「ネットの自由」vs.著作権: TPPは、終わりの始まりなのか (光文社新書 604)
- 光文社 (2012年9月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334037079
作品紹介・あらすじ
日本国内の議論を二分する、TPP=環太平洋経済連携協定への参加協議。現在、先行する参加国間で深刻な対立を招いている分野の代表格が、著作権・特許などの知的財産だということはあまり知られていない。流出した米国政府のTPP知財文書には何が書かれているのか?その「真の狙い」とは?アメリカやEU各国で大きなうねりを見せた「ネットの自由」への希求、躍進する「海賊党」の存在、グーグルやアップルなど、「新たな立法者=国際プラットフォーム」などの動向も踏まえながら、情報社会における最適なルールメイクのあり方を第一人者が考える。巻末にTPP知財リーク文書抄訳を公開。
感想・レビュー・書評
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TPPに対する反論だけでなく、
知財およびネットの自由に関する論点を含んでおり、
非常に示唆的である。
国という単位を越えて動く資本に対抗するには
同時に行政も国を超えていくことで対抗できるというのも
逆説的にありうる。そのような戦い方をしてくれるのか、どうか。
頼むよ、安倍くん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TPPを知的財産の面から論じている。
TPP関連の本は、バイアスのかかりすぎたものが多く、なんとも判断がつきかねていた。よくある農業や医療などの問題を扱ったものではないけれど、やっと素直に問題点を理解させてくれる本に出会えた。 -
SOPA、ACTA、TPPと著作権が絡む法律、条約、協定のことがわかると同時に著作権にまつわるもろもろについて考えることが出来る本。
著作権自体を否定することはないです。面白いものを作れる人が作ったなりに何かしらの対価を得ることは必要だと思います。しかし、行き過ぎた保護は新たな創作の妨げになるのは否めません。
良いと思われるコンテンツはどんどん流通させて、流通することで対価が得られる仕組みがあればいいなあと思います。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4331854.html -
ちょっと前に話題になったTPP、農業だけじゃなくて著作権とかの知財面でも問題だったらしいです。
アメリカから与えられたものをそのまま受け入れるのじゃなくて、間違ってもいいから自分で考えること・・・・うん。 -
違法ダウンロード刑罰化やアメリカのSOPAといった著作権周りの話に関する本
アメリカのSOPAやTPPに見られるような国内法で実現できなかった主義•主張を他の重要な問題と抱き合わせたり、単独で法文化した国際条約や協約という圧力に載せて、その批准により国内法を整備する「ポリシーロンダリング」の話はかなり興味がある分野
ただ、日本の著作権周りの法整備は最早TPP基準以上との噂も。 -
かなり新しい話題を扱っている。経緯から現状までを知ることができる。
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蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか
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今、審議中のTPPについて知財方面から解説した書。
著作権の解説から、日本の状況(といっても2012年の著作だけど変わっていない気がする)をわかりやすく示している。
TPPがアメリカの仕組みの国際化だということがよくわかる。日本はこれを受け入れてよいものか、もっと論議が盛りあっがてよい。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784334037079