大河ドラマ入門 (光文社新書 442)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035464

作品紹介・あらすじ

最高傑作は?最高のキャストは?全48作を徹底検証。放送開始から年齢をほぼ同じくし自称マニアの著者が、『花の生涯』('63年)から『天地人』('09年)まで縦横無尽に論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の大河ドラマについての知識の豊富さを知る。自分の年齢的に本に書かれている作品について観ていないものが多く腑に落ちなかった。ただ、著者のようにドラマだけでなく、キャストや音楽、史実、原作などについても、まとめて俯瞰してみるのも面白い。

  • 自分と著者の年齢とがほぼ同じなので、共感ネタが多い。あくまで趣味的に書いていて、大河を全部きちんと見てああだこうだというのではなく、つまらないから見ていないのがあったりするゆるさがいい。気楽に読める。

  • 他の著作からしても、歴史小説のみならず、大河にもその興味が向かうことは容易に推察できる。本書も、自分の趣味主張を、いつも通り気持ちの向くままに曝け出したもの。いつものように、あまりに唐突な話題の転換も頻出するし、自分史観に基づく極論もちらほら。あとこれも毎回だけど、主語と述語のつながりがおかしい文章が、必ず数回は出てくるのは、確信犯なんかな。これを読んだからといって大河を見たくはならないから、入門書としてはダメなのでは。

  • 2010年1月20日初、並、帯無
    2015年9月2日津市BF
    2015年11月14日松阪BF

  • NHK大河ドラマのマニアを自称する著者が、これまで放映された大河ドラマを、原作、キャスト、音楽、そして歴史考証の視点から、自由に語った本です。

    かつて三田村鳶魚が歴史小説の考証のずさんさを批判し、後年には本書でも紹介されているように大岡昇平が井上靖の『蒼き狼』を「借景小説」と批判したこともあり、本書もそうしたスタンスの本なのかと思いましたが、やや違った印象でした。著者も、これまで一貫して実証主義の立場から発言を続けているのですが、本書では考証にまつわる薀蓄は控えめで、むしろファンとしての立場から熱く大河ドラマの魅力を語っているように思えます。

    とにかく、著者の大河ドラマへの「愛」が、こちらにも響いてくるような本でした。

  • 『葵 徳川三代』を比較的高く買っているのは本当に素晴らしい。俺もあれが好きだ。

  • 面白かったです。

  • 大河ドラマという、ある意味で「文化」のような存在についての総論分析を期待したが、個々の作品や役者の評価や批評に終始している。マニアかその思いを吐き出しただけ(実際、そんな意図の出版だと思われる)なので、さらっと読み流して終わってしまった。

  • 著者の持論による大河ドラマ評論。結構好き嫌いがはっきりしてます。芸能系を知らない私はそれが評価としてどうなのか判断はつきませんが、あまり楽しめませんでした。入門本だと思ったら全然違ったのでがっかりです。題名変えろ。
    むしろNHKの盗用や締め出しに関するところが目を引く。NHKの偏向が凄まじいのは経験上知っているが、こんなところまで…。
    1年間打ち切られることなく、じっくり自分の好きな原作や題材のドラマを観たいという願望と、こんな局と今の大河じゃ嫌だという気持ちがせめぎあっていますが、この本を読むと後者の気持ちが断然強くなりました。

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著者プロフィール

小谷野 敦(こやの・あつし):1962年茨城県生まれ。東京大学文学部大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『宗教に関心がなければいけないのか』『大相撲40年史』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成伝』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。

「2023年 『直木賞をとれなかった名作たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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