レイニー・レイニー・ブルー (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075637

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】人の降る確率/炎の行方/仮面人称/密室の中のジョゼフィーヌ/百匹めの猿/レイニー・レイニー・ブルー/コクピット症候群(シンドローム)

  • 「IFの迷宮」の熊ん八探偵シリーズ。
    表題作「レイニー・レイニー・ブルー」「仮面人称」が好き。

  • 「ifの迷宮」で登場した「車椅子の熊ん蜂」が探偵役を務める短編集。「ifの迷宮」では少ししか登場しなかった彼だけれど、うわあすんごくかっこいいよ~!
    かなり辛辣に言葉で刺しまくりの彼はまさに「熊ん蜂」の名にふさわしいわけだけど、辛辣だけじゃないんだよねえ。何に対しても誰に対しても分け隔てなく、的確かつデリカシーにも満ちている。これはなかなかできないことなんだろうな。
    個人的好みの一作は「仮面人称」かな。かなり独特の雰囲気を持った作品。トリック?である悪意の痛さもまた絶品。あとは「百匹めの猿」で描かれる「共時性」の美しさにも完全やられまくり。これこそまさに「高品質傑作集」。
    余談。「百匹めの猿」に登場する推理作家とその友人……誰かを連想してしまうのは私だけ?(笑)

  • 毒舌の車椅子の探偵、熊谷斗志八。
    人呼んで「車椅子の熊ん蜂」……てぇいまどき誰がそんな江戸時代みたいな呼び名を使うんだろう。うーむ。

    短編にはもったいないくらいのトリックのが山のように出てくる。
    そう来たか! とわくわくさせてくれる短編連作。ひとつひとつに読み応えがあって面白い。

    しかし、この作者にはいくつ引き出しがあるんだろう。

  • 車椅子の青年を探偵役としたミステリー短編集。

    通称・熊ん蜂と呼ばれる探偵の言葉は鋭くて、真実でもあると思う。
    主人公と探偵役の交流、と呼べるようなものはないので、
    内面が気になった。
    ミステリーとしてもおもしろいし、キャラクターとしても魅力がある。

  • 2004年7月27日読了

  • 一言、疲れました。すらすら読めないのが辛くって。探偵役のくまんばちこと斗志八氏が思ったより行動的です。読む前は安楽椅子探偵を想像していたもので少し驚き。しかし、短編集にしては読み応え有りというか、とにかく難物でした。

  • 今私は怪我をして松葉杖をついているので車椅子の青年が探偵役なんですけど、前は介護する側の女の子の立場で読んでいたのが、今は青年の立場で読んでます。そして強い人だなあ、と思います。
    本当にこの人の作品は読みやすくて面白い。取り上げる問題も幅がとても広い。博学である。探偵の熊谷斗志八、通称熊ん蜂がとても魅力的です。足が不自由なことを受け入れて新しい生き方をしています。短編がたくさん収録されているのでずいぶん熊ん蜂と時間を過ごした気がします。

  • 相変わらず短編巧い。魅力的な謎の提示とそれに対する合理的な解決。長編になると目立ってくる文章とか構成の下手さが短編だと目立たないし、そうなるとこの人の魅力であるトリックの切れ味がいい感じに引き立っていると思う。だから素直に驚けるし、楽しめる。

  • 車椅子の毒舌名探偵くんのお話で連作短編集です。
    前に出した短編集の1編に出てたようです(覚えてないんだなこれが。あんまり好きじゃない読後感の短編集だったことしか)
    むぅ……なんだかちょっぴり気に入らない……
    同じ作者の<天才龍之介が行く!>シリーズは好きなんだけどな。
    デビュー作も面白かったのに。
    何が気に入らないのかわからないってなんだかもやもや(>_<)

    カバー・目次・扉デザイン / 泉沢 光雄
    オブジェ / Little Smith
    初出 / 『小説宝石』2001年2月号、2002年1月号・5月号。『本格ミステリ02』『異形コレクション マスカレード』『ザ・ベストミステリーズ2003』『21世紀本格』、書下ろし2本。

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著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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