結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

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著者 : 筒井淳也
  • 光文社 (2016年6月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039271

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 家族と結婚に関しても、20世紀の大いなる平等化時代が終わり、不平等時代が(また)はじまった、ということのようなのだけれど。これからの話になってないじゃん、というのは言わないほうがいいのかな。

  • 家族と結婚の在り方について、歴史的な変遷を踏まえて書かれている一冊。

  • ・家父長制の頂点が天皇制
    ・歴史人口学的に見れば皆婚社会が特殊

    ・日本では夫の稼ぎと、妻の自由時間は、家事分担に影響しない(いくら稼いでも稼がなくても夫は家事をしない)

  • 2016/9/26読了

  • 男性も女性もお互いに相手の気持ちをわかり合うことが大切。やれることは自分がやる

  •  結婚と家族について歴史的な変遷からその社会学的な視点で分析する。

     夫が仕事で妻が家を守るなんて家庭像は実は戦後のわずかなひと時しかなかった。そういった家庭像は経済的な合理性によって決まっている部分が大きい。
     家族決定による経済や幸福の格差と社会はどう向き合うべきかという問題提起は考えさせられた。

     結婚を考える前に読んでみるといい本。

  • 断続的に読んでいたので覚えていることめも。

    家庭と仕事の分離をしていた時代から、再びその境界線が曖昧になってきた時代への移行。
    共働きになって負担が増大。
    結婚の方式の変化。妻問婚、見合い、恋愛。
    公的領域の公平性は政府が確保してくれるが、私的領域の公平性は確保できないし、すべきでない。
    人間関係の基本は「特別扱い」

  • 保守的論陣の一部が安易に標榜しがちな「伝統的」な家族主義への回帰。著者はそこでいわれる「伝統」がいかに「モダン」なアノマリーであるかを社会学的な視点から指摘し、高度成長期には可能であった特殊な形態を最早とり難くなった現在の家族(夫婦)の将来についての考察を展開していく。
    ここで著者が「伝統的家族主義」に対置するのは、男女が政治的・経済的なインセンティブによらず、関係の在り方を自由に選択できるという「リベラル派の理想の親密性」だ。「伝統」とやらを志向する向きの中には、己が知ってか知らずか単に自分が個人的に最も心地良かった一時期を恣意的に「伝統」であるとして選び出しているケースが多いが、著者の「親密性」には、やや理想主義的なところはあっても未来を志向する前向きさが感じられる。それに、家族や結婚の軛によって自分の可能性が閉じられる社会は確かにアンフェアだ。
    ただしここで論じられる「親密性」はおそらくはかなり単純な、つまり一対一の男女を前提としたものだということには注意を要する。何時でも好きな時に結びついたり離れたりできるというのは、そこに守るべき何物かがない時にできることだろう。しかしここは本書で抜け落ちている視点だと思うが、例えば子供がいる夫婦はどうだろう。夫婦の離別が子供に与える影響は単に経済的な意味に止まるのだろうか。個人的な感覚からいえばおそらく違うだろう。子供の存在を前提とすれば、そのようなリベラルな社会の到来のためには、両親の離婚により子供が経済的にのみならず「情緒的に」も影響されないことが前提となる。そういう社会をデザインすることは果たして可能なのだろうかと思ったりした。
    しかし全般的には家族を巡る歴史やに日米欧の家族観・結婚観の比較など実証性あるデータを取り混ぜながらの解説はわかりやすく、改めて家族というものを考えなおす契機としては極めて有用だと思う。また、終章にて「近代民主主義における私的領域と公的領域の分断=公的領域での不公平の固定、私的領域での感情の不公正の容認」にまで論が繋がるところにも知的興奮を覚えた。

  • 女系で恋愛や関係も自由だった古代。戦功+官職+世襲による家制度で、家父長に権力が集中した封建時代。戦前の強力な家父長制、戦後の近代家族・自由恋愛。共働きカップルにとっては家庭も職場と同様なマネジメント対象でありリスクになってきている。

    理想と考えられる恋愛・平等・共働きカップルですが、抵抗勢力はまだ根強いし、社会的に不足するケアを、格差で調達するというのもなんだかなぁ、な全体像が見えてよかったです。

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