いま「ヨーロッパ」が崩壊する〈下〉「野蛮」が「文明」を生んだ (カッパ・サイエンス)

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  • 光文社 (1994年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334060824

いま「ヨーロッパ」が崩壊する〈下〉「野蛮」が「文明」を生んだ (カッパ・サイエンス)の感想・レビュー・書評

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  • 「栗本慎一郎「自由大学」講義録」の第1弾下巻。1993年春学期の講義をまとめています。

    中沢新一(本書中では「A氏」となっている)の「骨抜きにされたキリスト教」では、グノーシス主義や東方教会といった、ローマ教会とは異なるキリスト教の伝統の存在について触れられています。ローマ教会では、ゲルマン民族への布教をおこなう中で、「精霊は父からと共に、子からも発出する」という言葉が広まり、それによってキリスト教神学はアリストテレス哲学に近づくことになったと論じられています。

    山内昌之の「西欧とイスラムは「共生」できるか」では、トクヴィルがイスラム世界をどのように捉えたのかということが解説されています。トクヴィルは、いわゆるオリエンタリズム的な発想から自由であったがゆえに、ヨーロッパのイスラムに対する偏った視線が率直に語られていることが明らかにされています。

    山口昌男の「ヨーロッパを支えた「隠れた知」とは」では、ヨーロッパの歴史の中で、道化・収集・神秘主義といった異端の知が果たしてきた役割を、「中心と周縁」理論に基づいて論じています。

  • 34 :Anonymous:2012/12/26(水) 01:31:38 ID:rXvx0xEk0
    三位一体説って、非信者からキリスト教を見た場合、どう評価できるんだろうか。
    普通に考えると理解不能な変な説だけど、東方の天才的な神学者・哲学者たちが集まって練り上げた理論の結晶のようなもんだから、象徴理論としても
    秀逸なはずだとは思うが。

    38 :Anonymous:2012/12/27(木) 00:47:56 ID:nVmXoPFA0
    中沢新一がフィリオクエ論争について日本人にも
    分かるように解説しているから、そこから入っていくのが
    いちばん分かりやすいと思うがな。

    光文社の『いま「ヨーロッパ」が崩壊する〈下〉「野蛮」が「文明」を生んだ』
    は、大学での講義の様子をそのまま載せてあるので、とっつきやすい。
    (出版社と揉めたことから、A先生という匿名になっているが。後に上下合本になった際に、彼のパートは省かれてしまったので注意。)

    この本のテーマは、ヨーロッパがどのように形作られてきたかで、中沢さんが話したのは、三位一体説がどのように変形され、ヨーロッパやロシアを生み出したかということ。

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