イラン人は面白すぎる! (光文社新書)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036805

作品紹介・あらすじ

日本で暮らすイラン人としていつも悲しく思うのは、イスラムに対する日本人の過剰な拒絶反応だ。過激な反政府デモや核開発疑惑などから、イランといえば「危険なテロリスト国家」というイメージが染みついてしまっている。でも、イラン人はみんな日本が大好き。そんな「片想い」を少しでも「両想い」に近づけたい、本書はそんなキューピッド的発想から生まれた。陽気なイラン人たちが織りなす数々の珍エピソードを通して、本当のイスラム文化を知っていただけるはずだ。メディアは教えてくれない、驚きのイスラム・スタンダード。

感想・レビュー・書評

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  • NDC分類 302.263
    「日本で暮らすイラン人としていつも悲しく思うのは、イスラムに対する日本人の過剰な拒絶反応だ。過激な反政府デモや核開発疑惑などから、イランといえば「危険なテロリスト国家」というイメージが染みついてしまっている。でも、イラン人はみんな日本が大好き。そんな「片想い」を少しでも「両想い」に近づけたい、本書はそんなキューピッド的発想から生まれた。陽気なイラン人たちが織りなす数々の珍エピソードを通して、本当のイスラム文化を知っていただけるはずだ。メディアは教えてくれない、驚きのイスラム・スタンダード。」

    目次
    第1章 陽気なイスラム教
    第2章 豚肉とラマダン
    第3章 すべてはバザールと食卓にある
    第4章 中東の恋愛不毛地帯
    第5章 イランの罪と罰
    第6章 学校という名の階層社会
    第7章 アラブの中のイラン

    著者等紹介
    サラミ,エマミ・シュン[サラミ,エマミシュン][Sarami,Emami Shun]
    1980年イラン生まれ。東海大学中退。首都テヘランで幼少期を過ごした後、父親の都合により10歳で来日。北海道帯広市で日本での生活をスタートさせる。吉本興業のタレント養成所・NSC東京校第8期生。

  • デスペラードという漫才コンビのサラミさんという方の書いた本です。さすがお笑いの人、ちょいちょい挟んでくるツッコミがとても面白いです。しかし中盤からは、詳しい歴史、経済、政治情勢など、分かりやすくしっかり書かれていて、イランの一部に本当に触れる感じがしました。
    最後は、始まりと同じように、笑い満載で締めて欲しかったかな。読んで良かったです。

  • イスラム教徒のことや、適当なイラン人のことが書かれた本。

    イスラム教徒のことなど、参考になる。
    過激な事件や人間はほんの一握りなんですね。

  • ニュース番組を観ているだけじゃイランのことを断片的にしか知ることができないって心の底から思いました。
    タイトルの通りイラン人面白すぎる。
    意味のわかんない法律・規則ありすぎ。
    エマミさんの語彙力とユーモア溢れる文章でスラスラと読めました。
    知らないことを知るってやっぱり楽しいなぁ。
    他の国のことも知らないことたくさんあるんだろうなぁ。
    世界に興味が持てるそんな一冊でした。

  • 距離的にはヨーロッパより近いはずなのに、よく知らない中東。イランとイラクの区別がつかない人は多いのではないだろうか。歴史や政治体制などはググればまあなんとなくわかるけれど、実は知りたいのはそういうことではなかったりする。そこに住んでいる人がどういう生活を送っているのか。朝は何時に起きて、何を食って、何を着て、休みの日は何をしているんだろう。まあ、学校で隣の席になった、よく知らないがなんとなく気になる同級生について知りたいと思うことと変わりはない。
    そういうことは学者ではなくて本人に聞くのが一番で、そういう意味ではこういう本がいっぱい出るといいなと思う。著者は在日イラン人のお笑い芸人だそうだ。

    基本的にはおもしろテイストで話が進むが、折々に顔を出すイスラム教とイスラム法に縛られた生活や、身分や性別での差が大きいことは、とても窮屈に感じる。まあ、当人がそれがいいと言っているのなら他人が口出す筋合いはないわけだが、誰が「当人」なのかが問題だよな。

    著者が芸人なので、どこまでがネタでどこからがマジなのかよくわからないのは困ったが。

  • 著者は子どもの頃に来日したイラン人、現在はお笑い芸人。イラン人の視点からイラン人の特徴や「しょーもなさ」、イスラム教の戒律に対する考え方(と、それを回避するための様々な言い訳)などを解説していて、堅苦しくない「イラン人の姿」を見ることができる。

    イランには行ったことがなく、これまで知り合った人にもイラン人はいないのだが、他の国と同様、やはりイランも通り一遍の定型化された人ばかりではないわけで。一般的なメディアでは読み切れない民族性、国民性を知るためには、これぐらい緩めの本を読むのもまた楽しい。

    最終章では、イスラム教が絡む以上は避けては通れないシーア派とスンニ派の話、周辺のアラブ諸国との関係性なども簡単ながら触れられていて、ごくざっくりとこのあたりの知識を得ることもできる。
    イラン入門書として、決して悪くない。

  • 2012年が初版なので書かれている情報も少し古くなっていますが、著者のイランに対する視点や語り方がとても面白く終始笑って読ませていただきました。
    イランの人たちやアッラーを逃げ道(言い訳)に使っていること、ランチタイムを非常に重視しているといった日常の話からシャリーアの運用や中東の政治情勢などかなり真面目な話まで扱っていて本書全体を通して緩急があったのは良かったです。
    自分がスポーツ全般に疎いこともあってイランでサッカーがこれほどまでに熱狂的に支持されていることは露知らず・・・。
    男尊女卑が激しく、同性愛が死刑となるイランでもインターネットメディアや女性教育などによって少しずつ状況は変化していると思いますが、著者が品位を誇れるほど改善しているとはまだまだ家無さそうです。
    ちなみに著者のエマミ・シュン・サラミさんのコンビは2020年に解散したみたいですね。

  •  私は今まで、イラン、中東を同じ括りとして見ており、
    『イラン=中東=イスラム教、戦争の多い国』という曖昧な知識のみでしかイランという国を見てきませんでした。

     特に、ニュースとなっている今だからこそ
    『イランってどういう国なんだろう』って『知る』だけでも
    見え方や感じ方が変わってくると思います。

     その上でこの本は、ただイランの国を説明するだけではなくて、
    『イランってこんなに面白い国なんだよ』『イランの人ってこういう人たちなんだよ』とイラン人である著者から教えてもらえる、とても入りやすい本でした。

     最近読んだ本でトップ5に入るくらい、好きな本になりました☺

  • 面白かった!
    イスラム教の国も一括りにしちゃいけないなぁ。当たり前だけど

  • イスラム国家であるイランのことが生き生きと描かれています。日本では想像もできない文化の違いをおかしく記述していて、読みやすく知識が入ってきます。
    タイトル通り、面白すぎる!!

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