毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

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著者 : 大沢在昌
  • 光文社 (1998年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334726560

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一匹狼の凄腕刑事・鮫島が主人公の新宿鮫シリーズの第2作目です。
    台湾の刑事・郭はかつての同僚で、今はプロの殺し屋である毒猿事、劉を追って日本に旅行を装いやって来て、そこで鮫島と出会う。
    そして殺し屋・劉は自分を裏切ったかつての雇用主・葉を追っている。
    この三人の台湾人の因縁を中心に物語は進んでいく。
    特筆すべきはアクションシーンの迫力と、殺し屋・劉の殺し屋としてのプロの仕事っぷりがリアルに描かれているところです。
    非常に読み応えのある作品でした。

  • 前の巻より圧倒的に面白い。後半の内容は現実ばなれしているが、まったく気にならずに引き込まれていく感じ。無駄がなく、テンポ良く読める。

  • ファンにはたまりません。

  • 新宿鮫シリーズの中で一番痛く、怖くなった!実際に自分が拷問されているかのような表現。でもそれがあるから、ハードボイルドが成り立ってる。

  • 歌舞伎町のキャバレー「ローズの泉」で、店長の亜木という男が、店で働いていた中国人の楊という男に殺害されます。この店で「奈美」という名前で働いていた清娜は、日頃から亜木に酷使されていた楊に同情し、彼を助けようとしますが、亜木と交流のあった暴力団員の安井に疑いの目を向けられることになります。

    一方鮫島は、台湾からやってきた刑事の郭栄民という男と知り合います。彼は「毒猿」と呼ばれるプロの殺し屋を追って日本にやってきました。毒猿は、かつて彼を雇った台湾マフィアのボスである葉威に裏切られ、復讐のために、日本のヤクザを頼って来日した葉威を追ってきたのです。

    殺し屋の毒猿とヤクザ、警察の三者が織り成す起伏のあるストーリーもさることながら、どこか似たところのある鮫島と郭の2人の間に信頼が生まれていくところがおもしろく読めました。前巻以上に男が憧れる鉄板ネタをブチ込んできたという感じがします。

  • シリーズ2作目。2作目はだいたいが前作より面白くないよなと思いながらも読み、中盤までは物足りなさを感じたが、後半から楽しくなってきた。
    台湾で騒ぎを起こしていたヤクザと殺し屋が日本に来ており、それを台湾刑事が追う。台湾刑事と出会った主人公もその件に関わっていき、新宿でまた大事件となっていく話。
    「濃い新宿の空気」、「何かにすがりたい」、「新宿に暮らす頼りのない女性の感情」、「孤独な新宿」を感じる。
    死地に赴く主人公の気持ちはよく分からず、もう少し心理描写的説明がほしかったな。いや、いくら説明してもらっても私には分からない世界なのだろうな。

    【学】
    元のレートを調べてみた1元が17円

  • 今の新宿を先取りした感じ。構成が実際的で、人物に魅力がある。先が割と早く読める。

  • シリーズ第一作の前作を読んで、ハードボイルドって思ったよりソフトなのね~って思ったけど、今作は暴力シーン、惨殺シーンも多くて、イメージ通りのハードボイルド。
    というのも、主人公である鮫島は今回脇役に徹していて、ストーリーの軸は3人の台湾人。

    台湾の暗黒部分を牛耳る男。彼に雇われていたが手ひどく裏切られた殺し屋。若かりし頃殺し屋とは親友だった台湾警察の刑事。
    殺されたくない男。復讐を遂げるためだけに生きている男。殺し屋を生きて逮捕したいと願う男。

    日本のやくざでないのがミソ。
    台湾のやくざが日本のやくざに匿われるのだけれども、日本のやくざは命のやり取りに対する覚悟がどうにも甘い。
    技術より知力より情緒で動く日本のやくざたちは、手もなく殺し屋・毒猿の餌食になっていく。

    鮫島は、たまたま知り合うことになった台湾の刑事とともに、事件を拡大させないために奔走する。

    物語はその鮫島の視点と、毒猿によって事件に巻きこまれていく奈美の視点で書かれている。
    毒猿がなにを考えているのかは最後まで明かされないが、それでも彼がどんな思いで復讐に向かっているか、淡々とした行動の奥にどれだけ熱い心を持っているかが痛いほど伝わってくる。

    熱く交差する台湾の人たちの思いを知りながら行動する鮫島の、ひたむきで誠実な行動が読んでいて心地よい。
    鮫島は危機に際して恐怖を感じることもなく前に進んでいくわけじゃあない。怖くて、動けなくなりそうで、そんな自分を鼓舞しながら前に踏み出そうとする。
    ごく当たり前の感情を持ちながら新宿を舞台にした闇に飛び込んでいく。そこがいい。

  • 大沢在昌さん初読了。殺し屋「毒猿」との対決を描いた新宿鮫シリーズの2作目。 鮫島警部、青木晶、奈美、郭、毒猿(劉陳生)と個性的な人物が多く、スピード感のあるサスペンスでした。

  • 毒猿と呼ばれる暗殺者の存在感が半端ない!
    主人公よりも毒猿がどうなるのか? 気になった。
    警察小説ですからかなり、ハードボイルドな展開です。

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歌舞伎町の女・奈美。孤独な彼女が心惹かれる外国人・楊は、謎の影を持つ男だった。一方、「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島は、完璧な「職業兇手」(殺し屋)が台湾から潜入していることを知る。「毒猿」と呼ばれる男が動きはじめた刹那、新宿を戦慄が襲う!鮫島は、恐るべき人間凶器の暴走を止められるのか?奈美の運命は…。

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