蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)

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著者 : 宮部みゆき
  • 光文社 (1999年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334073244

蒲生邸事件 (カッパ・ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  • 長い。ノベルス版(1P2段組み)で500p強。この長さで、メインは自死か他殺か判然としない事件が一つきり。
    出てくるシーンの殆どは元軍人のお屋敷内なんですが、2.26事件前後の帝都の様子が詳しく描かれていました。

    受験に全滅した孝史は予備校の試験を受けようと都内のホテルに宿泊。そこで異様な雰囲気の男性・平田を見かける。
    消えたと思ったら変なところから現れたりと、怪しい平田。そしてホテルでは、元の持ち主である蒲生大将の幽霊が目撃されていた。
    夜、ホテルが火災となり、 逃げ遅れた孝史は命を落としかける。そこへ平田が飛び込んで二人はある場所へ「移動する」。
    ついた先は、昭和11年の蒲生邸。日付は2月26日。2.26事件が起こった日だった。
    蒲生家当主は屋敷内で不可解な自決を遂げる。
    当主には若すぎる後妻と、彼女と密かに通じている弟がいた。この二人は蒲生家の財産を狙っている節がある。
    そのほかに成人した長男貴之と長女珠子、お手伝いのふきと
    女中頭のちゑ、途中から加わった葛城医師などが話に絡んでいく。

    冒頭から、もう一人のタイムトリッパー・平田の叔母の存在が提示されており、話の仕掛けの大もとなら大体見当がつく。
    その他、蒲生大将が現代に来ていたとか、彼がそのことで思想を変えたなど、ところどころに「なるほど」と思う箇所があった。
    大将が未来を知り、今の世を変えようと奮闘したけどできずに、絶望して自死を選んだというのが話の結末だけど、それを長男が全て知っていて、手助けなどをしていたのはちょっと意外。長男・貴之は最後まであまり自分の心を打ち明けないんだけど、この人はある意味核になるキャラ。
    2.26事件のことは話の中でも触れられているけど、ちょっと予習してから読んだ方が面白いかも。

  • 意識を集中することによって、狙った時代にタイムトリップできるということを受け入れようとするのだがどうにも引っかかり、ウンウンうなりながら最後まで読んだのだが、どうもわたくしには合わなかったようだ。

  • 3.5

  • 読み始めて、全く結末が分からなかった。タイムトリップからの事件が起こり、謎解きが始まる。ボリュームがあり、読みごたえがあった。映像化してほしい。

  • 受験生・孝史は宿泊中のホテルで火事にあい、あやうく命を落としそうになる。

    それを間一髪のところで助けてくれた男・平田が孝史を連れて行った先は・・・。


     昭和11年2月26日。今まさに、2・26事件が始まろうとしていた東京・蒲生邸だった。

    そこで孝史は、当主・蒲生憲之の不可解な「自決」に立ち会うことになり、思いがけず、真相を突き止めていくことになる。


    蒲生憲之の死は本当に「自決」なのか。

    時間旅行者・平田はなぜ敢えてこの時代を選んだのか。

    全く歴史の知識がない孝史が見た、昭和11年の東京とは。


    未来人として何もできない孝史や平田のジレンマは、タイムトラベルものにありがちな、未来を知っていることから生じる驕り、みたいなものは全くない。

    また、未来を知った上で、蒲生邸の人々が選択した生き方は、「今を一生懸命生きる」ことの大事さと、「その時代の人間」としての責任を感じさせる。

    自分は、「今」をひたすらに生きているかな?

    平成に生きる人間としての責任を果たせているかな?

    なんてコトを考えさせられる作品。

  • 2014年7月12日読了。

    主人公である孝史と同じかそれ以上に歴史が
    得意ではない私にとっては、いくつか出てくる
    事件の名前や歴史上の人物の名前が、聞いたことは
    あっても中身を知らないものばかりだったので、
    ちょっとだけ勉強になったりしました(笑)

    「日本の歴史」という大きな背景や時間旅行が
    軸にある為、蒲生邸での事件自体には大きな
    関心を抱けなかったものの、それでも充分に
    楽しめました。

    ただ、孝史の性格が、なんだか好きになれなかったです(*_*;

  • タイムトリップがあるということで身構えてしまい、ずっと読んでなかった。
    推理小説としてではなく読めば思いがけず面白かった。主人公が変わっていく様子、冗長な描写がむしろ雪の夜みたいな雰囲気で好きです。
    とにかくラストがうまいんだよなあ…

  • 分厚いので長く詰読にしていたけれど、休みの日に一気読みしました。面白い。超能力ありき、の設定なのでリアリティはないはずなのにリアリティを感じるのは、過去実際に起こった有名な歴史的事件を踏まえているからかな。読後、とても満足でした。

  • 現代から昭和11年の2.26事件の渦中にタイムトリップした高校生の物語。歴史については易しく解説してあるので、知識がなくても全く問題ありません。最初は主人公がせこくてイライラしますが、現代に帰れなくなってからの成長の仕方が著しく、嬉しくなります。SFからまさかのミステリへの展開にはぐっと来ました。結局はタイムトラベラーであるかどうかより、自分が納得して生きられるかどうかだという事なんですね。蒲生邸の人々がとても愛しく思えるラストでした。

  • 歴史を知らなくても楽しめるけれど、非常に長い!

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