こんなにも恋はせつない (光文社文庫 に 13-19)

著者 :
制作 : 日本ペンクラブ 
  • 光文社
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本棚登録 : 573
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736149

作品紹介・あらすじ

さまざまなコクと毒を持つ美酒の味わい…極上の恋愛小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 本の装丁と本のタイトルだけを見ると、高校生から20代前半くらいの未熟な女性の男性に翻弄される少々うんざりするような内容を想像していましたが、全く内容は違いました。大人の女性が描いた、複雑で不思議な恋の短編です。確かに恋はせつないものだと思わせる内容です。

  • 2022.6.29(図書館)

  • 恋愛小説アンソロジー…日本ペンクラブ編

    唯川恵さんが選んだ恋愛小説の数々。『さなざまなコクと毒を持つ美酒の味わい…』(裏表紙より)

    江國香織、川上弘美、小池真理子、高樹のぶ子、田辺聖子、藤堂志津子、林真理子、森瑶子、山田詠美、唯川恵さんらの10篇。贅沢な味わいではある。

    文芸雑誌が売れなくなって、こんなアンソロジーではどうかと出版社は思ったのか、流行るのか。

    ふと思いついて読んだのだが、初めは少々しつこいかなとうんざり気味ではあった。が、やはり引き込まれてしまった。

    唯川さんが『まるで恋愛に柔らかく首を絞められるように、恍惚と恐怖に揺れる女性たちが登場するということで、心惹かれた作品』とおっしゃっるようにコクがある作品群なのだ。

    田辺聖子さんのはどの作品があるのかとの興味が満足させられたとともに、やはりさ。あっさり味がよろしい、ほっとした。

    いちばんおいしかったのは(私としては「へえー」と思う、印象として極こってりの作家だったので)森瑶子さんの『アンフィニ』。昨日のような、明日のようなたよりない恋。意外性も好きだ(どんな意外性かはネタばれになるので)。アンフィニとは香水の名。

    さっぱり派か、こってり派かは個性、そのときの気分、年代ではないなー。
    こんな読みかたもたまにはいい。

  • 「もしかしたら、人生に恋愛などなくても少しも困らない人もいるだろう。それはそれで構わないし、正直言えば、羨ましいくらいだ。まったくもって恋愛は割に合わない。割に合わないと知っていながら、どういうわけか人はまた、性懲りもなく恋愛に足を踏み入れてしまう。」

    裏表紙の言葉に、惹かれました。


    自分が自分でないような気がして、でもそれは自分で。
    そんな狂気を、私はどうやって操ればいいのだろう…。

  • 暗い恋愛の話が多かった。でもそれが良かった

  • 恋の切なさ?あまり感じない話しだなぁ。それぞれ作家の作風の違いを感じた。

  • タイトルに「せつない」と入っているだけに、ハッピーな恋愛ものではありません。
    そのことは理解の上に読んだのですが、あまりにも通常の恋愛から離れた設定のものが多かった。
    お目当ての作家さんの作品は好きではなかったけど、小池さんの「倒錯の庭」は安定の怖さだった。
    大昔に読んだ「墓地を見下ろす家」をなんとなく思い出しました。
    唯川さんの「月光の果て」もオチは想像の範囲内だけど、やっぱりジンときた。

  • あり得なすぎる話で、ちょっと残念だった。
    もっと入り込める恋愛の話がよかった。

  • 贅沢感が味わえ、かつお買い得な本。女性の「エロチシズム」がそこはかとなく、切なくなる作品たち。

  • 好きな作家の本はとても面白いです。

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