犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫 ひ 6-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334718268

感想・レビュー・書評

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  • 比較的、最初の段階から「何かこの話裏がありそうだ」というのを匂わせてるので話の全体図や事件の真相が掴みやすい(若干オチが読みやすい)部分はあるものの、丁寧な登場人物の心理描写が用意されてるので読後の「しっくりくる」感があって良い。
    星3.9くらい。

    「小さな故意の物語」「闇の中の二人」「踊り子」…切ない。

  • 本棚にあったので再読。おもしろかったー

  • 踊り子が切なくて、印象的だったなあ

    最後の話は一度読んだだけじゃ整理できなくて、2回目読んでやっとなんとな〜くわかってきて、もっかい意識して読み返したらいいのかもと思うけれど、誰か解説してほしい笑

  • 短編でもエグさ、切なさを十分に感じられる。
    「踊り子」「さよならコーチ」が好き。

  •  後味の悪い作品が多い短編集。東野氏の短編集の中では一番好きな作品。短編集のあらすじは記憶に残らないことが多いが、本書はどれもほぼ覚えていた。特に最初の3作品が印象的。『小さな故意の物語』は、小さな悪意を抱いてしまった彼女はせめてもう少し呵責に苛まれて欲しかった。『闇の中の二人』も『さよならコーチ』も自分勝手な登場人物に気分が悪くなる。『白い凶器』の犯人には同情する。喫煙者には申し訳ないけれど、匂いがするだけで嫌悪を覚えるし、課長たちのせいにしたくなるのもわかる。

  • 東野圭吾の短編集でした。
    それも、どこかで聞いた話がいくつかあったので、なぜ?って思いながら読み進めましたが、TVドラマでやったものが含まれていたんですね。
    うーん、残念。
    いつかはそうなるときがくるとは思っていましたが...

    さて、本作には以下のストーリが収録されています。
    ・小さな故意の物語り
    ・闇の中の二人
    ・踊り子
    ・エンドレスナイト
    ・白い凶器
    ・さよならコーチ
    ・犯人のいない殺人の夜

    いずれの話も、単なる推理小説や謎解きではなく、ミスリードを誘う語り口に加え、読後に切なさが残る人間心理のドラマで、東野圭吾っぽくてよかったです。
    短編集はやめようっと思っていたのですが、見直しました(笑)

    このなかでテレビで見たと思うものは
    「小さな故意の物語り」と「さよならコーチ」と「エンドレスナイト」です。
    DVDを確認したら、本作品から5つも放送されていました。

    本作の中で一番悲しく寂しいのは
    「踊り子」
    少年の初恋?がこんな結果に終わるとは、とても悲しい物語でした。
    また
    「さよならコーチ」
    も悲しい物語で、最後のどんでん返しが、とても良い。悲哀の残るラストでした。
    さらに、よくわからず、最後のページを何度も読み直したのが
    「犯人のいない殺人の夜」
    ちょっと複雑で理解するのに時間がかかりました。
    しかし、これが、一番東野圭吾っぽくて好きです。
    結局のところ、「悪人はお前かぁ!」っていうところがいいですね。

    そんなこんなで、短編集でも良い作品があることを認識できました。
    片手間で読めるのも良かったです。
    お勧めですが、DVDがあるならそっちを見たほうが面白いかも..

  • 短編小説。
    あ~なるほど。そうきたか。
    そんな感じの展開が続き、それぞれ違うストーリーなので楽しみながら読めました。
    でも、少しだけ物足りない・・。
    そして、ゾゾゾッと背中に悪寒が走るような話もあったので(ミステリーというか、、、ね。)☆4つ。
    短編も良いけど、やはりまるごと1冊読みたい。
    個人的には、「闇の中の二人」、「さよならコーチ」と「犯人のいない殺人の夜」が好きでした。

  • 初めて買った東野圭吾さんの短編集がこれでした。
    だからどのお話も印象に残っています。中でも特に
    「小さな故意の物語」と「踊り子」が好きです。

    小さな故意の物語は、タイトルが好きです。お洒落な感じ。
    モテる女の子も大変なんですね。

    踊り子のラストは衝撃的。孝志くんが真相を知らないままでいる
    ことを祈るばかりです……。

    まさにどの作品も『犯人のいない殺人の夜』なのです。

  •  些細な出来事や思惑で殺人が起こったり、自殺に追いやってしまうということが根底にある七つの短編集からなる。基本的にどれも後味が悪い終わり方をするものばかりだが、個人的には思春期の繊細で残酷な心理描写が印象的な「小さな故意の物語」、煙草による副流煙がきっかけで連続殺人が起こってしまう「白い凶器」、女の執念がこれでもかと描写された「さよならコーチ」が面白かった。

  • 短編集で期待してなかったけど、どのストーリーもこの短い中で最後に「え!」って驚く結末があって楽しかった!!
    最後の話がタイトルになっているだけあって一番驚きの結末なんだけど、ちょっと分かりにくかったかも。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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