未来のおもいで (光文社文庫 か 37-1)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334737672

感想・レビュー・書評

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  • 時間もののSFが好きで、学生時代から何冊も読んでいるので、展開も落としどころも予想通りでした。

    主人公の行きつけの飲み屋の常連である作家の加塩(かしお)の存在が、うるさいなーと思って読んでいた。
    生きている時間が違う者同士が出会えるのかとか、未来または過去を変えられるのか、人の生死を変えることはできるのかなど、時間ものについてのお約束を説明する役割。
    けれど最後、つまりここは追及しないでね、ヒントは加塩のセリフの中にあるよってことなのかと納得。
    そのうえで、最後の主人公の行動からの落としどころへと一ひねり入れているのも気づいてね、と。

    本を開いたらびっくりするほど文字が大きくて行間が広い。
    これについても何らかの仕掛かと思ったけど、普通に書下ろしでページ数が読めなかっただけなのね。

    感想としては、普通、でした。

  • 30年後に繋がる山の不思議な境目で出会った男女が、お互いを探し、手紙をやり取りしながら少しずつ明らかになる未来のことと、過去のこと。
    そして2人は…
    コーヒーがない未来ってなんだろ。フェアトレード的なあれが国際基準となってめっちゃ高価になった的なんか? コーヒー原産国が紛争地域になってとか? 日本の地震だけではコーヒーは何もならんはずだが…というのが謎のままでした。

  • タイムスリップもののラブストーリー。

    『君の名は。』の原型みたいな感じで面白かった。

  • 小説

  • 雨宿りする山の洞で出会った、お互い一人切りの登山を好む二〇〇六年を生きる浩一と二〇三三年を生きる沙穂流。後も洞に手紙を置くことで交流を重ね、震災や遭難等の未来兼過去へ抗う。設定としての人に対し閉じた二人に偏りを感じた。終盤、奇跡と同時に悲劇的な結末を予感していたら夢みたいな決着が甘々だった。

  • ロマンチックーーー!時空を超えた恋。。。ストレートなSFファンタジーでスッキリします♪ドキドキなラストですが読後感も良くて楽しい読書タイムになりました♪軽く読めるので、読書スランプ中の脱出本にもオススメしたい一冊☆

  • 『すべての風景の中にあなたがいます』の原作。ほかの作品と違って、頭の中にある舞台と本がほぼ一緒なのに驚きました。想いで時間は超えられるか?という話。

    しかし、梶尾作品は語り口や全体のストーリーは好きなのだけど、出て来る男女の恋愛感情が濃すぎて熱すぎて参る。
    そんな激情、やたら感じないだろーと思ってしまうのは、彼が九州の人間で私が東京の人間だからだろうか。

  • 【本の内容】
    熊本県・白鳥山。

    洞の中へ雨宿りに入った滝水浩一の前に現れた、美しい女性・沙穂流。

    ほんの束の間の心ときめく出会い、頭を離れないおもかげ…。

    滝水は、彼女が置き忘れた手帖を手がかりに訪ねてゆく。

    そこで、彼女と自分が異なる時代を生きていることを知るのだった―。

    時空を超えて出会った男女の愛をリリカルに描く、心に泌みる書下ろし長編ファンタジー。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    滝水浩一の趣味は街の喧騒を離れて、山に登ること、それもマイナーな山であるほうが都合がいい。

    ある日そこで思いがけない花の群生に遭遇し、その後嵐を避けて雨宿りしていると謎の美女に出会うのだ。

    もう一度再会を願うが、彼女と簡単には会えない理由が徐々に分かってきて…。

    いい話だけど、読みやすいけれど、ゲームのストーリーのようで残念だけどあまり魅力には感じなかった。

    美女があまりにステレオタイプなのが残念。

    だけど美しいエピソードで、疲れ気味の人にはオススメかもしれない。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2012/11/04読了。

    熊本に住んでいるうちに、必ず白鳥山を訪れようと決意。

  • 良い話で、読後感もすっきり。
    そのぶん後に残るものが無かったように思う。
    良くも悪くも、読み流してしまうという感じ。毒にも薬にもならない。展開が予想できてしまったのも残念。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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