血まみれのマリア: 長編悪漢小説 (光文社文庫 あ 29-2 きんぴか 2)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1331
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334728588

作品紹介・あらすじ

ピスケンが恋をした。お相手は、「血まみれのマリア」こと阿部まりあ。泣く子も黙る救急救命センターの看護婦長で、今まさに息絶えんとする重体患者を救うこと数知れず、の奇跡を呼ぶ女だ。あまりに意外な組み合わせに、驚きのあまり絶句する軍曹とヒデさん。一途で不器用なピスケンは、マリアのもとに通いつめるが…。悪漢小説の金字塔、佳境の第2幕。

感想・レビュー・書評

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  • 血まみれのマリアはプリズン・ホテルにも出てくる重要なサブキャラクター。
    どちらが先かと調べてみたらプリズン・ホテルの方が初出みたいです。何れにせよすごいキャラなので、もう一度使ってみたかったのでしょう。
    悪漢小説でありながら、どうも悪人が出てこない。主人公の三人もどこか憎めないし、その三人の敵役も妙に真面目だったり、優しかったり。でも中途半端な感じは少なく、思いっきり楽しめる作品です。

  • やはりかっこいいなー全員。血まみれのマリアかっこよすぎやろ。
    しかし、やっぱりデビルとエンジェルがどっちがどうなんかよおわからん・・・(笑)

  • 「血まみれのマリア」と
    ピスケン再会からのやりとりは
    笑いあり、涙あり、
    まさしく、軽快、痛快!
    畳みかけるようなストーリーは
    さすがのひと言!
    それにしても
    金融も医療も、
    表もウラも知り尽くす
    恐るべき作家“浅田次郎”
    この作品もオススメ!

  • 2021.06.03 図書館

    1巻に続き、短編で読みやすいからずーっと読んでられる。

    3人の人間関係がとにかく良い。
    全く交わらない性格なのに、根本は同じで、お互いに尊重してる。
    理想的な友達関係。

    そしてみんな自分と関係のないことでも、仲間のために自分の力を惜しみなく使ってる。
    あたりまえのように!

    尊敬してされて、が大きいんだろうな。
    憧れる。

    ハッカーのエンジェルが大好き。
    と思ったら今回のハッカーはパパだった。
    そこでも匂わせ程度の演出で、とにかく過剰な状況説明がないところが好きです、浅田次郎。

    で、解説なに?(笑)
    なんで3巻の内容を語っている………?
    意図が不明すぎた。
    2巻に収録されますって聞かされてなかったのかな?
    2巻の解説で3巻のネタバレされた。わけわからん。

  • マリア、<天使>、瀬古半など、サブキャラクターが活きている。

  • 恋愛編の第2巻
    ピスケン&マリアの純情がよい。女のために変わる男って好きなんだな私。
    「こうして下せえって拝んでいるうちはどうにもかわりゃしねぇ こうすっから見てて下せえ と神仏に誓って初めて変わるてぇもんだ 人生そんなもんだぜ」
    って名言!
    私も見習う!!自分で動かなくっちゃ!!

  • 真夜中の喝采に羽生結弦。

  • 浅田次郎の小説には不思議な魅力がある。
    考えさせられたり、笑わされたり。

    この本を手に取ったのは、長編「悪漢」小説と銘打たれていたからだった。

    ただ読み進めていくと、短編集で、3人の主人公(ヒーロー)があらゆる事柄に巻き込まれ、巻き込んでいく物語だった。

    でも読んでみると、短編集みたいな本で、少しがっかりした。ただそこは浅田次郎。各物語で時に考えさせられ、時に笑わされることによって、自然と自分が主人公たちに引き込まれていく感じだった。

    自分の信念に一心に向かう三人の生き方にとても引き込まれる本だった。

  • 浅田次郎お得意のコメディヤクザもの、あいかわらずの高品質人情もの

  • 入院している新見総長が好きです。いいなぁ。この人の、若い頃の話が知りたい!

    巻末の解説については、大きな疑問が…。
    なぜ、三作目の解説をしているのでしょう?少し触れるという程度ではありません。出版社が二作目と三作目を間違えて印刷したのかと思ったほどです。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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