- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334076665
感想・レビュー・書評
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またもや法月綸太郎シリーズ。
星座とギリシャ神話を題材にした短編集。
星座とギリシャ神話はどちらも私の通ってきた道なので事件部分はもちろんのこと各話冒頭のうんちくも楽しく読めた。
通常の法月綸太郎シリーズと異なりしばりがあるから多少強引な部分があるけど、各話の舞台が異なるので飽きずに読めた。
登場人物の細かな心情というよりもパズルを解く楽しさを味わうような作品だと思った。
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全六篇、バラエティに富んでいて、面白く読めた。文量も適度で気楽に読めた。
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面白かったです。
が、やはり長編が読みたい。
ギリシア神話、結構残酷だったり皆欲まみれだったりしますよね…あとゼウス結構やりたい放題…ww
そんな神話がベースになっているだけあってなんだかやるせないお話が多かったような気が。
そして飯田さん大活躍ですね!キューピーさん!!笑 -
20160930
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星座が強引
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探偵法月綸太郎シリーズの短編集。黄道十二星座に纏わるギリシャ神話をモチーフにした殺人事件が6つ収録されています。作品ごとの出来にバラつきがあるのは残念ですが、ちょっとした推理クイズが楽しめる一冊だと思います。
【ヒュドラ第十の首】と【ゼウスの息子たち】が良作です。どちらもフーダニットものですが、前者は消去法がロジカルで、犯人も意外性があって秀逸です。後者は双子座らしい『双子ネタ』。出し尽くされた感があるネタですが、ミスリードと手掛かりの出し方が絶妙です。平易な本格ですが、著者のセンスを感じさせる作品だと思います。 -
法月綸太郎シリーズではあるんだが短編だとやっぱちょっと物足りないものが。
エピソード的にはしいて言えば「表題作」かなあと。 -
図書館より
推理作家で探偵法月綸太郎が、星座が絡む6つの事件に挑む短編集。
面白かったのは「ヒュドラ第十の首」なぜ犯人は犯行現場で必要以上に手袋を付け替えたのか? という観点から推理が進むのですが、まさにパズラーという感じの短編ミステリでした。綺麗なロジックで読んでいて満足です。
「冥府に囚われた娘」は巷で流行する都市伝説が殺人事件と結びついて……という話。
怪談めいた出だしからの実際の事件の推理に移り、さらに一仕掛けも仕掛けられていて、この短編集の中でちょっと変わった趣向からのアプローチだったのがよかったです。
著者のことばにある通り、気楽に読んで愉しめる、ミステリー短編集でした。 -
黄道十二星座をモチーフにした連作ミステリ集の前半戦。それぞれの事件が元ネタとなるギリシャ神話をなぞりながらも、擬似ダイイングメッセージに暗号解読、双子、昏睡状態の友人からきたメールの謎など、実にバラエティに富んでいるところが魅力。反面、一本一本の短さ故か、いくつかのケースにおいて、解決のための重要な鍵を知る人ぞ知るネタに投げてしまっているケースが散見されるのが気になります。お気に入りは「牡羊座」。本文欄外のあまりにも目立つ場所に、堂々とヒントがぶら下げられているにも関わらず、まったく気づけませんでした。悔しい!
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[牡羊座]ギリシャ羊の秘密
[牡牛座]六人の女王の問題
[双子座]ゼウスの息子たち
[蟹 座]ヒュドラ第十の首
[獅子座]鏡の中のライオン
[乙女座]冥府に囚われた娘
12星座のうち、前半6つに関連する話。
各星座の謂れが紹介されてて、ギリシャ神話の観点からも楽しめる。
こんな事を言ったら怒られるかもしれないけど……
ゼ ウ ス 自 重 し て 下 さ い
もぅ、やりたい放題です。
さてさて、作品ですが。
面白かった!
法月親子、好きだなァ。
些細な事ですが、
綸太郎さんがお父さんに常に敬語であるのが微笑ましい(´v`)
作者の思惑通りというか、私は思い込みが激しいので、
よくトラップに嵌まる。
『ゼウスの息子たち』は、まんまとやられた
(ノ∀`)
『鏡の中のライオン』に以下の表記がある。
「獅子座の人間にとって、人生はドラマだといわれる。自己中心的で目立ちたがる言動も、退屈な日常を嫌い、ドラマティックな人生をエンジョイしようとする素直な気持ちの表れに他ならないのだと」
……彼は獅子座なのかもしれない。
(。-`ω-)ンー
殺人事件なんて突き詰めるとみんな切ないモノだろうけど。
『冥府に囚われた娘』はとてつもなく切ない。
色んな人、うかばれないね。
(2013/3/11 読了)