灰の中の悪魔 (光文社文庫 あ 1-35)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334711672

感想・レビュー・書評

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  • バレー部エースの由利子、役者志願の旭子、富豪の令嬢・香子。花園学園に通う3人組は、それぞれ一芸持った高校2年生。平和なはずの学園に突然謎の脅迫事件が起こった。香子は犯人と間違われて同級生に襲われ、バレー部のキャプテンも脅迫された。由利子たち3人は、真相究明に乗り出すが…?傑作シリーズ第1弾。

  • 中学の頃赤川次郎にハマってたなーと懐かしく思いました。この悪魔シリーズと爽香シリーズは数年前まで集めてたんです。久しぶりにまた読みたくなってきました。が、一体どこにしまったのか行方知れずです……。
    こんなのありえないデショっていうのが楽しく読めるのが赤川作品の面白さだと思います。
    特に悪魔シリーズは主人公トリオの各役割付けがはっきりしてて、彼女たちたちがそれを外さずに活躍してくれるので時代劇を見ているかのような安定感です。
    いじめや万引きや脅迫といった気が滅入るような題材も、重い気分になることなく3人が解決してくれるので読後感も良い。ご都合主義かもしれないけど、じっくり浸りたいならいくらだってそういう作品はあります。でも、さらっと気分良く読めるのは赤川作品だけじゃないかなと思います。

  • 由里子、旭子、香子の高校生三人の素人探偵。元気のない生徒のまわりで次々起こる事件を追って奔走する。母子の名乗りと裏にひそむ事件の解決。ありえないところが、思い切りがよい。解説:黒津均。

  • 悪魔シリーズ(一応)1作目。
    本当の1作目は『青春共和国』に収録されている、鏡の中の悪魔。

  • バレー部エースの由利子、役者志願の旭子、富豪の令嬢・香子。花園学園に通う三人組は、それぞれ一芸持った高校二年生。平和なはずの学園に、突然謎の脅迫事件が起こった!女子高生探偵たちの推理が冴える、ちょっと変わった物語。

    主人公が三人の女の子たちというところに、今までにない推理小説の形を見た気がしてとてもおもしろかった。
    テンポよく進められる物語や、濃すぎる特徴を持った彼女たちの個性に笑わされ、あっという間に読んでしまった。
    ミステリーも、捨てたものではないなと思った。

  • 悪魔シリーズ第1弾!
    とにかく主役3人組が魅力的。特に桁外れのお嬢様香子ちゃんのやることが大胆で爽快!かっこいい!

  • 赤川次郎氏の作品はとても読みやすいのが特徴ではないでしょうか。

    雰囲気の明るい作品が多く、読み終わった後に暗くなってしまうような作品は
    赤川次郎作品にはそう多くないのではないように思います。

    この作品も、元が高校生向けということもあるのか、
    とても明るい雰囲気で読みやすくできていると思います。

    かといって、扱っている内容自体はそんなに軽くもないものなのです。

    その辺りが赤川作品の面白いところというか、魅力なのでしょうか。


    この本をはじめとする「悪魔」シリーズ、結構古いシリーズのようなのですが、
    今月、また復活し連載開始されているそうです。

    ………

    「――ねえ、運転手さん」
    「なんでしょう?」
    「あの子を拾った車を尾行できる? 気付かれないように」
    「もちろん」
    「じゃ、お願い。私も友人の一人だから、助けたいの」
    「危険でございますよ」
    「私、元は番長だったの」
    「では、大丈夫ですね。――ここで車が来るのを待ちましょう」

    ………

  • 悪魔シリーズ。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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