1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 715
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036287

作品紹介・あらすじ

なぜ、著者は超多忙でもテンパらないのか?「"その時、もっともしたいこと"をできるようにしているからです」その真意とは?-注目の医師が明かす、時間を慈しんで生きるコツ。

感想・レビュー・書評

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  • 優先順位付けやTo do list作成はせずに、自分がいま一番やりたいことをやる。今日は即座にこれを行動に移してちょっとだけと思ったのを一気に読んでしまった。たしかに、納期があればいやでもそれをやるのだから、この考えでいいかも。そのかわりこの作者はなんでも納期の2か月前に終わるように前倒しして急な状況変化に備えている。無駄な会議とか極力排除して、ういた時間は読書や散歩や芸術鑑賞でゆったり過ごす。休養も義務とする。人間はだれしも死亡率100%、時間は不可逆的、仕事は自分がいなくても困らない、ならば自分がいなくて一番困る人のために時間を使う。私がいなくて一番困る人は誰か?

  • タイムマネジメントの最大の秘訣は今やりたいことをやる。他者のまなざしに規定されず、今一番やりたいことを優先させてやる。なぜならやりたいことには集中して取り掛かることができ、何をしようか迷う時間を削り、結果的に時間を有効活用できる可能性が高いからである。本書では時間の使い方だけでなく、「新聞、テレビは見ない」「語学学習法」「タスク管理法」など岩田氏の様々な持論を知ることができる。

    コロナウイルスで話題となった岩田氏をテレビで見て、考え方に魅力を感じこの本を購入。語り口調や少し尖った表現で書かれているため個人的に読みやすかった。

    新聞否定説には少々引っかかることがいくつか。
    ネットより信憑性があるとしても、結局偏向的な内容を読むことになる
    →情報源が多様になったからこそ、新聞、ネット、SNSを活用するべきではないか?


    単純に難しい語彙が多く、語彙力がまだまだ足りないことが分かった。勉強せねば、、

    quote:
    正直言って、今のような目まぐるしく転換していく世の中で、5年後、10年後のキャリアプランを立てても,
    あまり意味はないと思います。環境が劇的に変遷する中で、5年先の世の中を予見することは極めて難しいのです。・・・時間の上手な使い方は、他者のまなざしに規定されるのではなく、自分の気持ちを基盤にして意思決定をしていく態度と同義です。ふわふわとした自分探しや自己実現を希求しているとき、その「空想している」時間はまさに「無駄に使われた時間」なのです。そんなふうに僕は考えます。

  • 調べ物があって再読しました。いや、自分で思った以上によく書けているよな(えへん)。でも、時間を平坦にとらえている人には全然伝わらんやろうなあ、と思いました。そこは反省。

    こっちでは63もレビューがついていました、いつの間にか。既存のビジネスモデルを信望すると意味のない本で、その先にあるものを考えると、割りと意味のある本だとおもいます。

  • ずっと前に買ってて読んでなかった、か途中まで読んでたか。
    いつも時間がないと感じるけど、時間は平等だしHOW TOなんてどこにもないなぁと感じました。
    取捨選択が大事だし、自分の都合よく使いたいです。
    私がいなきゃ回らない!は少し思ってたので、もっと回りやすい環境整えてもっと休みたいです。

  • 講義を聞かない、知っている人の口ごもり、Afer youなど共感できるところが多かった。大学教員あるあるもちりばめられていたからかな?正直な人柄が推し量られる文章だった気がします。次は作者の哲学が滲む作品を読んでみたい。

  • あまりないタイプの時間の賢い使い方についての本なんてあったけど、読み進めていくうちに、あぁそういうことかと気がついた。前半はわりと具体的な時間術、仕事術的な話なんだ。ボトルネックをなくすとか、思い混みによってけっこう無駄なことをしているよ、というのは共感する内容であるとともに、著者の具体的な体験を交えて書かれているのでわかりやすい。ただ後半からだんだん様子がかわってきてさ。それだけ工夫して時間を削って、その時間をどうするの?という話になっていく。

     5分、10分を節約して、で、またその時間で仕事をするのか?俺だったら、間ぁその時間で本を読むか模型を作るかするだろうけど、そういう話ではない。

     人間は必ず死ぬ。それだけは確実なことで、その中で何を大切に生きていくのか、という問題提起がされていたように感じた。家族を過ごすとか、大切なことってあるでしょ、と。

     共感できる話なんだけど、えらく情緒的な話に持っていくなあと思っていたら、この本、3.11のすぐあとに書かれた本なのだそうな。なるほど、そういうことを考えたくなるよね。

     無常とともに、大切なものを確かめたくなるような、さ。

  • ・時間は上手に使うためには「今一番やりたいことを、やる。自分の気持ちに素直に行動していれば、それはプライオリティー・リストからそんなに逸脱するものはありません。」とのこと……。

     教育者養成セミナーなどでアンケートをとると、ほとんどの人は「仕事は、緊急性と重要性がより高いものを優先的にやります。」と答えるそうです。しかし、著者の岩田健太郎さんは「こういう原則を固定的に運用させても、時間は上手に使えないのではないかと思います。」と書いています。

     岩田さんの結論は「今一番やりたいことを、やる」だそうです。「自分の気持ちに素直に行動していれば、それはプライオリティー・リストからそんなに逸脱するものはありません。」と…。

     一番やってはいけないのは「周りの眼を気にすること」。他者の意思をいくら気にしても、仕事のパフォーマンスはよくなりません。

     他者に規定されるのではなく、自分のパフォーマンスを自分の気持ちに照し合せて管理する習慣を付けていると、だんだん自分の気持ちの動きに鋭敏になってきます。自分の気持ちに素直になればなるほど、自分の気持ちがわかりやすくなっていくのです。

     1秒もムダにしたくないのは自分の時間です。だから他者の価値観・行動原則に規定されるのではなく、自分の気持ちに素直に従うことで、自分の時間を上手に使うのです。

     よく費用対効果が良いとか悪いとか言いますけど、人の眼を気にして行動を決める、という方法は、どんなに気を使っても人の思惑は推測しきれないわけですから、極めて効率の悪い方法だと思われます。しかも、自分の気持ちに素直ではないわけですから、精神衛生上も良くないと思われます。

     (今のところ)緊急ではないが(将来を見据えると)重要なことを(緊急にならないうちに)完成するためには、逆説的ですが、毎日、少しずつ手をつけること…いつも頭の片隅に置き意識すると共に、達成するために必要なタスクを毎日、少しずつ進めることで、習慣にして始めるまでのハードルを下げることだと思います。

  • 読了

  • 自己啓発
    lifehack

  • 順番は逆転するのだけれど、岩田先生の著作が初めてなら第3章から読まれることを薦めたい。
    岩田先生の大前提を知らずに本書を読むと、第1章の途中で投げ出す人、腹を立てる人が出てくるような気がする。
    それはそれで仕方がないことなのかもしれないけれど、せっかくの出会いなのでどうせなら楽しく本書を読んでいただきたいですから。

    著者自身が断っているとおり、いわゆる時間管理術の本ではない。
    岩田健太郎という一人の人物がどういう生き方、考え方をしているかというエッセイだとするのが妥当だろう。
    だから、岩田先生のやり方や考え方に共感できない人も多数いると思う。
    著者自身がそれでいいと思って書いていらっしゃるし。
    大切なのは、その一つの意見に対して、こちらがどういう態度をもって迎えるか、ということだろう。
    そしてそういう姿勢で読めば、とても示唆に富んだ本だと思う。

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著者プロフィール

1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『コロナと生きる』(朝日新書、内田樹との共著)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『僕が「PCR」原理主義に反対する理由』(集英社インターナショナル新書)ほか多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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