〈オールカラー版〉日本画を描く悦び (光文社新書)

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著者 : 千住博
  • 光文社 (2013年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037673

〈オールカラー版〉日本画を描く悦び (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 芸術家の感性に触れる事が出来て、感動した。だから「本」は素晴らしいと思う。
    そして是非とも千住さんの作品を生で見てみたい。

  •  滝の絵で有名なNY在住の画家、千住博氏。日本画をどのようにとらえているか、今の考え方を綴った本。
     まず、好きなことが絵を描くことだったこと、それをやり続けたこと、そして本人曰く絵がうまかったこと、これが土台となっている。千住家は皆芸術家であり、絵画だけでなくアートに造詣が深く、本物を見る機会を多く得ていたこともあるのかもしれない。グラフィックデザインに触れて、ポップアートに衝撃を受け、今の画風に一歩ずつ近づいていく。
     ピカソのゲルニカを評しているところがある。ピカソは、ゲルニカの爆撃を受けて、悲哀や怒りを表現すべく大作を作ったというものだが、実は一時の感情だけで大作を完成させることはできず、強靭な肉体の上に、強い精神が宿った結果であり、身体の大切さを感じるという。健康な肉体を保ち、美味しいものを食べ、美しいものを見る。これしかない。
     後半は千住氏の作品紹介のようになっていたので、ちょっと残念な気持ちに。自分としては、特に直島の絵が好きだ。神秘的な世界観に、ずっと立ちすくんでしまった。アートの迫力を感じる作品であったから、ジェームスタレルの作品とともに、胸に刻まれている。2013年には、大徳寺聚光院のふすま絵を完成させたと。これも見に行ってみたい。

  • 「絵」はおもしろい
    「絵」を描くという行為は
    実に人間くさい行為なんだな
    と 改めて思う

    「絵」は面倒臭い
    「絵」を描くという行為は
    その人が生きていくための
    思索でもある

    「絵」は楽しく そして 苦しい
    「絵」を描くという行為は
    その「絵」が観られるということが
    大前提となる
    ということは
    「絵」を観る側にも
    その責任の半分があるということだ
    もちろん
    誰も 強制はされない
    でも それだけ
    自分自身が試されることでもある

    そんなこんなの
    雑感がでてしまう

    そんな一冊でした

  • 触れる喜びを楽しんでいる。

  • 紙に膠で天然の岩石の粉を貼り付ける。日本画の技法は、人々の知恵と工夫が長い年月をかけて育んできた匠のワザである。著者は日本画壇を牽引する巨匠、千住博。天才とばかり思っていたが、驚きの発言をしている。「実は毎日が挫折、毎日がスランプ。毎日スランプと挫折を味わいながら、そこから立ち直るのが氏の画業。変なことになってしまった。困って初めて自分自身に火が付く。」「過去の経験は一切生きない。毎日がはじめて。」と語る。「芸術の女神は厳しく、すぐにうまくいかない場面に直面させられる。」氏の言辞はまことに玄妙深淵だ。
    芸術作品は頭から離れないイメージ、トラウマのような世界を引きずる。空想や妄想も画家にとっては現実。我々が考える絵空事のリアリティーでは他者の心に迫る表現には到底たどりつかない。本人に現実を超える本当のリアリティーがあってこそ絵は絵として成立する。芸術家たちの苦悩と煩悶こそが優れた作品を生む。かけがえのない代償とひきかえに我々は素晴らしい作品を鑑賞させていただいている。心しなければ。

  • 岩絵の具
    日本画は人類画
    その時一番惹き付けられるものを描く
    魂、肉体、精神が安定していること大事
    美とは生きる感性
    才能、欲=野心、志、アンビション
    欲とどう向かい合ったかということがその人の糧となる・・・
    知性、人間性、心の強さ・弱さや感受性がさらけ出されてしまうのが芸術家の人生。心して生きていかなくてはならない

    人間の基本に立ち戻り、人間性を回復し、大きなものを持ち帰る。これが芸術のもたらす力
    美への尊敬心、神秘に対する敬意

  • 僕は実際に日本画を描いたことがないのでよくわからないが、実際に日本画を描く人ならきっと共感できる内容が書いてあるかもしれないと思った本だった…。

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