fの魔弾 (カッパノベルス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075903

感想・レビュー・書評

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  • 再読。南美希風シリーズ。密室殺人に巻き込まれた友人を助けるために奔走。

  • このトリックでの殺人が実際にあったとしたら…本当に怖い…。

  • この柄刀一著"fの魔弾"、表紙がちょっと面白かった(写真)ので読んでみました。写真だと判らないかもしれませんが、この本カバーが半分までなんです。ただ、そこに意味はありません。
    さて肝心の内容ですが、小節が未来と過去に分かれていて、同時進行で同じ事件が語られていきます。でも個人的には「う~ん」て感じかな。かなり重厚な密室が出てくるのですが、トリックにはもうちょっとひねりがほしかったな。そういえば、タイトルの「f」て何だろう。


    KEY WORD>>fの魔弾/柄刀一著
    浜坂憲也はマンションの1室で倒れていた。しかも友人二人の射殺死体とともに。そしてドアには3つの施錠。この状況では犯人は唯一、浜坂となってしまう・・・。
    その無実を証明するために親友である南美希風はアメリカに向かうが、本人も絶体絶命の危機に・・・

  • 南美希風のシリーズ。しょっぱなから窮地に追い込まれている美希風に、俄然盛り上がってしまうサスペンス。まさに手に汗握る展開だなあ。もちろん主役だから大丈夫だろうという思いはあるのだけれどね(笑)。それでももう完全に目が離せない。
    ガチガチの密室トリック、これは見事だわ~。しかしこのトリックの凄さはなによりも、「記事にはできない」背景部分にあるのかな。たしかにこれは怖い。ものすごく怖い。まさに「皮肉に満ちていて、悪魔的」。

  • 死体が二つ、密室、中で意識を失って倒れる生存者。親友が巻き込まれた事件と、現在自分が巻き込まれようとしている事件が交錯しつつ、事件は解決へと向かっていく。美希風は親友の罪を晴らすことができるのか…!

    「きっとここを過ぎれば面白くなるんだ…!」と思いながら読み進めていたら読み終わっていたw
    ミステリとしてはよくできているんだろうし、こう、真面目にミステリやってて緊迫感もあるんだけど、不思議と盛り上がりに欠ける。友人が言っていたので納得したのは、「すっげーちゃんとしてるけど、キャラを地味にする天才」という言葉。なんか、言葉で説明されているキャラ設定と脳内イメージがうまく合わなくて、それが最後まで変な感じだった。
    でもラストの「カズヤの隠していた謎」は面白かったです。あーなるほどなーと思った。

  • 友情。そういう観点から読んだ。こういう距離がいい。いつもべたべたしてないといけない友より、よほどいい。信じている感じがいい。

  • 2005年3月2日読了

  • 裁判パートはなかなか面白かった。
    推理・捜査パートは微妙かな。物語としての厚みを増す部分が多いので、俺には冗長な印象だった。そこいらないよ、と突っ込みたくなる。
    サスペンスパートは……あまりドキドキしなかったので、サスペンスとしては上手く機能してないかなと。
    トリックは、盲点を突いたもので派手さはないけどハッとさせられた。これは面白い。

  • 南美希風シリーズ。<br>トリックが怖い…ドキドキしながら読みました♪

  • 密室の中で起こった殺人事件の容疑者になってしまい、今にも極刑にかけられようとしている友人を、南美希風が推理する。

    この本の特徴は
    ・事件が起こり、それを主人公達が調べ、推理していくパート。
    ・実際に事件と同じ環境で犯人に追い詰められた主人公が推理しながら生き延びようとするパート。

    その二つで構成されていること。
    方や友人の判決が出るまで時間が過ぎていく緊張。
    方や命を狙われ、犯人が刻一刻と近づいてくる緊張。
    二つのパートで緊張が演出され、手に汗握る緊張感を出している…。

    といいたいところだけど、前者のパートは関係ない話も多くてうざったく、後者のパートは緊張感が漂ってくるほどの描写もない。なんか伝わってこない。とりあえず死ぬかもしれないからヤバイぐらい。

    主人公の名前も「美希風(みきかぜ)」って名前なのがやたら気になる。登場人物で唯一浮いた名前で、そのわりに主人公として目立つ個性もない。多少頭の回転が速いだけな気がする。
    そして登場人物もキャラ萌えの様な片鱗を見せるが中途半端。なんか真面目にやるか、もっと個性を出すかして欲しい気がするナァ。

    でも、容疑者にされた人の奥さんの葛藤とか弱っている感じとかはよくかけていると思う。
    ただし、いらないっちゃぁいらないんだよね。

    とりあえず事件に関わる人の心理描写なんかは色々書いているから、ヒューマンドラマとして読んでいくと面白いのかもしれません。

    トリックは難しすぎて、推理するとかそういうのじゃなかったな。推理ヘタレの人間としては。

    表紙のデザインは好き。

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著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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