弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036812

作品紹介・あらすじ

敏腕弁護士が2日間集中講義!親しみやすいストーリー仕立てで、むずかしい民法が楽しくスラスラ理解できる。

感想・レビュー・書評

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  • 20140202kindle

  • 2012年発行。民法の入門の入門書。2日間の集中講座形式。1日目は民法の基本、2日目は具体例による解説。自分にとってはこの本に書かれている内容は他の本で何度も読んだことであるため特にわかりやすく感じたかもしれないけど、これから民法の勉強をしようと思っている人にとってもイメージがしやすくわかりやすいと思われる。

  • とにかく分かりやすい、かつ、具体的なストーリーで頭に残る。

  • また読みたい

  • 大きく2部構成に分かれており、1部で基本、2部で具体例を基にみていくという形式を取っており、さらにそれらを「1時限」といった形で小分けしているため、すきま時間に読むことができる構成となっている。
    民法全体を取り上げているのでその内容をざっと知ることができ、解説と条文があわせて載っているため、条文と照らし合わせながら内容を確認することができ、より理解しやすくなっている。
    2部での具体例ではちょっと無理やりすぎてよくわからないような例もあったりするが、例も解説も簡潔でわかりやすくなっている。
    民法の入門書としては取り上げる範囲、解説の無駄の少なさから良著だと思われる。

  • 法律の説明部分は分かり易く書かれている。しかし,事例がわかりにくい。分かり易く書こうとして,固有名詞をあげ,恋愛問題とかにからめて書いてしまうと,分かりにくくなると思う。

  • かなり楽しめました。民法なんて初めてでしたが、非常にわかりやすく、読みやすかったです。また、法学に論理力が必要であることも何となく感じ取れました。

  • 民法について。第一部で民法の基本について学び第二部で具体例から民法を学ぶという形式。民法とは民間の人同士の争い事に関するルールである。簡単にするならば、ある人がある人に対して「請求できる権利」を持っていると言える場合のルールを定めた法律である。民法は総論、物権、債権、親族、相続の5編からなり、第一編から第三編は財産法残りは家族法である。善意の第三者の存在や特別法の存在など
    複雑な部分もあるが、本書を読めば法律を学んだことがない根っからの理系人間でもある程度のことは理解できる。今後賢く生きていくためにも多少なりとも民法について知っておきたいと感じた。

  •  民法について全く知らない人でも、民法(特にその考え方)について知ることができる本。民法ってどんな法律かちょっと知りたい、というライトな教養目的の人はもちろん、宅建や行政書士など民法を勉強しなきゃいけない人の入門書、あるいは他のテキストを読んでもゴチャゴチャしてきた人の整理としても効果を発揮素する抜群の良書です。

     本書は入門書であり新書という性格を見極めた上で、わかりやすい構成上の工夫を凝らしています。
     具体的に言いますと、1日目と2日目に大きく分け、1日目には民法の全体像や総論的なお話を必要な限りでまとめた上、権利の発生・変更・消滅という大枠を示しています。
     そして、2日目では総則から物権・債権・家族法と民法典の順番に即してケースメソッドで重要論点に解説を加えています。

     本書のこの構成は、他の民法入門書と比較してもかなりわかりやすい、と言えます。
     というのも、民法はとかく分量が多く、また民法典自体がパンデクテン方式といって共通ルールを因数分解のように前に括り出しているので、体系的でコンパクトではあるものの、初学者には非常に取っつきにくくなっています。
     民法学者の入門書や教え方にも、本書のようにまず典型的な契約・権利の一生(発生・変更・消滅)を提示した上で、例外ルールについて説明していくという方式はないわけではありません。
     ただ、初めて民法を学ぶ人を想定したときに、ここまで必要最低限の事項を厳選し、読者に一番大事な基本を骨太なモデルとして提示できた本は他にないのではないかとすら思います。(この点、新書という対象読者と紙幅による制約が良い方に作用したと思われます)
     そして本書は後半の「2日目」で民法典の体系に沿った論点を提示しています。これにより、民法の一番基本的な権利についてのモデルを念頭に置いた上で、民法典の体系と内容も自然と理解できるようになっているのです。
     本書の新書という性格を考えたときに、教養民法あるいは民法学習の最初の一冊としてはこれ以上無い出来で仕上がっていると思います。

     民法に興味がある方、民法学習者(特に民法に苦手意識がある学習者)にオススメする一冊です。



    ※ それにしても、光文社新書の法律解説本のわかりやすさと"最初の一冊本"としての出来の良さには目を見はるものがあります。以下、良いと思ったのを挙げておきます。
    ・木山泰嗣『分かりやすい「民法」の授業』(本書)
    ・佐藤孝幸『出世するなら会社法』
    ・三木義一『給与明細は謎だらけ』(所得税法:http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4334035043
    ・佐藤広一『泣きたくないなら労働法』

  • 2012年の本だから情報が古い部分もあるが、民法の概要が易しくわかりやすくまとめられていてよかった。

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著者プロフィール

青山学院大学法学部教授、鳥飼総合法律事務所 客員弁護士

「2023年 『新・税務訴訟入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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