旧約聖書入門―光と愛を求めて (光文社文庫)

  • 198人登録
  • 3.50評価
    • (12)
    • (15)
    • (40)
    • (2)
    • (1)
  • 16レビュー
著者 : 三浦綾子
  • 光文社 (1984年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334700720

旧約聖書入門―光と愛を求めて (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • (09.20.2017)

    個人的にはすごく良かった。特にロトの話は、想像力と文章力の高さに、さすが作家だなと感心した。
    彼女の信仰観を受け入れられない人もいるだろうが、同じ女性として、一人の弱き人間として共感できる部分がすごく多い。

  • まずこれは入門という言葉から連想される旧約聖書の解説書ではない。教養として聖書を学ぼうと手にとって見たが、看板に偽りありで大いに肩透かしだった。
    聖書の読み方やあらすじでなく、聖書のエピソード(最低限の解説はあるものの、一見さんには不親切)を根拠に、「いかに神は偉大かキリストは偉大か。神の僕としてどう生きていくか」と道を示す内容。教導書といったほうが正しい。

    内容についても今の自分には全く琴線に触れなかった。
    世の幸福も不条理も全てヤハウェの配剤。だから在るが儘を受け入れなさい。そんな思想はたしかに安寧を得られるが、神の無謬性を微塵も疑わない生き方の中では、人間は家畜並みの尊厳しか得られないように思える。運命に抗ってきたからこそ人間は文明を進歩させてきたのではなかったか?

    いや、それ以前に聖書もまた文明と文化の産物であり、不完全な人間によるものだという前提を見ないふりして聖書とそこに書かれる神を万能と奉ることは自分にはどうしても出来ない。

    結局理性で考えるではなく信仰で感ずるが大事だということだろうけど、少なくとも今の自分に宗教は学問と文化以上の意味を持たないようだ。もっと人生を経れば変わるのだろうか。今はわからない。

  • 聖書のとっかかりには丁度いい

  • 『旧約聖書』の中のエピソードをいくつか取り上げ、そこに著者が読み取った信仰のあり方が語られる。

    「旧約聖書は絶対におもしろい」という著者は、聖書の中のさまざまな登場人物に人間の「弱さ」を鋭く指摘するとともに、彼らに限りない愛を注ぐ神の偉大さへの思いを語っている。

  • 旧約聖書への理解が深まりました

  •  聖書はそれを宗教書として読むか歴史書として読むか、つまり信仰として読むか文学として読むかによりその受け取り方は大いに異なるだろう。聖書のエピソードに現れる明らかな矛盾を疑いで見るか、隠喩として見るか。進化論や宇宙論との明らかに対立することが明らかになった現在、聖書はむしろその物理的、生物的な矛盾を無視して、そこの人間ドラマの示すものだけに注目することができる。

  •  旧約聖書は、『パンセ』が全く理解できなかったので、やはり勉強しないといけないと思っている。

     阿刀田高さんの入門書は、コミカルで楽しい本だったが、三浦さんの本はくそまじめ。

     自分が高校生の時に『塩狩峠』で感動したときの、三浦さんのきまじめさとまったく変わっていない。

     こういう純粋な信仰心には正直あこがれる。

    ①わたしの目的は、とにかくつたなくても、あるいは誤っていても、旧約をあまり読んだことのない人が旧約聖書に興味を持ち、よみはじめてくだされば達せられるわけである。(p274)

    ②わたしたちの人生には「なぜこんな目にあうのか」という問いに、答えの得られぬことが多い。また、疑問が多い。その時、このヨブ記を読み、神の限りない力を知り、信仰とは神への全き信頼であることを改めて知るならば、それは実に大いなる幸いであると思う。(p213)

     大震災でなくなった方、福島原発で苦しんでいる方々の思いと、このヨブ記の教えとどうすりあわせていったらいいのか。ヨブ記から読んでみたいと思う。

    ③わたしたちの人生には、どうも、神のすることがわからないということはある。が、わかりはしないが、それは神の計画の中では正しいことなのだということだけは信じたいと思う。(p116)

     今、国難にあっている時に、どうして心の平静を保つのか、その保ち方が問われているような気がする。人ごとと整理するのではなく、自らの問題、被害ととらえつつ、前向きの力をどう振り絞るのか、これが今の自分の課題です。

  • 素朴な疑問、牧師や神学者などの解答、そういわれてみれば確かに、そういえばこんな話がありました、という具体例。
    前半はいいんだけど、後半にちょっとついていけず。一部の人物を誇張したりとか、ヨブ記での神とサタンのやりとりスルーしたり、旧約聖書で戦争の愚かさを説くとか。戦争の多さをネタに愚かさを説くならまだしも汝殺すなかれをベースにするのはちょっときついんじゃ。異教徒は人間じゃないって断言するならいけるだろうけどさ。
    著者はクリスチャンだから基本的に新約が大前提の旧約なんだろう。そういった意味で同じ聖書を読んでるつもりでも、人によって全然ちがうストーリーが紡がれてるんだなあっと勉強になった。

  • クリスチャンである三浦綾子による聖書入門。高所からの解説ではなく、ひたすら「私だったらどうするだろうか」という視線で書かれ読みやすい。信仰への入口としても最適。

  • 大学のキリスト教学のレポート教材でした。せっかくなのでここにも一部を。著者三浦綾子が、旧約聖書を一部抜粋しながら私見も交えつつ解説した本である。病床で書いているため、苦難からの救いなどには特に力がこもっている。聖書は教典であるから、真理を見つけるための手引書は必要なのだ。口語体であり、著者の実体験などをふんだんに取り入れているためタイトルから想像するよりもかなり読みやすい本であった。

全16件中 1 - 10件を表示

三浦綾子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
デール カーネギ...
三浦 綾子
有効な右矢印 無効な右矢印

旧約聖書入門―光と愛を求めて (光文社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

旧約聖書入門―光と愛を求めて (光文社文庫)のKindle版

旧約聖書入門―光と愛を求めて (光文社文庫)のKindle版

旧約聖書入門―光と愛を求めて (光文社文庫)の新書

ツイートする