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この作品からのみんなの引用
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熱傷に限らず、専門医が望むのは、自分が専門としている病気や外傷が特別なものであり続けることだ。特殊な病態だからこそ治療には専門的知識が必要であり、専門的知識を持った専門医が必要とされ、専門医は専門家として尊敬され、学会は専門医の育成をする。つまり、特殊な病態だということを大前提としたシステムである。だから、その前提が崩れたら全てが崩壊するしかないのだ。
― 185ページ -
この皮膚の老化は、化粧品の成分を調べてみると簡単に説明がつく。クリームにしてもローションにしても化粧水にしても、洗浄力の強い界面活性剤を含んでいて、クリームもローションも皮膚を皮膚常在菌が棲めない状態にするからだ。いかに皮膚に良い成分が含まれている化粧品だろうと、基剤が界面活性剤を含んでいては元も子もないのである。
― 231ページ
みんなの感想・レビュー・書評
10章だけでもすごく参考になった。
手の洗い過ぎはいいことか、シャンプーについてなど、自分が知りたかったことが書かれてあった。
湿潤療法については噂に聞いていたが、正当なの治療法として今後定着するのか数年先を見てみたい。
まずは自分がケガをしたときに試してみたい。
楽しく読めたのだが、最後の筆者の生命進化についての推測論文は不要。
目次を読むだけで面白いことがわかるが、勿論内容も期待を裏切らない。
医学の非科学性という側面に気付かされると同時に、常識の危険性に思い至る。
著者は、雑多な内容になってはいるが根底にあるのは科学的な追求であると言っている。ものを考えるとはこういうことなのだろう。
20120301
個人的に命令口調のタイトルがつく本は大体ツマラナイというイメージがあったけど、この本は久しぶりに五つ星! インラインスケートやフットサルで散々お世話になった湿潤治療(カサブタを作らない傷治療)の考案者が語る医学会のパラダイム。
医学史から進化論まで幅広いジャンルから傷治療について知ることかできるけど、特に皮膚を生態系とする考え方が面白く、タイトルの意味も素直に受け入れられた。
臨床データと筆者の私見を行ったり来たりするところがあるので、信じて読み、 疑って読み、と一冊で二度おいしい。 前書きにある「知の荒野に遊ぶ楽しさ」を満喫できる良書です!
自分の中では皮膚は考えるに 次ぐ良本
生物学的考察が非常にイマジネーションを駆られる
現場の形成外科の現場からカンブリア期前の生物の進化まで
広い考察が非常に惹かれてやまない
現代の医学ってこんなものと理解するにはちょっと毒が強いような気もするが。。。
消毒しない、傷口を乾かさない湿潤治療を提唱する本。「やってみよう」と思わせるのがすごい。これから怪我をすることがあったら、ワセリンを塗ってラップをする!そういや前に軽い火傷をした時、オロナインを塗ったらすっと痛みがひいたな~(保湿効果?)。早速、シャンプーと石鹸を使うのをやめてみた。ハンドクリームもワセリン一本にしてみようか。
湿潤治療のことだけではなく、結構色んな方向に話が飛ぶ。ケガの手当ての歴史、医学のパラダイムシフト、生物進化等々。第11章の生物(主に細菌)の進化の話は、文系の私には辛かったです。
「湿潤治療」の本。うーーん、なーーるほどーー、と、トリビア感。医者は「パスツールの亡霊」によって消毒しまくる。今度怪我したら消毒しないでサランラップを巻いて治そう。さて、図書館に本を返却がてら白色ワセリンを買いに行こうかな。
筆者が発見した傷の治療方法の詳しい解説から、医学のパラダイム、皮膚の科学。
医学について、全く知識のない、そして、医学のパラダイムなんて考えたこともなかった私でも、わかりやすく、そして興味深く読めたのは、よくよく構成された本だからだろう。難しいことをわかりやすく説明してくれている。
もやしもん9巻を読んで。
これを知っていれば、この傷やあのやけどはきれいに治ったのかもと考えると、知らない世界に足を踏み入れることはいいなと思います。さっそく白色ワセリンを買ってきました。
著者曰く、消毒して乾かすことは却って皮膚のダメージを深刻にするとともに、長期化してしまうという。逆に患部を湿潤状態に保つことで人間の本来持つ抗体機能が力を発揮し自然に殺菌消毒を促進するのだ。
面白かった!ケガをすると当たり前の様に消毒し、乾燥させて治るのを待つ…。そんな治療の常識を根本から覆す湿潤治療を考案し実践している医師による一冊。日常生活でできる大抵の擦り傷、切り傷、火傷などのケガは消毒せず、患部を乾燥しない様な被覆材で保護するだけで治ってしまうという。治癒過程の仕組みも理論的に説明していて、説得力がある。また大学病院など既存の権威ではこの画期的な治療法が受け入れられないという問題から、医学のパラダイムにまで話は及ぶ。このパラダイムシフトは医学以外の分野にも当てはまり、示唆に富んでいる。
第1章 なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか
第2章 傷の正しい治し方
第3章 ケガをしたら何科に行く?
第4章 私が湿潤治療をするようになったわけ―偶然の産物
第5章 消毒薬とは何か
第6章 人はなぜ傷を消毒し、乾かすようになったのか
第7章 「化膿する」とはどういうことか
第8章 病院でのケガの治療―ちょっと怖い話
第9章 医学はパラダイムの集合体だ
傷を消毒するというパラダイム(ある時代や分野において支配的規範となる物の見方や捉え方のこと)に関連づけ、シャンプーや化粧についてもなぜいけないのかということを細菌の性質などを交えてわかりやすく述べている。この本を読む2日前に夏井さんが本校を訪れたのだが、その時の特別講義でしゃべっていたことが本に書いてあることとほとんど一致して驚いたw
当たり前と思って偏った見方をするのは危険ですのう
[ 内容 ] ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。 しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」だという。 傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。 著者は、今注目の「湿潤治療」を確立した形成外科医である。 その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっている。 しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化さ... 続きを読む »
題名のとおり、メインテーマは、傷は消毒せず、乾かさず、いつも湿った状態にしておきないさいというもの。
一般的な治療法とは全く逆だが、しっかりとした根拠が書かれているので素直に受け入れられるし、怪我をしたら、この本のとおりにやってみようと思える。
現在市販されている医薬品を実名でダメだしするのも刺激的だ。
身体を守る皮膚を生体として捉えて説明されている。
なぜ皮膚を守るの為に「脂」が必要なのか再確認出来た。
2010年10月読了
Infectionの文字に怯えてる私に、光明が…
翻って自分、美顔エステ…ダメ?!(笑)
テーマはパラダイムシフト。マキロン世代の私としては、傷は「汚れを落として、マキロン、バンドエイド、かさぶたができたらほっとする」ですが、この本によると「傷は消毒しない、創面を乾燥させない」ということ。どうしてそうするのかを「科学的」に解説してあります。
『生物と無生物の間』の福島さんとは文体が異なりますが、自分の体が解明されていくのは面白いです。
何よりも、パラダイムシフト。頭でわかっても実践するのは難しい。特に毎日することだと難しい。食事や、その他の生活様式。
世間が真逆だと、シフトするほうが正しいとわかっていても、今までのやり方を続けてしまいがち。
最初から、正しいことが広まっていればいいのにな・・・。
201008/ 人体を構成するあらゆる細胞も乾燥状態ではすぐに死んでしまう。だから傷を治すためには乾燥は大敵だ/ 「情報は共有されてこそ価値がある」「共有されない情報には価値がない」「情報を無償提供すればするほど情報が集まってくる」/ 外来とは本来、手術をした患者の経過観察をすることと新たな手術を要する患者を発見することがメインの業務/ クリーム性薬剤の基材に使われている界面活性剤は細胞膜... 続きを読む »

湿潤治療について書かれている。原則、傷を消毒しない、消毒薬を含む薬剤を治療に使わない、創面を乾燥させないなど、今までの常識を覆す内容ばかりであった。傷のジュクジュクこそが最大の治療薬で、それを最大限に...





