどうなっているのか....物体もどんどん細かくすると、どうなるのか?という疑問に行き着くけど....
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色の性質について丁寧に解説してあったので、理解がスムーズだった。できればもう少しファッションに取り入れられる色の組み合わせ方の解説をしてほしかった。
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色を電磁波として
分析していたのが面白い。
色彩が美術から科学へ。 -
トンデモ本。色彩検定がデザインの現場で使えないという批判はわかる。しかし従来の色彩理論を無根拠だとこきおろしている一方で、色の説明はありきたりだったり怪しげだったりする。おすすめしません。
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色彩について科学的に解説された良本。
色の三原則(CMY)と光の三原則(RGB)の違いは今まで気にした事がなかった。 -
色に対する固定観念が変わるかも