OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)

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著者 : 柄刀一
  • 光文社 (2003年6月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075231

OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  • 柄刀さんらしい端正なロジックに溢れた作品。密室ものが多く、特に「わらの密室」は、二段、三段構えになっていて、いい意味で裏切られた感じ。

    何より一冊を通しての構成が見事。ただの短編集と見せかけて、8編+あとがきで連作短編になっている。途中から予想外の展開になり、何度も衝撃を受けた。

    最後まで読むと、冒頭の「名探偵は生き方ではなく、宿命である。」という言葉が意味深に思える。何かに引き寄せられるかのように奇妙な事件に出合う名探偵の今後の活躍に期待したい。

    この作品で南美希風が初登場(のはず)。シリーズの他の作品単体でももちろん楽しめるけど、先にこの作品を読んだほうがより楽しめるかも。

  • つづきもののミステリー短編集。まさかの展開に驚いた。

    C0293

  • 探偵役が3人も。しかも前の探偵役は後には出てこないし(これないし)なんか変なの……

    カバーデザイン / 泉沢 光雄
    オブジェ / 大貫 竜哉(Little Smith)
    初出 / 『本格推理』3・9(光文社文庫、'94年4月、'96年12月)、『孤島の殺人鬼 本格推理マガジン』(光文社文庫、'95年12月)

  • 【収録作品】密室の矢/逆密室の夕べ/獅子の城/絵の中で溺れた男/わらの密室/イエローロード/ケンタウロスの殺人/美羽の足跡

  • ひとりの名探偵が、次々と鮮やかに謎を解いていく、いわゆるミステリだと思って読むと、怪我するよ!

  •  良作。読了時に、ではなく、読んでいる最中に、そう思った。
     
     密室の矢
     逆密室の夕べ
     獅子の城
     絵の中で溺れた男
     わらの密室
     イエローロード
     ケンタウロスの殺人
     美羽の足跡

     「絵の中で溺れた男」は着想が。「わらの密室」は話の「仕掛け」に脱帽。完全にやられた。
     最後の「美羽の足跡」が、冗談(息抜)で書いたのか、一種のカタルシスを目指して書いたのか、不明であるが、あのトリックを柱にして書いたのは完全に蛇足。そういう感じが否めない。

  • 短編自体も密室トリック満載だが、それがひとつのものがたりになったときに「OZの迷宮」のそれぞれの要素として立ち上がる。

    あとがきは本当に本編必読。
    「絵の中で溺れた男」が好き。

  • 例えば若竹七海とはまた一味違う連作短編集の使い方。
    一人目の退場に意表をつかれた。
    心と宿命を受け継いだ名探偵の誕生。

    相変わらずの幻想的な謎と論理的な解決、見事ではあったけど、今回はちょっとあざとい感もある。
    謎を美しくする必然性をそこまで感じられない謎もあったということで。

  • 連作短編集。そして連作短編集ならではの(というか連作短編集であることを逆手に取った?)仕掛けがてんこ盛り。そしてこれでもかというとどめのごとく、あのあとがき。この趣向にはやられました。多くは語らない(語れない、というのが正しい)けど、お薦めできる作品。この構成は、巧い。

  • いかにもパズラーというガチガチの本格ミステリの連作短編集です。
    不可解な状況の密室内で矢で殺されていた被害者、アトリエの中で自分が描いた絵の川で溺れたとしか思えない状態で発見された画家や犯人が密室を作る場面を図入りで解説して、そこから話が始まる作品やさらには上半身が人間で下半身が馬のケンタウロスの状態で発掘された白骨死体等のありえない、不可解な状況の事件ばかりです。
    ですが、そんな謎も名探偵により解かれていきます。
    普通に読み進めていたら、ある箇所で衝撃がありました。
    途中で探偵役が交代してしまうのです。
    それも余りにもとんでもない理由でです。
    私はミステリを読んでいる時は探偵役に1番好感を持って読み進めていくのでこれには驚きました。
    と同時に少し悲しくもなりました。
    もうそれ以降は油断も隙もありはしないです。
    交代した探偵役もまた変わります。
    しかも、今度の理由は前の理由より衝撃的です。
    ネタバレになってしまいますが、探偵が殺されてしまうのです。
    合計3人の名探偵が登場する事になるのです。
    最後の探偵には最後の最後でかなり驚かされる事実が明かされます。
    これには1度沈んだ私の気持ちも浮上しました。
    こんな趣向は初めて見ました。
    私が神と崇めている島田先生の豪腕さを受け継いでいるかのように感じました。
    さすが、島田先生の一ファンでもある作家です。

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