ダメな女 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736804

感想・レビュー・書評

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  • 村上龍の本は、私には合わない…とは思いつつも、たまに読んでしまいます。
    辛辣さにズキズキきてしまい、読むのが辛くなり、ムカつくー!
    でも、これは私がダメ女にいちいち当てはまるからであり、確かにもっともだな〜と思う事も書いてたり。
    時代背景がちと古かったけど、後半の方になってフォローが増えてきたかな?
    「ダメな女をイメージするのが困難なのは、本当にダメな女ばかりになると人類が滅亡してしまう(出産などにおいての本能的な危機感)からかもしれない」にちょっと納得。

  • 今の自分の状況とオーバーラップさせてしまう本。
    いや、タイトルみて、そうだったから読んだんですけど。

    村上氏いわく、「ダメな女だと気付いてない女が本当にダメな女だ」
    という論理展開なのですが、
    それに甘んじてちゃダメよ、というのも、一緒に言っていらっしゃる。

    つまるところ、自己研さんが必要ってことよね。
    誰かに「頼る」んじゃなくて、「甘える」ってことよね。
    しかも、上手に。

    誰かやり方教えてくれッ!!

  • 積読消化強化月間と称して、昔の本を引っ張り出してきた。

    10年以上も前に書かれた本で、援助交際とか、
    確かに古いところもあるんだけど、今もって日本の状況は
    好転していない。むしろ悪くなっているよねぇ。

    10年前に警鐘を鳴らしている人がいたんだ、
    と驚きました。

    村上龍は好きな作家。
    タイトル以上に面白い本だと思う。
    ただいかんせん、短いエッセイというのが読みつけない…。

  • カンブリア宮殿をずっと見てたけど、引越したことで見れなくなってしまって、それなら今年は村上龍の本をたくさん読もうと決めた。
    それで一冊目に選んだのが、この本だった。

    結論、村上龍は世の中の女性に対して好意的で、不安定な情勢のなか、女性の立場を心配してくれてるんだなーって思った。
    ダメな女を批判したい訳ではなくて、ダメな女にならなくていいって励まされてるような気がして私は嬉しかった
    ダメな女の話をしたい訳ではなくて、ダメな女にならなくても、知識を付けたりなんらかの手段で以てして、外に出れば幸せになれるのだと伝えてるだけ
    ただ、優しく伝えるだけじゃ理解してもらえるか分からないから、強くハッキリと伝えるために、ダメな女と言ってるんだろうな、て思った。

    村上龍のひとりごとのようなものを短い文章でスパスパ綴られてるのは読みやすくてよかった。

  • 凄まじく面白い。全部の章が面白いエッセイなんて初めて読んだ。幾つも心に響く記述があったが、特に良かったのは次の言葉だった。「自分を好きになれないから、他の誰かを好きになることができない。そういう状態では何をやっても楽しくないが、それも他人のせいにしてしまう。」/p125

  • 20年以上経っても色褪せないエッセイ。いま、同じテーマでもう一度書いてみてほしい。

  • 題材が難しいからか
    奥歯に物が挟まった感じでスッキリしない内容だった。

  • アホ女はダメだと解釈した。
    村上龍の根底にあるのは女性への崇拝だと感じる。母がいなければ我々はこの世に存在しないのだから。

  • ・リスクを負い、コストを払いながら何かを成し遂げようとしないダメな男。
    ・経済用語「ROE」(リターン・オン・エクィティ)=自己資本収益率
    →自己資本をどの程度有効に効率的に収益に結びつけているか≒自分が持っている「資本」、知能や技能や知識やコネや容姿や若さ、それらすべてを使って各個人がどれだけコストパフォーマンスを生み出せるか。
    ・カタルシス→古代ギリシャ、悲劇を見て泣いたりすることで鬱積した情緒を解放し精神を浄化することが語源。他人の不幸は蜜の味ということ。
    ・ヒステリーはギリシャ語で子宮を意味する。
    ・憂鬱という概念を持てない人の人生は退屈。一人で過ごすことに慣れていない人。

  • ヤバイ、合コン大好きだ(笑)
    でもコンパで恋人見つけたるって絶対期待はないけど・・・淡い期待はあるよなぁ・・期待しちゃうよなぁ・・・
    自分はダメな女かもと、不安を抱き、本を読んでみた人はダメな女でないらしい。その時点でちょっとホっとしつつ読み進めました。とにかく、やはり経済的にも精神的にも自立して、他人に依存しすぎないタフな女にならねば駄目なのね。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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