- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334726560
作品紹介・あらすじ
歌舞伎町の女・奈美。孤独な彼女が心惹かれる外国人・楊は、謎の影を持つ男だった。一方、「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島は、完璧な「職業兇手」(殺し屋)が台湾から潜入していることを知る。「毒猿」と呼ばれる男が動きはじめた刹那、新宿を戦慄が襲う!鮫島は、恐るべき人間凶器の暴走を止められるのか?奈美の運命は…。
感想・レビュー・書評
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鮫島最高!シリーズ2作目。すごく面白かった。源氏名と本名が異なっているという当たり前の事が分からなくて、少し混乱した。一気に読ませていただきました。このシリーズハマりそう。
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一匹狼の凄腕刑事・鮫島が主人公の新宿鮫シリーズの第2作目です。
台湾の刑事・郭はかつての同僚で、今はプロの殺し屋である毒猿事、劉を追って日本に旅行を装いやって来て、そこで鮫島と出会う。
そして殺し屋・劉は自分を裏切ったかつての雇用主・葉を追っている。
この三人の台湾人の因縁を中心に物語は進んでいく。
特筆すべきはアクションシーンの迫力と、殺し屋・劉の殺し屋としてのプロの仕事っぷりがリアルに描かれているところです。
非常に読み応えのある作品でした。 -
新作を首を長くして待っているスリーズ。
姿勢正しく読む作品! -
新宿に台湾から暗殺者が紛れ込んだ。鮫島は代打仕事で台湾からの観光客と名乗る郭と知り合う。郭は台湾の警部。それもかなりのエリート。かつての同僚であり、暗殺者になってしまった男を探しているという。日本と台湾、所属する国は違えど同じ警察官。鮫の旦那が郭さんに心開くのが意外だったが、うまがあったんだろうね。「あなたの背中、私、守ります」郭さんのこのセリフにぐっとくるものがあった。自分の行動を後悔し続ける葉とこれからを後悔しないために動く鮫島との対比の仕方に心動かされる。鮫島は覚めたように見えるが情に厚いんだよな。
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ファンにはたまりません。
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新宿鮫シリーズの中で一番痛く、怖くなった!実際に自分が拷問されているかのような表現。でもそれがあるから、ハードボイルドが成り立ってる。
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歌舞伎町のキャバレー「ローズの泉」で、店長の亜木という男が、店で働いていた中国人の楊という男に殺害されます。この店で「奈美」という名前で働いていた清娜は、日頃から亜木に酷使されていた楊に同情し、彼を助けようとしますが、亜木と交流のあった暴力団員の安井に疑いの目を向けられることになります。
一方鮫島は、台湾からやってきた刑事の郭栄民という男と知り合います。彼は「毒猿」と呼ばれるプロの殺し屋を追って日本にやってきました。毒猿は、かつて彼を雇った台湾マフィアのボスである葉威に裏切られ、復讐のために、日本のヤクザを頼って来日した葉威を追ってきたのです。
殺し屋の毒猿とヤクザ、警察の三者が織り成す起伏のあるストーリーもさることながら、どこか似たところのある鮫島と郭の2人の間に信頼が生まれていくところがおもしろく読めました。前巻以上に男が憧れる鉄板ネタをブチ込んできたという感じがします。 -
シリーズ2作目。2作目はだいたいが前作より面白くないよなと思いながらも読み、中盤までは物足りなさを感じたが、後半から楽しくなってきた。
台湾で騒ぎを起こしていたヤクザと殺し屋が日本に来ており、それを台湾刑事が追う。台湾刑事と出会った主人公もその件に関わっていき、新宿でまた大事件となっていく話。
「濃い新宿の空気」、「何かにすがりたい」、「新宿に暮らす頼りのない女性の感情」、「孤独な新宿」を感じる。
死地に赴く主人公の気持ちはよく分からず、もう少し心理描写的説明がほしかったな。いや、いくら説明してもらっても私には分からない世界なのだろうな。
【学】
元のレートを調べてみた1元が17円 -
今の新宿を先取りした感じ。構成が実際的で、人物に魅力がある。先が割と早く読める。
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毒猿と呼ばれる暗殺者の存在感が半端ない!
主人公よりも毒猿がどうなるのか? 気になった。
警察小説ですからかなり、ハードボイルドな展開です。 -
新宿鮫に劣らず面白い!
しっかり展開していく上に緊迫感もある。
そして人物描写の上手さは相変わらずで、1人1人の魅力がたっぷり。特に郭と楊にはなぜか惹かれるものがある。
鮫島が脇役に回りつつ、それが功を奏しているのは間違いない。 -
久々に再読。
新宿鮫シリーズは出版されると同時に読んでいて、ワクワクしていたシリーズの1つでした。
また読みたいなぁ~と思っていたのが、このシリーズ2作目にあたる「毒猿」。
よかった~~!涙がでましたよん。
やっぱりこのシリーズの中では一番いいよなぁ。
歌舞伎町を舞台に中国マフィアなどを絡めた作品は、今でこそ馳星周が有名というか、そのノワールな世界を広めていますよね。
それはそれで馳氏の作品は好きです。現代的だしね。
でも、同じ土俵にたった作品ですが、大沢氏の世界には救いがあるんですよん。
読んだあとホっとするというか。
なにもハッピーエンドばかりがいいとは言いませんが、やっぱ最期には、この世はそう悪くないよ~という気持ちで終わりたいなぁ~と私は思うんです。
本書では復讐をするために台湾から乗り込んできた殺人マシーンならぬ殺し屋やそれを追ってきた台湾の特殊警官などなどが絡み合い、流れが早くスリリングな仕上がりになっています。
ラストはウルルンもの!!
シリーズですが、1作目を読まなくても大丈夫ですよん。本書はオススメ! -
新宿鮫第二弾。
今読むと少し古い感じがするけど、面白いのは間違いない。
第三弾も読まねば。 -
再読。
新宿鮫シリーズ第2弾。シリーズ最高傑作とも言われる作品。
台湾から来た殺し屋「毒猿」と郭刑事、毒猿に魅せられた奈美の織り成す物語。鮫島はむしろ脇役。
毒猿も郭も鮫島も、鮫島の上司の桃井も格好良過ぎて切ない。
(図書館)