炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

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著者 : 夏井睦
  • 光文社 (2013年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037666

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炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

  • あんた炭水化物になんか恨みでもあんのか、と思ったが、あるんでしょうねきっと。

    ダイエット本か、と読み飛ばしかけたが、それにしちゃ話が長いな、ダイエットにひっかけた科学本か、と思い直し、最初に戻って普通に読んだ。その価値があったかどうかは微妙だが。

    ダイエットには炭水化物や糖類が大敵、という事実から、炭水化物や糖類は人類の敵、というのは飛躍が過ぎる。炭水化物だって食い過ぎなけれは太らないだろう。だいたい太るとか太らないとか騒いでいるのは好きなものを好きなだけ食べられる金持ちだけ。それが勝手に食い過ぎて太っているのは炭水化物のせいではなく、自分のせいだ。
    糖尿病の治療は間違っており、間違ったままなのは医者が儲けるため、という主張もいまいち説得力がない。このたぐいの本はだいたいそうだけど、対立する陣営の意見を公平に取り上げて、科学的に論破するようでないと読んでいる方はしらけるばかりだ。仮説は仮説で結構だが、言いたいことを言っているだけ、という印象が最後まで残った。

  • 糖質制限についての情報は溢れているのでさておいて、炭水化物の是非については面白かった。

    医学の視点から語られる部分は説得力があると思う。米や小麦は消化が良く、肉は消化し難いという認識でいたが、全く逆であることに驚いた。肉で胃がもたれたりするのはカルビやロースのように脂身があるからかもしれない。通常肉は30分程度で消化され、胃から無くなるのだそうだ。一方、穀類は消化に時間がかかり2時間程度だと言う。食欲の無いとき、まずお粥というのは医学的に考えると間違っているようだ。もちろん、炭水化物を肯定する方がマジョリティではあるけれど。

    穀類、特に小麦や米は効率的に収穫できるという点で、人類を支えるものだった。人間の合理的な思考と穀類は相性が良かったわけだ。しかしながら、それまでに長い進化の歴史によって生み出されてきた食物連鎖に歯向かうものである。

    家畜の牛には穀類を大量に食べさせている。そもそも人間が食べれば良い穀類を、牛に与え、その肉を食べるというシステムになっている。本来牛は草食で、非常に良くできた消化の仕組みをもっている。4つの胃をもっていて、特に1〜3番目の胃には微生物が存在している。食べた草はそれら微生物の栄養となり、その微生物を第4の胃で消化することで、タンパク質や栄養を体内に取り入れるというよくできた仕組みをもつ。
    ウサギには胃は一つしか無いが、草を食べ、胃で消化し腸にいる微生物と共に排泄する。その糞を食すことで微生物を消化する。

    こういった、草から栄養を摂る仕組みがあるにもかかわらず、栄養過多の穀類を与えて育てている。

    食というと、モンサントの種や農薬、肉牛の飼育等に目を向けがちであるが、穀類に関わる事実はもっと根本的な問題であるように思える。燃料として原油に頼り過ぎているように、食物では穀類に頼り過ぎていると言えると思う。

    糖質制限云々よりもそういった点でとても興味深い本であった。

  •  今年、最高の一冊と問われれば、迷わずこれを選ぶ。
     私は太っていた。痩せているとよく言われるが、腹が出てしかたなかった。腹筋しても、何の効果もなかった。スポーツクラブにいっても、全然痩せなかった。
     だが、この本に書かれてある通りのことをした途端、4キロは減った……というか、ズボンが履けるようになった。ずっと、こっそりベルトを外していた。ズボンのボタンも外して、ベルトでそれをかくして仕事していた。居酒屋でもそうだった。忘れて立ち上がると、ズボンがずり落ちて、赤いパンツが丸見えになった。
     この本のおかげで、そんな情けない日日におさらばできた。どれだけ感謝しても感謝しきれない。
     穀物、炭水化物の歴史的意味、栄養学的疑問、生物学的分析、地球環境への深刻な影響、すべてがこの本にある。
     もちろん反論や、疑い、バッシングはあるだろう。著者も、それは大歓迎している。だが、この本のおかげでだいぶ助かった。それだけは揺るがない事実としてある。
     そしてこの著者の気持ちがよくわかる。
     この本は女性に向けて書いたもので、男性には格好良くなって欲しくないから読まないで、と、著者は冒頭に述べている。
     その通りだ。この本は男性には読んで欲しくない。スマートな体をした奴が増えすぎてしまう。
     エネルギーとかカロリーとかの問題も、そもそもの計算から問い直している。
     私は焼き肉を食いまくった。刺身も野菜も、腹一杯食う日日である。
     だが、まったく太らない。米やパンを食べていないからだ。
     糖質制限をして、朝起きられるようになった。これもありがたい。低血圧で物事を片付けていたが、べつに血圧は関係なかった。問題は、炭水化物の取り過ぎによる糖分の過剰摂取だったのだ。仕事中、気絶するほど眠かったこともなくなった。いつもしんどすぎてトイレで眠っていたが、もうそれもする必要はない。体のだるさがすべて消えた。睡眠時間をうまくコントロールできるようにもなった。
     とにかくいいことばかりが起こるので、この本を買いまくって、友人みなに配ろうかとも考えた。
     日本国民みなが読むべき、最高の本だと私は思っている。
    「現代人が悩む多くのものは、大量の穀物と砂糖の摂取が原因だったのだ。人類が神だと思って招き入れたのは、じつは悪魔だったのである」
     この事実に気付くまで、一万二千年かかった。だが、炭水化物や糖を愛してるという時も、そろそろ終わりにしないといけないと思える。
     星7つぐらいつけたいところだ。

  • 二日酔いは酒量ではなく、糖質を食べたかどうかで決まる。



    肉、魚等のタンパク質の胃滞留時間は数十分。



    食べてはいけないもの

    米、玄米、小麦(うどん、パスタ、パン等)、蕎麦、砂糖が味付けに使われているもの、お菓子、ジュース、炭酸飲料、無糖以外の缶コーヒー、スポーツドリンク、醸造酒(日本酒、ビール、マッコリ)、コーン、ジャイアントコーン



    食べないほうがよいもの

    根菜類、果物



    食べてよいもの

    肉、魚、卵、大豆(豆腐、納得、枝豆等)、葉物野菜、アボカド、マヨネーズ、バター、ナッツ、チーズ、ヨーグルト、牛乳、フライ、から揚げ、蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ウォッカ、テキーラ)、甘くない赤ワイン



    日本人一人当たりの米消費量は、1962年がピークで118キロ。2010年には58キロ。この50年で半分に減った。



    糖質制限に体が慣れるとエンゲル係数は減少する。豆腐等の安い大豆製品がご飯代わりになるのと、量を食べなくても満足するようになるから。



    糖質制限で花粉症が軽くなる。



    世界で生産されている穀物の1/2、コーンの2/3が家畜用飼料。米国では、コーンの8割、オーツ麦の9割以上。



    海底に住むチューブワームは口も消化管も肛門もないが、卵から孵った幼生は成体と異なり、最初の3日前後は口があり、この3日間で海水中の硫黄バクテリアを取り込んでいる。このバクテリアが硫化水素を取り込み、硫黄バクテリアの作り出す栄養素とエネルギーの一部を分けてもらい生きている。



    人体の消化管を眺めると、胃も結腸も盲腸も拡大している部分はなく、一般的に言えばベジタリアン生活には適さない構造である。



    草食動物は複雑な構造の巨大な消化管が必要だが、自前で作らないといけない消化酵素は少数で済む。肉食動物は、消化管の構造は単純だが、獲物を捕らえる為の強力な運動器を備える必要がある。雑食動物は、環境の変化に対応できるが、食物の種類が増えるに従い、消化管の構造は肉食動物より複雑になり、自前で準備しなければならない消化酵素の数も増える。



    出生直後の腸内フローラは大腸菌などの好気性代謝を行う細菌が主体だが、母乳栄養児の場合は、 母乳内のオリゴ糖により、1週間程度でビフィズス菌主体へと変化する。新生児の大腸内に入ったオリゴ糖は、ビフィズス菌やその他の細菌の発酵作用により、有機酸(乳酸)や短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)に変化する。





    母乳にはブドウ糖もデンプンも含まれていない。脳が必要とするブドウ糖は経口摂取した糖質とは無関係である。



    母乳の成分比についても、「母乳、新生児、腸内フローラ」という、共生体全体から新生児が獲得するエネルギー量・栄養素量として捉える事。



    人体でブドウ糖を主に使うのは、脳、眼の網膜、赤血球であり、筋肉は脂肪酸をエネルギー源とし、激しい運動の時のみブドウ糖を取り込む。



    我々人間を含む真核生物は、古細菌のメタン生成菌が真正細菌のαプロテオバクテリアを飲み込み、後者を細胞内共生体とした事から誕生したと考えられる。このプロテオバクテリアが我々のあらゆる細胞に存在するミトコンドリアの祖先。



    やがて地球上に酸素ができ、好気性代謝ができる真核細胞にとって絶好の環境となったが、真核細胞はそれまでずっと好気性代謝の経路を無駄なエネルギーをかけてまで温存していた。また、真核細胞誕生のタイミングが、全球凍結終了後、酸素を生み出すシアノバクテリアが大繁殖する前であれば真核細胞は生き延びられなかったろう。



    全球凍結時、様々な試行錯誤の結果、ブドウ糖を難容性多糖体に変換して溜め込む方式(現在の植物)と中性脂肪を溜め込む方式が選ばれたと考えられる。



    人間の場合、緊急時には、すぐにブドウ糖に変換で... 続きを読む

  •  この本については最初から「トンデモ本」と決め付けず、まず「食事の糖質制限」を実践してから評価すべし。自分の場合は「ご飯は茶碗半分以下で一杯だけ」「飲み物は全て無糖、コーヒーもブラック、晩酌は焼酎」「おやつは砂糖入り・スナック類からナッツ類へ」を一週間実践。なんと腹の膨らみが数センチ減少、昼食後の”強烈な眠気”もなくなり、背中や腕の不可解なカユミも減った。どうやら事実のようなので、今後も糖質制限は続けていこうと思う。もっと早く読んでおくべきだったな。

  • いいねぇ。題名が。
    このパワフルな 題名こそが 意味があるのかもしれない。
    『糖質制限』というより 『糖質 ノー』と言う感じ。

    なぜ 糖質制限しなければならないかを
    外科医である 著者が 自ら実践し、
    スマートになり、二日酔いがなくなり、よくねむれる。
    そこから
    糖質制限とは どんな意味があり、
    なぜ間違った糖質への理解があるのかを追求する。
    糖質は 栄養素ではなく まさに嗜好品だとさえ言い切ってしまう。
    バランスのとれた食事とは 平均値から生み出された経験値であり
    科学的根拠があるわけではないと言い切ってしまう。
    現在の 栄養学会 カロリーの考え方 糖尿病患者への対処
    などを 徹底的に たたきのめす。

    そこから さらに 生命の誕生から 農耕の発達による人類史にまで
    切り込んでいく。その中には じつに多くの仮説がある。
    これだけの仮説を立てるチカラを持っているのは なみなみではない。
    常日頃 なぜだろうと 思考をしている継続したチカラが
    このなかに どっぷりと 組み入れられている。
    まさに 『強力な仮説力のある人』である。

    パンダは肉食だったがなぜタケだけ食べるようになったのか?
    牛は 草を食べるだけで 500kgをこえる 体重となったか。?
    1日青汁いっぱいで 生きている人がいるがなぜか?
    母乳をなぜ ほ乳類は与え オリゴ糖が入っているのか?
    子供はなぜ小さいのか?
    草食動物は なぜ草食か?そして、子供は 草食になるのか?
    アポクリン腺とエクリン汗腺のやくわりとは?
    消化器官の身体の構造を考てみると。
    微生物との共存がなぜ行なわれるのか?

    脳はなぜブドウ糖を欲しがるのか?
    脂肪酸が エネルギーを得るには効率がいいが、脳はなぜそれを採用しなかったのか?
    動物の血糖値は 草食も肉食も差異がないのはなぜか?
    全球凍結によって、進化した。

    なぜ穀物だったのか?
    動物は 巣を持つものと 巣を持たないもの。
    赤ん坊はおむつをするが イヌ ネコは ウンチする場所をわかるのか?
    うさぎはなぜ糞を食べるのか?
    ピスタチオが 人類の食べ物だった。そしてドングリ 小麦となった。

    甘味は人類を虜にした。
    大脳の能力は 穀物により 開花した。

    それにしても、最後は 端折りすぎだ。
    穀物の危機というのが 検証されていないね。

  • 食事が快楽になっている人間は病気になる。自己責任で病気になって滅ぶのは構わないのだが、問題は医療費に増大による国民負担の増大だ。食事の快楽を貪る人間のために税金負担するのはゴメンだ。一刻も早く、外食税、肥満税等々の食事快楽税の導入が必要だろう。

  • 最初はストイックな糖質ダイエット本だと思ってたんですよ。それが、途中からやけにスケールでかくなって、宇宙とか。もう全然違う本になっちゃうんだけど、その部分がとても読んでいて楽しいという不思議な本でした。それで、俺も糖質ダイエットしたら体重減ったよ。

  • こういう本を待っていました。

     いろいろな本を読み、どうやら炭水化物は人間にとって変な栄養素らしい、ということがうすうす解ってきていました。自分自身、脱炭水化物食を経験してみましたが、体は却って楽です。

     ではどうしてヒトは炭水化物に執着するのだろうか…

     必須アミノ酸という外部から摂取しないと生きていけない成分があること、人間の胃腸がウシや馬のように草食用にできていないこと、から肉食動物起源であることは間違いない。

     生物学的、社会学的、歴史学的に、ヒトと炭水化物とは?に切り込んだ名著です。

     著者の本業は外科医です。

  • 話の内容が生化学から発生学、人類の発達史となり、いつの間にか文化人類学まで絡めて分かりやすく炭水化物の功罪を解説している。快書。

  • 炭水化物(糖質)がもたらす人体への悪影響から糖質制限の重要性を説く話としては面白かったのですが、後半は動物の体のメカニズムや人類の歴史上、穀物がいつから産み出され、人間が狩猟系から穀物重視に生活スタイルが変化したことでもたらしたものとはというテーマを科学的に解説していくという内容で興味深いものではありましたが、やや難解な話で読むのに難儀しました。
    でも糖質制限が健康体にとって重要であることは理解しました。

  • 途中までしか読んでないけど。百聞は一見にしかずっていうので様子見ながらやってみる。健康とか色々より、とにかく痩せたいと思う私はダメ人間でしょうか^^;コメ好きだー

  • 著者も言っているが、仮説であり、「あくまで個人の感想です」の域を出ていない。
    ドクターなのだから、臨床データとかで示し、論文の一つでも書いてほしい。
    特に糖尿病にいいのならそれで救われる人も多いはず。
    自分のまわりにも糖質制限でやせた人がいるので、少なくとも痩せるということは確かだと思う。

  • ベストセラーなので読みたいと思って,長いこと待ってようやく図書館から借りた。

    前半は楽しく読めるのだが,後半は蛇足?検証できない仮説のオンパレード。前半も科学的に検証されたことがどうかは不明ではあるが,自身での実験結果に基づいているので,まあOKか。

  • 自分自身があまりに糖質好きで、ご飯・パン・甘いものなど、気がつけば糖質ばかりの食生活で、なおかつ最近ではストレスがたまると無限にご飯などを食べてしまい、満腹感が得られなくなってきていた。この事態が恐ろしくなり、慢性的な不定愁訴にも悩まされたいたある日、立ち寄った本屋さんでこの本を手に取った。自分は本を読むのにかなり時間がかかる方だが、購入してから隙間時間などでも集中して読めたので割と早く読み終えた。というのも、本書の内容が人類史や生物学など専門的な難しそうなところまで行っているのだが、著者の文章がとてもわかりやすく、端的にまとめられていて、読書家でない私でも読みやすかったというのが第一の感想。

    内容については、前半部分は糖質制限のメリットや具体的なやり方について、糖質とはそもそも何なのかについて、など。後半は、人類が糖質を摂取するようになった歴史的背景を生物誕生まで遡って探っている。
    この後半部分が、他のダイエット本にはない部分だった。

    著者はさまざまな文献を調べて「思考実験」の名のもとに様々な仮説を展開しているが、すべては「かもしれない」の域を脱しない。しかし著者の何十億年前への壮大な仮説を科学的に実証するためにかかる膨大な時間を考えれば、様々な科学的・生物学的な傾向を踏まえた上での著者の説得力ある仮説を信じる方が、現実的かつ有益と思う。信じきる必要はないけれど、そうかもしれないと思わせる魅力ある仮説だと思った。

    ただ効果があるから糖質制限を薦めるのではなく、なぜ効果があるのか、
    そもそも人間の本来の食べ物とは何なのか、人間の消化器官は何を消化するようにできているのか、そこから哺乳類の消化器官との比較・消化酵素や腸内細菌が分解する栄養素、脳が必要とする栄養素(ブドウ糖)について、そもそもの栄養=エネルギー源摂取方法の細胞レベルからの分析、炭水化物・穀物摂取の歴史、農耕の歴史と人類の文明との関係など…。読み終えると、ひとつのダイエット方法から、様々な分野を一周回って戻ってきたような感覚になる。
    糖質制限という切り口から、生物としての人間本来の姿までを真摯に見つめようとする著者の姿勢が感じられた。

    とくに面白かったのは、人類がそもそも、農耕によって食べ物(穀物)を自由かつ大量に手に入れられ、食べ物に困らない生活と引き換えに、穀物に縛られ、定住と人間社会との関わり=格差・コミュニケーション・ルール、そして長時間の農耕といういわゆる現在に至る「労働」が生まれた、という話だ。

    それまでの自由な狩猟採集・遊動生活にはなかった、現在の美徳である勤勉勤労の発端は突き詰めれば穀物・小麦の甘みとの出会いからだというのはとても興味深い話だった。

    その仮説からすればつまり、人類は一万年前から現在まで、「糖質中毒患者」ということになるのか。

    人間はもともと巣を持たず、遊動生活をしながら、木の実や昆虫・小型哺乳類や果実など、雑食だったそうだが、穀物栽培のために生物としての本能を曲げてまで、巣を持たない生物が遊動生活から定住生活・巣を持つ生活に大転換したというのも驚きだった。

    このような生物の誕生から人類の文明にまで至る糖質との関係を知り、
    人間というものをひとつの生物として改めて考えるという機会を本書から得られたことは大変良かったと思う。

    1日3食という当たり前と思ってきた食生活も、主食という考え方も、現在のライフスタイルのすべては糖質を摂取し始めた時から始まったものであり、食生活が糖質中心であるから、3食必要で、3食食べるために、労働する、ということが当たり前になる。。

    習慣化したことが常識になり、市民権を得てさも正しいもののように鎮座し刷り込まれている物事を、一からひっくり返して考え直す、というプ... 続きを読む

  • 前半は炭水化物を食べない糖質制限について、後半は糖質とらなくても生きて行けることを食の歴史や人間以外動物の事例など様々な面から補完する。
    炭水化物は嗜好品、という考え方は
    自分にとってパラダイムシフトだった。
    実際に糖質制限して、1ヶ月経つけど、
    体重も6キロ以上落ちてすこぶる健康。

  • これを読んだら米が苦手な事に自信が持てました。もう何年も米食をやめていたところに糖質カット食を+したら調子良くなりました。著者はこれを「提案」としているところも納得です。体質によって食は違うからです。

  • 3分の2くらいはかなり読みやすくて、色んな角度から炭水化物減らせ~!って迫ってくる。
    わかりやすい。そうかな~?と思うところもあるけど、全体的には糖質制限はうまくやれば体質改善につながるのかも、と思いました!
    痩せたいし、徐々にやれる時やってみようっと。
    人類はもともと米を食べてなかった。食べるようになってきてから、色々体の不調も出てきた。本当は不自然なんだ、とかね。たしかに江戸くらいになって米がたくさん作られて普及してからみんな食べ出したんだよね。
    勉強になった(^▽^)♪

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/388772228.html
    「ほんとかよっ!」と叫んでしまう本

    医者が書くものには、ときどき「ほんとかよっ!」と叫んでしまうものがある。
    「笑うカイチュウ」 (藤田 紘一郎、講談社文庫)回虫を退治したから、花粉症がやってきた。
    「患者よ癌と闘うな」(近藤誠、文春文庫)癌検診は役立たず、癌とは共存した方が長生きする。
    「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(中村仁一著、幻冬舎新書)繁殖期を終えた老人には、癌がいちばんいい病気。
    「傷はぜったい消毒するな」(夏井睦、光文社新書)消毒は正しい細胞を攻撃して、傷の治りを悪くする。

  • タイトル、サブタイトルより
    糖質制限についてがメインの本だと思い購入。
    しかし、糖質制限についてのみではなく
    著者が行っている糖質制限を入り口として
    従来の栄養学に関する疑問点の提示、さらには
    生物の進化や人類史などの内容へも進んでいく。

    個人的に軽めの糖質制限を試していることもあって
    一定の知識のあった序盤はすんなり入り込みやすく、
    さらには今まで特に興味を持つこともなかった
    中盤・後半部分についても
    非常に興味深く読むことができた。

    途中、糖質制限挑戦者(糖質セイゲニストと呼んでいる)の
    体験談があったが
    読んでて何かのサプリメントの宣伝のような
    胡散臭さを感じてしまい、余計だなと感じた。
    もちろん効果には個人差があるだろうし
    実際本人にはそうだったのだろうが、
    自分が試していて感じたうえでは
    体重・ウエストの減少に効果はあると思うが、
    劇的にあれもこれも改善するといった性質のものではないと思う。

    生物学的分野では少々頭に入って来づらい部分もあったが
    これは自分が高校時代に生物の授業をサボっていた
    せいであろうと反省。

  • 今までマクロビでしたが宗旨替えしたくなりました(笑)。生物としてのヒトを考える。まさにパラダイムシフトですね。糖質を取らなくてもよい世の中は食物をめぐる争いをしなくてもいい世の中?食べるという快楽を超える。どうやって?ここがチャレンジのしどころですね…。

  • (2013/12/14読了)歴史と自然科学を駆使したこういう壮大な世界観を打ち出されると、感動してしまう。仮説は仮説、科学者は仮説をどんどん世に問うていかなくては、その仮説は単に死蔵されてしまうというあとがきの言葉がいいね!

  • ■炭水化物

    A.二日酔いになるかならないかは、飲んだ酒の量ではなく、糖質を食べたかどうかだけなのである。

    B.一般的には、「ご飯や麺類は消化が良い。しかしお肉は消化に悪い」と言われているが、これは大間違いなのである。肉や魚などのタンパク質は、胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、胃滞留時間は数十分程度である。逆に、ごはんや麺類は胃酸では消化されず、いつまでも胃のなかにとどまっている。

    C.食事バランスガイドは、日本人の平均的な食事を調査し、その平均値を算出したものをベースに作られている。ようするに、日本人は習慣としてこのような食事をしていますといったデータなのである。

    D.血糖値を維持するために、備蓄脂肪を分解してエネルギーを作り、そのエネルギーで備蓄タンパク質からブドウ糖がつくられる。

  • ここ1年半ほど、糖質をなるべく控える、という生活をしている。
    もちろんそれはダイエットがきっかけなのだけれど、結果的に、食後も眠くなりにくくなったり冬場の肌乾燥がなくなったりと、いいことずくめであったのだ。
    この本を読んでみて、あらためて、炭水化物や糖質が人間に必要なものではないということが多方面から納得できた。
    それにしてもこの本、後半は特に、生命の誕生から進化、農耕の起源、人類の未来について大胆な仮説や提言がなされていて、書名からは想像もつかないような壮大な世界観のもとに書かれておりました。

  • 人類の主なエネルギー源は脂肪酸です。糖ではありません。
    糖は中毒性のある嗜好品です。
    まえがきに書いてある通り、美しくなりたい女性におすすめできる本。

    その他生物学の色々なトリビア

    ・血糖値は食事からの糖吸収ではなく主に糖新生により保たれている
    ・草食動物は腸内のセルロース分解菌からタンパク質を得て生きている。ウシの腸が最強
    ・腸の構造上、人間に草食は困難だがうまく移行した人もいる。パンダは肉食から草食への移行に成功している
    ・獲得できる食べ物と消費エネルギーから、サイズによって何を食べるかの最適戦略が変わってくる。これが母乳が必要な理由
    ・環境の変化で嫌気呼吸、好気呼吸、そして脂肪酸代謝へ。中枢神経系は進化の過程で取り残されたので脂肪酸を使えない
    ・狩猟採集移動生活から定住へ、小麦栽培へ。人類史の仮説

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