ビートルズとボブ・ディラン (光文社新書 462)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035655

感想・レビュー・書評

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  • 『#ビートルズとボブ・ディラン』

    ほぼ日書評 Day619

    Kindle Unlimitedにて。

    ビートルズ好きとして、最初に彼らにマリファナを教えた男、あるいはジョンの作詞に影響を与えた男という、非常にスポット的な関与は認識していたが、ここまで言ってみれば通奏低音的な影響を相互に及ぼしていたというのは、知らなかった。

    参考文献をしっかり読み込み、自伝の類も、それを聖典のごとく振りかざすのでなく、矛盾のある箇所は、おそらく記憶違いだろうと「斬って」いく姿勢は好感が持てた。

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  • ビートルズとボブディランと同時代を代表するシンガーの関係性を少ない資料から繋ぎ合わせて考察する本。

  • ビートルズは何となくは聞くけど、ディランは全然聞かない私にとっては、両雄の交錯がひととおり理解できてタメになる内容。
    伝説的アーティストのプライドと自分勝手さたるや、どれほどのものだろうか。

  • フロム・ミー・トゥー・ユー◆「つくられたビートルズ」と「つくったディラン」◆ボブ・ディランとイギリス◆ビートルズとアメリカ◆The Beatles Dig Dylan◆1964年8月28日◆変貌するビートルズ、裏切るディラン◆友情と反目◆ディランとジョン、そしてストーンズのリムジン◆幻想の世界と日々の暮らし◆ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス◆バングラデシュ◆別れと再会◆ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード◆ビートルズとボブ・ディランの関係を知るための35選

    著者:中山康樹(1952-、大阪府、音楽評論家)

  • ディランとビートルズ。

    片方ずつの事は知っていても、意外と二人の関係や時間軸が曖昧でした。

    何度も読み、何度も曲を聴きなおし。いい時間を過ごせました。

  • 年齢もデビュー時期も近い大御所ミュージシャンの、海を越えた交流を、当時のエピソードと多くはない記録からまとめて、追いかけた一冊。何がいつ、どれだけどんな影響を与え合ったか、なんて、本人にすら定かでないことも多いと思うが、この時に同席した、とか、セッションをした、という事実だけでも十分面白い。両者とも、単独で論じられている時には見えにくい一面が垣間見えて面白かった。

  • ビートルズとボブ・ディランが互いに影響しあっていた事実を、出会いや個々のメンバーとの関係、影響された曲などで具体的に示される。
    ディランの側からビートルズを見ると、ビートルズの作品を改めてそうした観点で聴いてみようという気になる。
    もちろん、ディランの作品に対しても新しい光を当てて聴くことができそう。

  • 2010年12月21日読了。同時代に活躍し、現在に至るまでポップス/ロックの世界に多大な影響を与え続けている2組のミュージシャンたちの、辿った道のりの違いと、交錯した瞬間などを題材に取り上げた本。どちらかというとビートルズの4人がディランから得たもの(マリファナも含めて)の方が大きかった、と結論付けられるだろうか?ディランに多大な影響を受けたがゆえに愛憎半ばする屈折した感情を抱き続けたジョンと、弟のようにディランを慕いながらも実生活面で彼をリードしたジョージ、音楽性には注目し合いつつも目指す方向性が違うゆえに交差するポイントが少なかったポール、マイペースなリンゴ、と4人それぞれにディランとの関わり方が違うのも面白い。ジョンとジョージは亡くなってしまったが後の面々は今も伝説を更新し続けているということ、うれしいものだ。

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著者プロフィール

1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家。ロックにも造詣が深くビートルズ系の本の中でも『ビートルズを笑え!』は辛口でありながら面白く書かれている。オノ・ヨーコに批判的で日本語が読めるオノに対して批判する評論家としては希有な存在。主な著書に『マイルスを聴け』(双葉社)『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング)『超ブルーノート入門』(集英社)『Jazz名曲入門』『Jazz名盤入門』(宝島社)『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ』(KKベストセラ-ズ)『スイングジャ-ナル青春録』(径書房)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社)『ビートルズ全曲制覇』(エイ出版)『ビートルズを笑え!』(廣済堂)『ディランを聴け』(講談社)『音楽中心生活』(径書房)『超ビートルズ入門』(音楽之友社)『クワタを聴け!』(集英社新書)『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版)等がある。

「2012年 『かんちがい音楽評論[JAZZ編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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