- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334722630
作品紹介・あらすじ
『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『ブラック・ジャック』『火の鳥』…etc.30年以上に亙って、子供たちに夢を与えつづけ、亡くなった今も、不動の人気を保つ天才マンガ家・手塚治虫。マンガ文化に革命を起こし、世界中のクリエイターに影響を与えた"マンガの神様"が、自ら創作現場を語った。手塚ファンのみならずマンガ好き垂涎の一冊。
感想・レビュー・書評
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風呂でちょっとずつ読んでいる。
漫画を描く行程というのはだいたいどんなものか。本書の厚みから、その上澄みをさっとすくうような内容だと思って買った。が、ちがった。手塚治虫は茶化しながらも本気だ。あの世の手塚治虫に謝りたい。自分に匹敵するようなライバルをみずから作り上げようとしている。惜しげもなく技術のエッセンスを伝授しようとしている。その密度に今、深く深く深く感動している。
私たちはいつから出し惜しみするようになったのか。いつからアイデアを金に換算するようになったのか。そして素人とプロを截然と分けるようになったのか。面白いものは面白い!手塚治虫よ甦れ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親と同居していた頃、押し入れから出てきた本。親が昔漫画家を目指していた頃に読んでいたらしい。核心をさらりと突く1冊。
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ただ漫画が好きだ、という気持ちだけでたくさんの漫画を書き続けた手塚先生。本書にこんな箇所があった。
(引用)だが、プロとして出発するには、際立った個性が必要となる。この、個性というものがどんなしろものなのか、描いている本人にはぜったいわからないのであって、これを掘り出すのは第三者だ。だから、自己満足に陥って、自信過剰のままマスコミ界へとびこむと、袋だたきにあって、都落ちとなる。(引用おわり)
「ぜったいにわからないのであって」というところが、ぼくには力んだ声で聞こえた。つまり、先生にもそれはわからなかった。もしくは知らんぷりして、まっくらな道(未知!)をただ「マンガが好きだ」という気持ちだけでもって、進んだんじゃないだろうか。
そんな先生が、漫画ではこんなこともあんなこともできる、こんなにも面白い!と煽ってくる。ぼくたちに教える振りをしながら、漫画の可能性を改めて探っているのではないかとすら思える本書はともすると押し付けがましいくらいだけれど、その熱意が少しでも感染すれば描き切れなかった物語にエンドマークがつくかもしれない。 -
これだったかな?
手塚先生の著書をボロボロになるまで読みました。
子供の頃はピアニストと漫画家の兼業をやりたいと思ってましたが見事に両方とも挫折しました。 -
酔っ払った米兵に殴られた話、深いな。
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落書きくらいから楽しみたい
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<目次>
まえがき
第一章 絵をつくる
1 漫画は落書きから始まる
2 漫画の道具 選び方と使い方
3 顔の描き方から構図まで
第二章 案(アイデア)をつくる
1 「案」を考えるためのふたつの方法
2 「おかしさ」をつくる六つの要素
3 漫画アイデア問題集
第三章 漫画をつくる
1 物語の考え方
2 主役を決め、台本を書く
3 人物の表情や動作から風景まで
ふろく − 漫画が描きたくなった人へ
あとがき
解説 夏目房之介
2016.12.08 朝活読書サロンで紹介を受ける。
2018.01.26 戦略会議で聴く。
2018.02.04 2018年1月の読めなかった本
2018.02.08 読書開始
2018.02.18 読了 -
2018.9.19
構成ができない -
チビ1号、移動図書館にて
※本当は『まんがの書き方』(梧桐書院)だったがなかったので。