インクジェット時代がきた! 液晶テレビも骨も作れる驚異の技術 (光文社新書)

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  • 光文社 (2012年5月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036843

インクジェット時代がきた! 液晶テレビも骨も作れる驚異の技術 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • インクジェット技術を用いたデジタル物作りについて、系統立てて解り易く書かれている良書だと思います。
    出来るだけ難しい技術用語を避け、技術者以外にもデジタル物作りの明るい未来について語りかけているように感じました。
    世間一般的には、インクジェット技術に近いところで仕事をしていますが、それでも少しでも領域が異なれば素人同然であることを痛感しました。この本をキッカケに無版によるデジタル物作りについても注意を払っていこうと思わされました。
    通勤時に気軽に読む本としてお勧めです。

  • さまざまなインクジェットの利用法が紹介され、一冊を通じて多くの可能性が広がっていくのを感じる事ができる。
    インクジェットとは何か?から始まりフードプリンタ、トランジスタ、生体組織...といった多様な業界での活用法に、思わず舌を巻くだろう。
    3Dプリンターがそばにある、なんて社会もそう遠くはないのかも。

    夢のような技術の発達の前で、見え隠れしていた従来型製造システムの問題点にも触れる。消費傾向の変化、コストの削減に対応していくにはどうすべきか。また、リソース最適化で万人が幸せになれるのか?

    技術関連で難解な言葉も多かったが、筆者の的確な表現のおかげで理解が進む。"「生クリームを絞り袋からケーキに載せていく」ような(手法を用いた)積層法"など。テクノロジーって面白いんだなぁ。

  • キャー!すごい!!!すごいすごい!!!と言いながら一気に読んでしまいました(新書ですし^^;)

    読む前は研究段階でこのくらいできる、という記述で実用化にはあと何十年もかかるんだろうな~なんて思っていたら・・・人工心臓等複雑な細胞で作られている臓器などはまだ実用化に至らないものの、今現在、かなり多種多様な物質をインクジェット技術で立体的に作れるようになっていることに驚きでした。

    この本だけではなく、様々な本を読んで感じる事ですがいわゆる「科学技術」(これも定義の曖昧な言葉で使うのがはばかられますが・・・)の発達は、その研究に関わりのない人間からすると雲の上の上、全くもって手が届かないところまで進んでいる気がします。私のような技術者でも研究者でもない一般市民がそれらを全て理解することは不可能ですがせめて新技術や、それを身に着けた人々と接したときに根拠のない拒否反応を起こすことだけはしまいと思いました。

    とにかく目から鱗、斜め読みでも「インクジェット技術ってすごい!」ということだけはわかるので(笑)難しい本嫌いな方にもぜひ読んでいただきたい本です。

  • インクジェットプリンターと言えば年賀状印刷の強い味方として一般家庭に普及しています。
    とは言え、インクジェット技術は紙に何かを印刷するプリンターに止まらず、様々な分野での応用が進んでいます。

    本書は題名からも想像がつくように、このインクジェット技術の解説本です。
    少品種大量生産から多品種少量生産へとシフトしていっている現代社会を背景としたファッション業界、建築業界、飲食業界などへのインクジェット技術の応用の他、エレクトロニクス業界、鋳物業界、アート、医療などにも応用が進みつつある現状が解説されており、またそれ以外にも(インクジェット方式の)サーマル方式やピエゾ方式を始めとした各種技術解説等も載っています。

    新書形式と言うこともあり、技術的な詳細の解説が行われていると言う訳ではありませんが、概要的理解には十分な内容となっており、要所要所に差し込まれている適切な解説図のおかげもあって理解しやすい本となっています。


    以前、アメリカで個人が銃の部品を(インクジェット技術の応用例の一つである)3Dプリンターで自作したとのニュース「Gun Lobby Loves 3D-Printed Weapons(Danger Room)」に接したことがあります。
    本書ではこの様なケースには触れていませんが、インクジェット技術の普及によって一部の優れたアイデアを持った人材のみが豊かになる可能性を指摘しており、この技術が製造業の生産効率を高めたり、便利な新製品を誕生させたりする事に留まらず、社会全体に大きな影響を与えるかも知れないと述べています。


    インクジェット技術の解説からその応用分野、将来の見通しまで解説している本書。
    インクジェットの言葉は知っているけどその詳細はよく知らないという方はもちろん、ある程度詳しく知っていると言う方でも、最新の研究成果も含めた包括的な内容が載っていますので一読の価値は充分あるのでは無いでしょうか。

    興味をお感じになられれば是非一読を。

  •  何らかの機能をもった液体を,デジタルデータに基づいて,必要な位置に高速で配置していく技術がインクジェットなのだが,この単純な技術がモノづくりにすごい可能性を秘めている。
     一面に敷き詰めた粉末に接着剤を吐出して,一層づつ積み重ねて造形してく3Dプリンタなんて,じっくり見てみたい。ほかにも,表面が凹凸だったりやわらかかったりする物への印刷,半導体回路の印刷,人工臓器まで,インクジェットの応用範囲は幅広い。
     3Dプリンタでは,フィギュアみたいな複雑な立体が作れるだけでなく,中身まで着色されたモノも造形できる。切ったら中が赤くてタネまで入ってるスイカの模型とか。部品の間に隙間を空けて造形も可能で,タイヤが車軸に遊嵌してる車とかもいっぺんに作れる。原理を聞けばできるのはわかるけど,やっぱり驚きだ…。
     ただ時間がかかるのが難点みたいで,大量生産というより一点物に向いているらしい。データを差し替えるだけで違うものができるし。試作品のモックアップとか,鋳物の砂型は3Dプリンタに適してるみたい。

  • インクジェットというとプリンタしか思い浮かばないけど、インクジェットにも複数の種類があること、そしてインクジェットは印刷以外にも応用されている技術であることがわかる。

    インクジェット技術に興味があったわけではないが、読んでみると知的好奇心を満たしてくれる一冊だった。

  • インクジェットといえばプリンタというくらい普及しきっている。プリンタといえば一時期TV等で紹介されまくっていた、3Dプリンタがあったなぁ。
    当時は、へーこれはたしかに印刷の拡張だな、程度にしか思わなかった。だが、本書を得て見え方が変わった。3Dプリンタそのものではなく、もちろん、「インクジェット」に。
    基本原理はあっけないほど単純であるが、威力は凄まじい。ものづくりと呼べる業界全体に今後不可欠になっていくだろう。いや、すでに始まっているのかもしれない。
    「印刷」という概念が、グーテンベルク(あるいは中国)によって始まってから未だに成功し続けている事実は、それがいかに本質的な技術なのかを物語っているのかもしれない。そして、意外と歴史あるインクジェットに、未来のものづくりのあり方を考えさせられた。

  • 20120518
    インクジェット技術の本質は「何らかの機能を持った液体を」「デジタルデータに基づいて」「必要な位置に並べてゆく」だとのこと。
    対象は紙である必要はなく、インクも塗料に限定されない。
    三次元で考えれば、世のあらゆる物を成形できそうだと言うと大袈裟かな?
    細胞を生きたまま成形できるとは驚き。
    プリンター本体のみならず「インク」の進化やアイデア次第でまだまだもの凄い使い方が生まれそう。

    ちょっとだけ未来の、実現可能な夢を想像してしまう、ワクワクできる本でした。

  • 少し楽観的すぎるきらいがあるが、技術的な方向性はわかるような気がする。もう少し技術が枯れてくるとここに書かれたことの○×が分かるだろう。

  • 440
    マイクロジェット株式会社にインターンシップに行った時にもらった本。 この本の中では3Dプリンターがすごい!これからあんなことやこんなことができるとあるが、実際に3Dプリンターを触らせてもらった実感からすると、まだまだ改良が必要で、20~30年後にこの本に書かれた技術がようやくつかえる形になるのだと思う。

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インクジェット時代がきた! 液晶テレビも骨も作れる驚異の技術 (光文社新書)の作品紹介

インクジェット技術はプリンターだけで終わる技術ではない。インクジェット技術の本質は、何らかの機能を持った液体を、デジタルデータに基づいて、必要な位置に高速で並べていく技術である。

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