九つの殺人メルヘン (光文社文庫)

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著者 : 鯨統一郎
  • 光文社 (2004年6月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736934

九つの殺人メルヘン (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 場末の日本酒バーに集まった厄年のおじさん三人。そこに毎週決まった時間に現れる美人女子大生・桜川東子。東子は三人の話を聞くだけで、童話をヒントにしながら事件を解いてしまう安楽椅子探偵。
    9つの童話をモチーフに9つの短編が収められていますが、話のうち1/3は昭和の歌謡曲や文化の蘊蓄をおっさんが語り合うシーンで埋められる。残り1/3でモチーフになっている童話の裏設定。最後に残った部分に推理要素が詰め込んである感じ。
    倉橋由美子さんの有名な本かしら…という箇所が見受けられ、ニヤっとした。
    タイトルに童話が使われているので犯人はそれで明示されている。だけど犯人にはアリバイがあるので、それを突き崩すのが推理のメイン。

    ・ヘンゼルとグレーテル
    とても単純なトリック。犯人が高校生だけに納得。

    ・赤ずきん
    おまえは関口くん(百鬼夜行シリーズ)か!!

    ・ブレーメンの音楽隊
    話の筋そのものより、モチーフになったブレーメンの音楽隊で、動物たちがブレーメンに辿り着いてない理由の方がゾッとした。
    (動物たちは辿り着く前に死んでおり、泥棒撃退後の楽しい生活は走馬燈)

    ・シンデレラ
    アリバイを崩したと言うより、遺体の移動の謎を解いた感じ。良くあるトリックだけどアリバイ崩しの方に注目してると真相が見えない。

    ・白雪姫
    近親相姦という、一番いやな殺人動機。

    ・長靴をはいた猫
    アナログ時計を見て、本当に長針の下に短針が来てるか確認した人~ノシ

    ・いばら姫
    この話の中で語られてたいばら姫の解釈は、童話素人の私でも知ってたくらい超有名だけど、確立された理論なのかな。
    電話で心中をそそのかしても罪に問えるか苦しい気はする。

    ・狼と七匹の子ヤギ
    そう言えばこの話に父親が出てきませんな…。狼がまさに隠語だったとは…。

    ・小人の靴屋
    靴屋さんが貧乏に陥ったのが怠惰だったからと言い切る切なさ……。
    この話は続刊があるらしいけど、窃盗団野放しなの…?!

  • 読了日2010/05

  •  表紙のイラストが『・・・殺人メルヘン』という題名の不気味さを醸し出している。それぞれの事件を9つの童話に当てはめて、上手に謎解きしてみせる。一話ごとにお酒についての講釈も嫌味じゃないし、バーカウンターで語られる雰囲気がとても楽しげで好ましい

  • 2017年5月16日(火)読了

  • 桜川さんが謎のまま。
    ラストが毎回一緒だけど、ねずみの件がよく解らないのだけど。。。
    でも読みやすかった。

  • 超多作で多彩な人だが、デビュー作『邪馬台国はどこですか?』から入った者にとっては、このシリーズが正統、この人の作風の基本イメージ。うんちくだけじゃなく本格魂もある。

  • いつもの無理矢理ミステリ。童話と絡めてるとこもおもしろいし多少の無理は笑い飛ばせるけど、とにかくネタが古い(;_;)わからない…。
    鯨統一郎短編作品全体に言えることかもしれないけど、著者と同世代の人がお酒でも飲みながら気楽に読む分にはすごくいいんだろうなあ。お父さんの本棚からこっそり抜いてきた本だから仕方ないか。

  • トリックが異質。

  • 探偵役の女子大生・桜川東子が未解決事件をメルヘンに例えて真相を導き出すという安楽椅子探偵ものです。
    本題に入るまでは、世代が合わないおじさんらの思い出話に全くついていけず苦痛でした。
    メルヘンの解釈は面白く感心しましたが、話が進むにつれ、こじつけが強引になっている気がしました。
    ラストのサプライズは、それまでの雰囲気が壊されたような感じで個人的には要らない仕掛けだと思いました。

  • 20140127
    日本酒バー、トリビアのような薀蓄、グリム童話の新解釈、密室の謎解きとアリバイ崩しで事件の解決、がそれぞれに散りばめられた軽めのミステリ。
    サクサク読めて面白かった。
    冒頭での薀蓄雑談が謎解決の糸口だったりして、なかなかどうして侮れない感じ。

    ヘンゼルとグレーテル
    赤ずきん
    ブレーメンの音楽隊
    シンデレラ
    白雪姫
    長靴をはいた猫
    いばら姫
    狼と七匹の子ヤギ
    小人の靴屋

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