闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039189

感想・レビュー・書評

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  • カネ儲けというのは、スポーツや芸術同様に、ある程度もって生まれた才能なのだと痛感する。いわゆるエリートビジネスマンのなかにも、もちろんカネ儲けの才能がある人はいるだろうが、大方は努力の結果身についたビジネスセンスであって、カネ儲けの才覚ではない。そういう意味で、自分にはカネ儲けは難しいなあと自覚させてくれる良書。もちろん、普通では触れることができないウラ社会のことがわかるのもうれしいところ。

  • 裏情報サイトの先駆者、出会い系サイト運営者、デリヘル運営者、危険ドラッグの製造、販売者、イカサマ・カジノディーラー、等々、完全ブラックとまではいかないがホワイトでもない「グレー」ビジネスで成功した人たちへのインタビュー集。中には完全ブラックビジネスと思われる事例もあるが、世の中らの裏事情が覗けて非常に面白かった。
    個人的には「運が良くなる財布」の話が「あ~、やっぱりね~」という感じで妙に納得した。

  • グレーと書いていますがブラックです。
    お金を稼ぐのは大変なことで、成功している人たちにはやはり何かしらの才能や運があります。たとえそのビジネスがクロであってもこの原則は変わらず、本書に登場する人たちにはある種の才能があることが分かります。
    その才能を他で活かせばいいのにと思う方もいれば、クロだからこそ成功できた方も区々です。
    知らない世界を知るという好奇心は満せますが、逆にこういうビジネスはなくならないんだろうなと寂しくなりました。

    #読書 #読書倶楽部 #読書記録
    #闇経済の怪物たち
    #溝口敦
    #2016年51冊目

  • 題名に興味をひかれ購入しました。

    様々なグレービジネスの裏側を経済的に知ることが出来ましたので

    なかなか興味深く読むことが出来ました。

    いろいろなグレービジネスがありますが、

    やはりそこで成功されている人というのは、

    実際の表のビジネスを手がけても

    同様に成功は出来るのだろうなと感じます。

  • グレービジネスのトップを走るそれこそ怪物達と言われる人々の紹介。直接彼らに取材をされた筆者の凄さも感じてほしい。共通して言えるのはみんながみんなクロにはならない、いやシロに向かって行く姿であろうか。成功者の殆どはグレーゾーンから攻めて結果大当たりし、いつかグレーを抜け出しシロになる。某USENだって最初は無断で電柱利用してケーブル引いてたし…
    彼らの頭脳と言うか商才と言うか、なんなんでしょうか、デリヘル王の年商はグループ会社を含めて10億、出会い系サイトの帝王さんの月の利益は2,250万円、元ヤクザのFXの帝王さんは一週間で3億稼ぎ、それでも捕まらない、税務署入ってもお土産無し(やっぱり警察と税務署が1番怖いらしいw)との事。計算尽くされたグレービジネス、私は無理です、コツコツ頑張りますわよ。
    因みに『六本木の帝王と関東連合』の章の多田達也さん(仮名)は関東連合を拡大させ朝青龍さんに殴らた方として有名です。本名は調べたら直ぐ出てくるので今更仮名って、多田さん!
    多田(仮名)さんの話によるとネットでの多田さん伝説は盛りすぎらしく、現在の多田さん(仮名)は不真面目に生きてた分、この先は毎日真面目に生きて行くのがモットーだとのこと、うむ、素晴らしい。それでも稼ぐ川奈さん、天才です。

  • グレーと黒の境界は往々にして曖昧である。出てくる人物はほとんどが黒に近いが、異常なまでに慎重だったり準備が入念だったりする。ビジネスというか金稼ぎのために必要なマインドセットはこの人達が持っているようなものがひとつの形なのかもしれない。それにしてもよくこれ取材して本にできたなぁ。

著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書には『暴力団』(新潮新書)、『血と抗争 山口組三代目』『山口組四代目 荒らぶる獅子』『武闘派 三代目山口組若頭』『ドキュメント 五代目山口組』『山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント2008~2015』などの山口組ドキュメントシリーズ、『食肉の帝王』(以上、講談社+α文庫)、『詐欺の帝王』(文春新書)、『パチンコ「30兆円の闇」』(小学館文庫)などがある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

「2023年 『喰うか喰われるか 私の山口組体験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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