天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論 (光文社新書)

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著者 : 山口周
  • 光文社 (2012年4月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036775

天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 未来を予知しようとするのは 、夜中に田舎道をライトもつけずに走りながら 、後ろの窓から外を見るようなものだ 。一番確実な未来予知の方法は 、未来自体を作り出してしまうことである 。ピ ータ ー ・ドラッカ ー 『マネジメント 』

    違う考え方とは 、すなわち 、日本ではむしろリスクをとったほうが有利だ 、という考え方です 。なぜか ?理由は単純で 、リスクをとる人が少ないからです 。リスクをとる人が少ないということは 、 「チャンスがそこにある 」ときに 、リスクをとってそれを獲得しようとする人が少ない 、ということを意味します 。これを競争戦略の枠組みで言えば 、心理的な参入障壁が高いために競合が少ない 、ということになります

    必要に迫られた際に大胆で不敵であるのは 、思慮に富むのと同じである 。マキアヴェッリ 『フィレンツェ史 』

    かつてサッカ ー日本代表の監督を務めたフィリップ ・トルシエは 、初めて来日した際 、 「誰も赤信号を渡らないことにショックを受けた 」と述懐しています 。なぜ 、赤信号を渡らないことにそれほどまでにびっくりしたのでしょうか ?彼にとって 「赤信号をただ待っている 」というのは 「自分で状況判断して行動できない証拠 」だというのです 。こういう文化の中で育った選手はフィ ールド上でも主体的な判断ができない 、まず 、自分で状況を判断しリスクをとって主体的に動くというメンタリティを選手に植え付ける必要がある 、というのが彼の最初の日本人観だったそうです 。私を含めて日本人の多くは 、 「たとえ車が来なくても 、赤信号は待つものだ 」と思っているわけで 、このトルシエのコメントには大変戸惑うわけですが 、裏を返せば 、それだけ 「抜け駆け 」に対する社会的な圧力や規範に 、我々が強く縛られているということでしょう 。 「出る杭は打たれる 」ということです 。

    *リスクテ ークは競争戦略的には有効 2 0 0 5年から 2 0 0 8年にかけて世界各国で実施された世界価値観調査によると 、日本は世界でもっともリスク回避性向が強い ( * 5 )という結果が出ています 。転職についてネガティブな先入観を持っている人は 、このデ ータを見て 「ほら見ろ 、だから転職は日本の民族性や文化には合わないのだ 。やはり一度入った会社で勤め上げるのが日本人には合っている 」と言い放ちそうです。すが 、私はちょっと違う考え方をします 。違う考え方とは 、すなわち 、日本ではむしろリスクをとったほうが有利だ 、という考え方です 。なぜか ?理由は単純で 、リスクをとる人が少ないからです 。リスクをとる人が少ないということは 、 「チャンスがそこにある 」ときに 、リスクをとってそれを獲得しようとする人が少ない 、ということを意味します 。これを競争戦略の枠組みで言えば 、心理的な参入障壁が高いために競合が少ない 、ということになります 。いま 、目の前に大きなぶどうの房がぶらさがっているという

    人生を見つけるためには 、人生を浪費しなければならない 。アン ・モロ ー ・リンドバ ーグ

    何々になろうという者は多いが、何々をしようという人は少ない。
    長岡半太郎

    速度を上げるばかりが 、人生ではない 。ガンジ ー

    これがどん底だ といっていられる間は、たいていどん底にはなっていないものだ。シェイクスピア「リア王」

    過ぎたことを悔やんでも仕方ないじゃないか。目はどうして前についていると思う?前向きに進んでいくためだよ。
    ドラえもん

  • 要約すると「鬱になりそうならすぐさま転職しなさい。そうでないなら、一度これまでこびりついた自己愛やら虚栄心を清算してじっくり考えてから、行動を起こしなさい」ということか。先ごろ読んだクランボルツ&レヴィン『その幸運は偶然ではないんです!』と同じことを指摘しており(実際に引用もされている)、いまどこに立っており自分がどういう状態なのかを冷静に見極めることで、展望が開かれることが多いと説く。あと「平均への回帰」。人生は帳尻が合うようにできているから、目先の損得に惑わされるな! 思い当たるフシがある。「果報はキョロキョロしながら身構えて待て」ということか。あと、二十代、三十代は、馬車馬で行こうということらしいです。もちろん心身の健康をギリギリ保つことが条件です。

  • 「毎日丁寧に生きる」といった当たり前の結論だが、そこに至るまでの丁寧な思考に好感が持てる。転職はいいこともあれば悪いこともある。

  • 勤めてる会社があんまりにあんまりで、転職してやる…!と思って思わず購入した。
    でもいい歳だし、今更どうするの…と思ってもいた。

    という気持ちに、そうだよね、という気付きを与えてくれたのと、まずは今を頑張れば、何か変わるのかもしれないと、踏みとどまらせてくれた本だった。

    転職という視点だけでなく、自分が分からなくなったときに読んでもいいと思う。ぐさっとくることもあり、自分の立ち位置に気づくことができる(痛いんだけども 笑)

  • 転職の話とコンサルの話がごっちゃになって、頭に入ってこなかった。リスクテイクして転職するのもまた人生というのは理解出来る。

  • ○引用
    「転職が、思いも寄らない時期と場所で他者から与えられるものであると考えた場合、そのような偶然をより良い形で起こさせるための思考様式と行動パターンこそが、「天職への転職」に最も必要な技術なのではないか」

    「社会心理学では「グループダイナミクス」という概念で整理しますが、全体がある意見に傾きつつある中で自分だけ違う意見を言う、というのは、心が自由でないとできない行動です。」

    「自由に生きるためには技術が必要であり、それを身に付けるための訓練という側面から不自由な時期を甘んじて受け入れざるを得ない、というのがその趣旨ですが、それに加えて自由には相当の心の強靭さが必要なのだということもよく意識しておいて欲しい」

    「「世界三大幸福論」が共通して示唆しているのは、肩書とか会社のステータスが大事だとかということではなくて、「世の中に確固とした価値を提供している。誰かの役に立っている、必要とされているという実感」が、精神の健康を保つためには必要なのだ、ということです。」

  • 仕事に対する考え方についての本。
    章の終わりに挟まる名言録みたいなのが良い。

    印象に残ったのは、職業パーソナリティに合わない仕事では「努力しだいで成功はできるが、幸せにはなれない」というところ。仕事の幸せは人それぞれであって、成功とイコール関係ではないということ。
    「幸せになるためには仕事に全力を注ぐしかない」みたいな価値観に対して以前から何となくもやもやしていたので、そのもやもやに説明がついたように思い、少しだけすっきりした。

  • 読み終わったのずっと前なのに読了にしてなかった。タイトル以上の中身あり。ビジネスパーソンだけではなく人生を豊かにしたい人に読んで欲しい。

  • リスク回避性向が強い日本だからこそ、積極的にリスクをとりにいく期待効用は大きい。まず目の前の仕事を誠実にこなす、いま、周りにいる人に誠実に対応する、ということが、大前提ということが、道徳論ではなくハプンタンスセオリーから分かる。いい奴でいくという戦略は、ゲーム理論において非常に強力な戦略。ビジネス書は記憶任せに読み捨てしてると、費用対効果は100分の1になってしまうので、エバーノートに書き写すようにしているとのこと。見習いたい。

  • 好き、得意で仕事を選ぶべきではないのか?

    →大事なのは未来ごどうなるか?ではなく、みらをどうしたいかということを自らに問うこと
    仕事での達成感は最低でも2.3年程度の経験を積まないと得られない
    いい偶然をキャリアの契機につなげるためには、種まき加え、好奇心も重要な役割を果たす
    人脈でいうと、人脈の広さと信用の深さ
    自由を獲得するためには、大いなる不自由を一度受け入れなければならない
    課題先行と好奇心駆動の2つのタイプがある

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