- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334037048
作品紹介・あらすじ
デフレ、円高、財政破綻、消費税増税、TPP、自給率、ドル崩壊、グローバリゼーション、新自由主義、規制緩和、構造改革、経済成長、日本銀行の国債引き受け、インフレ目標-。日々、これらのトピックについて様々に議論されています。でも、人によって言うことが違い、何が正解なのかよくわかりません。本書では、「経済学的な考え方」に基づいて、これらのトピックをどう考えればいいのか解説します。経済学といっても数式は出てきません。四つのキーワードと歴史の実話によって説明していきます。
感想・レビュー・書評
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「オーセンティックな経済学」を教え、間違った「エコノミスト」の言っていることはだめだ、と主張する本。他の学問でもあるけど、経済学ってとことん相手をこき下ろしますねえ(笑)。実証不可能なのでなんとでも言えますし。
ただ、80年代からの教科書の変遷などは理解納得できるところだったので、そこはそうかなあ、とは思います。インセンティブ、トレードオフ、貨幣と物価の相対的な関係は構造主義的で親和性も感じます。もっとも、構造主義的な考えは、他者を無碍に否定したりはしないんですけどね、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済
お金 -
インセンティブ、トレード・オフ、トレード、マネーがキーワードだそうだ。特にインセンティブが。誰でもどんな組織でも、インセンティブで行動する。経済活動を考えるうえでの重要なポイントだ。色々とポイントあげて説明してくれるうちに、だんだんどれがどうだか分からなくなって来た(汗)。
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わかりやすかった。
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経済学的発想や経済学的フレームワークをわかりやすく解説してくれる良書。
経済に興味があるなら読んでおくべき一冊 -
全く学のない自分でも、しっかりと理解できる内容で書かれていた。
特に面白かったのは、最初の方にある「なぜ経済成長するのかはよくわかっていない」というところ。現在行われている政策などは、過去の事例から「やらないほうがいい」ことを避け、良いと言われていることを進めているイメージなのだという。
そのような気を引く話から具体的な事例を見ていったため、説得力のある内容だった。
よくわからない数式や難解な用語などを極力使わないでいるため、入門的に経済の歴史をみるのには有用だろう。これをきっかけに他の本に手を出してみて、比較しながら自分の知識を確定させていきたい。 -
とても面白い経済講義の本です。マスコミ受けするタレント経済評論家とは違い学術的に経済の流れを説明して見えます。今の経済を語るのは、トレードとインセンティブなんですね。30年前の経済学とは偉い違いです。アベノミクスを理解するためにもご一読あれ。
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本当に、戦争を起こさないようにしたり、弱い立場の人を助けたりしたいなら、経済学の枠組みで物事を見るスキルは必須だと思った。
不況だと、人は他人を思いやる余裕もなくすし、自分たちの不遇を他の誰かのせいにして鬱憤ばらしをするし、保護主義に走るし、プロパガンダに流されやすくなる。
左派の理想が高ければ高いほど実現できないそれは絵に描いた餅であり、そこから人々は離れやすくなる。「人間らしい」暮らしというのは、世の中が安定していてこそであって、そのためには経済は衰退したり停滞してるよりは成長してる方がいい。
日本の戦後高度経済成長や世界の大恐慌前後について、なぜそれが起きたのかを、通貨制度のトリレンマや貨幣数量説、インセンティブで解説。
題材が歴史で、経済学の本にありがちな合理的な経済人モデルは出てこないので経済学者アレルギーの人もとっつきやすいかも。 -
デフレは失業者には不利、と。