感じて。息づかいを。 (光文社文庫)
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★3.55
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みんなの感想・レビュー・書評
川上さんが選んだ“恋愛”小説のアンソロジーです。
川上さんの感性が、じわっと伝わる選出になっていると思います。
結構、“獰猛”な感じのお話が多いです。でも、登場人物がどこか優しいお話ばかりです。
恋というものが何か?愛の形は?その全体を把握することはできないけれど、視点の違う作家たちの作品でその際が浮かび上がる。どの短編もエッセンスが濃厚で引き込まれます。
坂口 安吾 桜の森の満開の下
車谷 長吉 武蔵丸
野坂 昭如 花のお遍路
よしもとばなな とかげ
伊藤 比呂美 山葵
H・エリスン 少年と犬
川上 弘美 可哀相
藤枝 静男 悲しいだけ
05年に友人から誕生祝いに頂いた本。
短編集になっていて内容はどれも性的表現が含まれてます。
川上さんと吉本さんの作品が好き。
「とかげ」を知るきっかけになったのもこの本。
2006.12. 選者が川上弘美さんだということで借りたんだけど、すごく豪華なアンソロジーだった。ずっと読みたいと思っていた安吾の「桜の木の満開の下」がまず入っていて、目の前に恐ろしいほど美しい桜が広がった。怖いんだけども、淋しく悲しくてずっと心に風景が残る。野坂昭如の「花のお遍路さん」はインパクトが強すぎて、胸にガンときた。さすが、川上さん。すごいものを選ぶ。
恋愛小説アンソロジー 川上弘美 選/日本ペンクラブ 編 恋愛のはじまりに、恋愛のさなかに、恋愛の果てに、人がどんなふうに感じ、どんなふうにねじれ、どんなふうに解放され、どんなふうに変化し、どんなふうにとどまるかを、これらの短篇は語る。/そこには恋愛のエキスのようなものが、幾滴も、しみこんでいる。(「選者あとがき」より) 恋愛の渦中にある人間の息づかいが聞こえてくる名作八篇を、川上... 続きを読む »
いい意味でも本来の意味でも、ぞっとする。「息づかい」が聞こえそうなお話ばかりの短編集。
もちろんそれぞれの書き手も題材も異なるんだけど、空気が同じになる。
川上弘美さんは不思議なんだけど、きりっとした人です。






